2025年、国内作家の注目の新刊をまとめています。
発売月ごとにのミステリー新刊小説から、注目作品を掲載しています。
2025年の新刊が気になる方に参考にして頂けたらと思います。
4月の新刊ミステリ
「嘘と隣人」 芦沢 央(著)
「夜の道標」で、[2023年]日本推理作家協会賞を受賞した作家の最新作
新境地連作ミステリー。地獄は始まる。あなたの隣の小さな悪意から・・
「マサダの箱」 越ナオム(著)
グローバル歴史ミステリー
ユダヤの秘宝「マサダの箱」とは!?ーー
2人の男の遺体が、東京と出雲で発見された。この事件の始まりは、西暦73年のイスラエルにあった!?・・ 出雲の国譲りと安曇野・穂高神社の伝説。2000年の時を超える人間たちの宿命の物語。
「珈琲怪談」 恩田 陸(著)
本屋大賞「蜜蜂と遠雷」の作家による全6編のホラー
奇妙な味がじわじわ恐い(ほぼ実話)。京都、横浜、東京、神戸、大阪、再びの京都――。多忙な4人の男たち(外科医、検事、作曲家、音楽プロデューサー)が、喫茶店で怪談を披露し合う。
3月の新刊ミステリ
「どうせそろそろ死ぬんだし」 香坂 鮪(著)
第23回(2025年)このミステリがすごい!【文庫グランプリ大賞】受賞作
探偵業を営む七隈は、助手の律と共に、余命宣告された人々が集う交流会で山奥の別荘を訪れる。2人はメンバーと交流を深めるが、参加者の1人が不審な死を遂げる。七隈達は、死因の調査を始めるが!?・・
「おぼろ迷宮」 月村 了衛(著)
女子大生・夏芽と老人が街の難事件を解決!ーー
おんぼろアパートの「朧荘」に住む女子大生の夏芽。その同じアパートに住むミステリアスな老人・鳴滝の凸凹コンビが、難事件を解決する! 老人・鳴滝の正体とは!?・・
「ブレイクショットの軌跡」 逢坂 冬馬(著)
「同志少女よ、敵を撃て」著者による9つの物語
人間の多様性と不可解さをテーマにした「軌跡」
自動車期間工の本田昴は、Twitterだけが社会とのつながりだった2年11カ月の寮生活を終えようとしていた。しかし、最終日、同僚が、SUVブレイクショットのボルトを車体の内部に落とすのを目撃する。見過ごせば、明日からは自由の身だが!?・・
「歌舞伎町ララバイ」 染井為人(著)
社会派サスペンスの復讐劇
15歳の少女・七瀬は、中学卒業と同時に親元から飛び出し、歌舞伎町にたどり着く。歌舞伎町は唯一、心安らげる場所だった。しかし、トー横広場で仲間とダベり、危ないバイトに手を出していくうち、歌舞伎町の闇社会や家出少女を食い物にしようとする大人たちと関わっていき!?・・
「氏家京太郎、奔る」 中山七里(著)
鑑定人・氏家京太郎シリーズ第2弾
天才ゲームクリエイターの九十九が、異臭のするアパートで腐乱死体で見つかる。現場に残っていた体液と一致した容疑者・御笠が逮捕される。しかし、御笠は、1度も九十九の家に足を踏み入れていないと主張する。弁護士は、民間の科学捜査鑑定所〈氏家鑑定センター〉に再鑑定の依頼をするが!?・・
注目!「ユビキタス」 鈴木 光司(著)
日本ホラー界の帝王、16年ぶりの新作
「リング」で一世風靡した著者のホラーサスペンス
ジャーナリストの前沢恵子と葉月有理は、東京都内で発生した連続変死事件を追う。そして、死者の共通点が、「南極深層の氷」であることを知る。20年前、新興宗教団体の中でも同様の変死事件が起きていたことも。異端の物理学者・露木眞也は、かつての後輩・麻生敏弘が研究していた「ヴォイニッチ手稿」の真実が関わっていることに気づき!?・・
「世界99」 村田 沙耶香(著)
ディストピア大長編
性格のない人間・如月空子。彼女の特技は、コミュニティごとにふさわしい人格を作りあげること。そんな空子の生きる世界には、ピョコルンがいる。ふわふわの白い毛、つぶらな黒い目のかわいい生き物だ。当初は、ペットに過ぎない存在だったが、ピョコルンがとある能力を持つことで、世界は様相を変え始める!?・・
2月の新刊ミステリ
注目!「一次元の挿し木」 松下龍之介(著)
第23回(2025年)このミステリがすごい!【文庫グランプリ大賞】受賞作
200年前の人骨が、ヒマラヤ山中で発掘された。遺伝学を大学院で学ぶ悠(はるか)が、DNA鑑定にかけると、4年前に失踪した妹のDNAと一致する。担当教授の石見崎に相談するが、その教授が殺害されてしまう。 研究室からは古人骨が盗まれて!?・・
「C線上のアリア」 湊 かなえ(著)
先が読めない介護ミステリー
美佐は、ごみ屋敷となり果てた育った家に久しぶりに戻る。家を片付ける中で、金庫を発見する。そこからわかる叔母の秘密とは!?・・
「逃亡者は北へ向かう」 柚月 裕子(著)
「孤狼の血」などで知られる作家の東北が舞台の震災クライムサスペンス
震災の混乱の中、2つの殺人事件が起きた。逃亡する容疑者とそれを追う刑事。2人は、どこに辿り着くのか!?ーー
「殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス」 五条 紀夫(著)
2度読み必至の傑作ミステリー
身代わりとなった親友を救うため、メロスは推理したーー!?
メロスは、自身の身代わりとなった親友・セリヌンティウスを救うため、3日で故郷と首都を往復しなければならない。しかし、妹の婚礼前夜、新郎の父が殺される。早く首都へ戻りたいメロスだが、この密室殺人を解決することになる!? その後も、道のりに立ちふさがる山賊の死体、荒れ狂う川の溺死体。そして、首都で待ち受ける衝撃の真実とは!?・・
「無限の回廊」 芦花公園(著)
「とらすの子」で、ベストホラー2022【国内部門】ベスト10で第2位となった著者の最新作
佐々木るみが、自らの最大の敵に挑む――
心霊案件を取り扱う事務所の所長・佐々木るみ。彼女の霊能力は、幼い頃閉じ込められた押し入れの神殿で、友達になった「人魚姫」に教えてもらったものだった。幼いるみは、その力で両親を殺し、いじめっこの同級生を殺した。その恨みと暴力性を抱えた子どもは、未だ、彼女の中にいる。。
「フィナーレ マジシャン最終章」 松岡 圭祐(著)
「マジシャン」シリーズの最終章
天才的なマジックの才能を持つ少女・沙希と椎橋彬が再度タッグを組む、知的エンターテインメントシリーズ。
1月の新刊ミステリ
「謎の香りはパン屋から」 土屋うさぎ(著)
第23回(2024年)このミステリーがすごい!大賞 受賞作
連作ミステリの短編集
パン屋での日常の謎を解く「美味しい」ミステリ
「焦げたクロワッサン」「夢見るフランスパン」「恋するシナモンロール」「さよならチョココロネ」「思い出のカレーパン」など、5つの謎はクロワッサンのように重なり、カレーパンのように刺激的!
「楽園の楽園」 伊坂 幸太郎(著)
伊坂幸太郎デビュー25周年記念の壮大な大長編
世界が急速に混乱に陥っていた。大規模停電、強毒性ウィルスの蔓延、飛行機墜落事故などの発生により.. これらの原因は、謎の人工知1能「天軸」の暴走と考えられた。五十九彦(ごじゅくひこ)、三瑚嬢(さんごじょう)、蝶八隗(ちょうはっかい)の3人は、暴走する「天軸」の所在を探る。人工知能の開発者が残した巨大な樹の絵画「楽園」を手掛かりにするが、旅路の果てに想像できない結末が待ち受け!?・・
「秘仏の扉」 永井 紗耶子(著)
「木挽町のあだ討ち」で直木賞を受賞した作家の歴史群像劇
200年の間、固く閉ざされていた扉が開く!?ーー
法隆寺夢殿・救世観音像。飛鳥時代に、聖徳太子の姿を模して造られたと言われる。鎌倉時代以降、扉は固く閉ざされ、開けば、仏罰が下ると言われていた。明治時代。近代化と伝統の狭間で揺れ、秘仏開帳に関わった者たち、それぞれの思いとは!?・・
「目には目を」 新川 帆立(著)
2020年「元彼の遺言状」で、このミステリがすごい!大賞を受賞した作家の最新作
なぜ少年Aは殺されたのか!?ーー
少年院で出会った6人。社会に戻り、2度と会う筈ではなかった。しかし、少年Bの密告で、娘を殺された遺族が少年Aの殺害に至る。誰が被害者で、誰が密告者なのか!?・・
「偽医者がいる村」 藤ノ木 優(著)
現役医師による医療ドラマ
阿比留一馬は、大学病院での医療事故に関わり、裁判係争中だった。裁判係争中のため、医療行為を避けていたが、偶然遭遇した産気づいた妊婦に同行し、小さな産院に行く。村唯一の分娩施設・竹下診療所で働くことになる一馬だが、そこで、限外集落最後の産院の実情などを目の当たりにし!?・・
「乙霧村の七人」 伊岡 瞬(著)
戦慄のホラー・サスペンス
戸川稔という男により、かつて乙霧村で、一家五人惨殺事件が引き起こされた。22年後、その事件をテーマにノンフィクションを書いた泉蓮が顧問を務める、大学の文学サークルのメンバー6人が乙霧村を訪ねる。そこで、斧を持った大男に襲われるが、閉ざされた集落で何が起きているのか!?・・