【心理小説・心理主義小説8選】ヘンリージェームズ、フォークナー、ヴァージニアウルフなど

心理小説の名作的作品をまとめています。

モダニズム文学のひとつの手法である「意識のながれ」を表現した作品など。

人間の深層心理や心理描写が豊富な小説を掲載しています。

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心理小説・心理描写が豊富な小説

「赤と黒」 スタンダール(著)

赤と黒
新潮社
発売日:1957/2/27

フランス心理小説の最高峰

19世紀フランス文学、リアリズム作家の革命的名著

貧しい生まれの美青年が燃やす権力への野心ーー

ジュリヤン・ソレルは、製材小屋のせがれとして生まれ、父や兄から虐待される日々をおくる。彼は、不屈の強靱な意志を内に秘め、町を支配するブルジョアに対し激しい憎悪を抱いていた。そんな折、たまたま、町長・レーナル家の家庭教師になり、純真な夫人を誘惑してしまい!?・・

 

「失われた時を求めて」 マルセル・プルースト(著)

失われた時を求めて
岩波書店
発売日:2010/11/17

20世紀西欧文学を代表する世界的な作家で、フランスの小説家

「ユリシーズ」と並び、20世紀最高の文学と言われるプルーストの代表作

丁寧な心理描写の全14巻からなる大作

 

「ヘンリー・ジェイムズ傑作選」 ヘンリー・ジェイムズ(著)

ヘンリー・ジェイムズ傑作選
講談社
発売日:2017/8/10

「心理主義小説」の先駆者ジェイムズの代表作

プレ・モダニズム期の作家で、心理描写の代表格

プルーストやジョイスらと共に、現代文学の基礎をきずいた作家です。文学的先駆性と言語表現の豊かさが詰まった傑作選。

 

「ダロウェイ夫人」 ヴァージニア・ウルフ(著)

ダロウェイ夫人
集英社
発売日:2007/8/21

モダニズム小説の代表作

現在と過去を自在に行き来し、クラリッサ・ダロウェイの第一次大戦の傷跡残るロンドンのある1日を描く。「意識のながれ」手法を使った小説。

 

「響きと怒り」 ウィリアム・フォークナー(著)

響きと怒り
河出書房新社
発売日:2024/9/26

ノーベル賞作家の最高傑作【新訳】

20世紀文学の傑出した小説のひとつ

米国南部社会の醜悪で陰惨な人間心理を描写し、白痴ベンジーの意識のなかに連れこむ。アメリカ南部の名門コンプソン家。古い伝統と因襲のなかで没落してゆく姿が、現在と過去が交錯しながら描かれる。

 

「緋文字」 ホーソーン(著)

緋文字
新潮社
発売日:1957/10/17

19世紀、アメリカ文学の最高峰の深層心理小説

きびしい迫害と孤独の生活に耐えるヘスターの姿ーー

戒律のきびしい清教徒の町・ボストン。牢獄前広場で、さらし台に立たされる女があった。公衆の面前に恥辱の身をさらされ、「姦淫」を象徴する緋色のAの字を付けることを言いわたされ!?・・

 

「退屈な話」 アントン・チェーホフ(著)

退屈な話
グーテンベルク21
発売日:Kindle版

心理描写を重視した作品を多く発表したチェーホフの代表的な中編

老教授は、立派な経歴がありながら退職後の生き方に自信を持てず、その心境をえぐった作品。

 

「地下室の手記」 ドストエフスキー(著)

地下室の手記
光文社
発売日:2007/5/10

文豪・ドストエフスキーの人間心理の奥底を描いた作品

著者の思想が反映された作品

終わりのない絶望と戦う人間の姿。世の中を怒り、憎み、攻撃し、後悔の念から、もがき苦しむ世間から軽蔑され、虫けらのように扱われた男は、自意識渦巻く精神が逃げ込む堅牢な地下室で・・