【第2次ポストモダニズム作家8人】アメリカ現代文学の傑作小説

ポスト・ポストモダン文学のおすすめ小説をまとめています。

1980年代以降、現代英語圏文学におけるポストモダニズムの潮流を組んだ最先端「ポスト・ポストモダニズム」

その、第2次ポストモダン作家の紹介と代表作を掲載しています。

ポスト・ポストモダン作家のおすすめ小説

ジョナサン・フランゼン

「コレクションズ」 ジョナサン・フランゼン(著)

コレクションズ
早川書房
発売日:2011/8/10

[2001年] 全米図書賞 受賞作

ジェイムズ・テイト・ブラック記念賞 受賞作

アメリカ家族の様々な問題。。 年老いた両親、銀行員だが妻子との喧嘩が耐えない長男ゲイリー。勤務先の大学を首になった次男チップ、恋愛がうまくいかない末っ子のデニース。タイトルの「コレクションズCORRECTIONS」通り「修正、訂正」できるのか!? 5人の運命は!?-

 

リチャード・パワーズ

「舞踏会へ向かう三人の農夫」 リチャード・パワーズ(著)

舞踏会へ向かう三人の農夫
河出書房新社
発売日:2018/7/5

ポストモダン文学を代表するリチャード・パワーズのデビュー作

1枚の写真(表紙)から始まるフィクションの物語。20世紀初頭の知名人、出来事を含みながら、陰謀や謎を描いた作品。物語の愉しみ、至高のポストモダニズム。

 

ウィリアム・T. ヴォルマン

「ハッピー・ガールズ、バッド・ガールズ」 ウィリアム・T. ヴォルマン(著)

ポストモダン作家の短編集

現代アメリカのオブセッションを描く、崩壊せざるを得ない人間達の姿。娼婦、ドラッグディーラー、ポルノグラファー、ポン引き、手錠フェチ etc..

 

デイヴィッド・フォスター・ウォレス

「ヴィトゲンシュタインの箒」 デヴィット・フォスター・ウォレス(著)

ヴィトゲンシュタインの箒
講談社
発売日:1999/7/1

ポストモダン文学の旗手として、アメリカの若者を中心にカルト的な人気を博した作家

20世紀を代表する哲学者で「言語ゲーム」という概念を提唱したヴィトゲンシュタイン。ジョイスのような言葉遊び、ピンチョンを思わせる多重構造、ヴォネガットのシュールレアリズム、不意打ちギャグに溢れたポップな会話など、アメリカ文学の創意工夫に満ちたストーリーテリング。

 

ポール・オースター

「ガラスの街」 ポール・オースター(著)

ガラスの街
新潮社
発売日:2013/8/28

ポール・オースターのニューヨーク3部作のひとつ

「幽霊たち」「鍵のかかった部屋」でニューヨーク3部作と言われています。

現代アメリカ文学の旗手の音楽的な文章、鮮やかな物語展開。深夜の電話をきっかけに主人公は私立探偵になり、ニューヨークの街の迷路へ入りこんでゆく!?ーー

 

スティーヴ・エリクソン

「Xのアーチ」 スティーヴ・エリクソン(著)

Xのアーチ
集英社
発売日:2016/2/19

壮大なヴィジョンで描かれる濃密で哀切なラヴストーリー

過去・現在・未来、時空を超え、「あり得たかもしれない」人生を生き直す女・サリー。一方、彼女に魅せられる男たち。

 

ゼイディー・スミス

「ホワイト・ティース」 ゼイディー・スミス(著)

ホワイト・ティース
中央公論新社
発売日:2021/6/23

ロンドンの移民家族を巻き込む、歴史、信条、言語、世代、遺伝子の差違が招いた悲喜劇ーー

第二次大戦で親友になったロンドン出身の中年男・アーチーと、バングラデシュ出身のムスリム・サマード。その友情を軸に、ヨーロッパ、インド、ジャマイカを自在に行き来しながら物語は進む。イスラム原理主義者、エホバの証人、動物愛護主義者、遺伝子工学者、園芸家、フェミニストのレズビアンなど、様々なキャラクターが登場し、混沌とした世界を描き出す。

 

デイヴ・エガーズ

「王様のためのホログラム」 デイヴ・エガーズ(著)

王様のためのホログラム
早川書房
発売日:2016/12/20

トム・ハンクス主演の映画化原作

起死回生の大口注文はとれるのか!?ーー

中東の砂漠の都市・サウジアラビアに派遣されたアメリカ出身のセールスマンのアラン。その彼を襲う悲喜劇を描いた物語。サウジアラビアの生活なども。