モダニズム文学作家の代表作をまとめています。
難解だと言われることもあるモダニズム文学。
20世紀文学の最高傑作と言われる「ユリシーズ」や「失われた時を求めて」などが有名です。
モダニズム文学とは!?
モダニズム文学とは、20世紀文学の一潮流で、現代的な表現手法を試した文学潮流です。
それまでの手法を否定した、前衛的な文学運動のことを言います。
ヨーロッパはもちろん、アメリカ合衆国、ラテンアメリカ、日本などの各国で動向が見られました。
1920年前後の作家が、モダニズム作家と言われ、ジェイムズ・ジョイス、プルースト、ヘミングウェイ、フィッツジェラルドなどの作家がいます。
【モダニズム文学】の代表的作家
ジェイムズ・ジョイス
「ユリシーズ」 ジェイムズ・ジョイス(著)
20世紀前半のモダニズム文学における最も重要な作品のひとつ
20世紀最高の文学「ユリシーズ」が文庫化されています
アイルランド出身のジェイムズ・ジョイスは、モダニズム文学の代表的作家です。新しい文体を創始し、表現の可能性の極限に迫った傑作。
T・S・エリオット
「荒地」 T・S・エリオット(著)
モダニズム文学を代表する作品
本邦初の完訳版
第一次大戦後の荒廃するヨーロッパ。スペイン風邪の流行というパンデミックの時代を背景に、古代の神話や引用をからめーー
ヴァージニア・ウルフ
「ダロウェイ夫人」 ヴァージニア・ウルフ(著)
モダニズム小説の代表作
現在と過去を自在に行き来し、クラリッサ・ダロウェイの第一次大戦の傷跡残るロンドンのある1日を描く。
フランスのモダニズム作家
マルセル・プルースト
「失われた時を求めて」 マルセル・プルースト(著)
20世紀西欧文学を代表する世界的な作家で、フランスの小説家
「ユリシーズ」と並び、20世紀最高の文学と言われるプルーストの代表作
全14巻からなる大作
長くて読めないという人には、角田光代さんによる1冊にまとまった〈縮約版〉もあります。
角田光代╳プルースト世界文学最大・最強の長篇小説の画期的〈縮約版〉刊行
アンドレ・ジッド
「狭き門」 アンドレ・ジッド(著)
フランスのノーベル文学賞作家で、モダニズム文学を代表する作家のひとり
211万部の超ロングセラーの半自伝的小説
2つの愛に苦悩する女性を描いた傑作古典。父を早くに失ったジェロームは、少年時代から夏を叔父のもとですごす。そこで、従姉のアリサを知り密かな愛を覚える。不幸な環境で生きるアリサは、ジェロームを愛しながらも愛を拒み死んでゆく。残された日記には、ジェロームを思う気持ちと、「狭き門」を通り、神へ進む戦いとの苦悩が記されていた・・
ポール・ヴァレリー
「海辺の墓」 ポール・ヴァレリー(著)
20世紀フランスの知性と言われたポール・ヴァレリーの長編
詩人の生まれ故郷・南フランスの墓地。美しい地中海を眼前に、墓地に眠る死者たちに関する瞑想しーー 3部構成になっています。
アメリカのモダニズム作家
ウィリアム・フォークナー
「八月の光」 ウィリアム・フォークナー(著)
アメリカのノーベル文学賞作家の南部ゴシック
米国南部の町・ジェファソン。人種偏見の激しい米国南部社会に反逆し、殺人で逮捕され惨殺された黒人混血児・クリスマスの悲劇とは!?・・ 時系列が錯誤しながら・・
スコット・フィッツジェラルド
「グレート・ギャツビー」 スコット・フィッツジェラルド(著)
世界文学の最高峰、20世紀文学最大の問題作
アメリカ文学の代表的傑作
第一次世界大戦後のニューヨーク郊外。栄華に生きる謎の男・ギャツビー。彼は、恋を成就させるため、巨万の富を築いた。ひたむきな情熱に駆られた男の悲劇的な生涯とは!?・・
アーネスト・ヘミングウェイ
「老人と海」 ヘミングウェイ(著)
ノーベル文学賞作家で、ピューリッツァー賞 受賞作
文庫累計500万部突破のベストセラーにして世界文学の金字塔
84日間の不漁に見舞われた老漁師。ひとり小舟で海に出る。大物の手ごたえがあり、巨大カジキとの死闘をくり広げた老人に、海はさらなる試練を与え!?ーー 自然の脅威に翻弄されながらも、人間の精神を描いた永遠の傑作。
トルーマン・カポーティ
「冷血」 トルーマン・カポーティ(著)
ノンフィクション・ノヴェルの金字塔
一家4人惨殺事件を綿密に再現した作品
アメリカ、カンザス州の片田舎。ロープで縛られ、散弾銃で射殺された被害者。この醜い犯行に、5年の歳月を費やした著者の取材。2名の犯人が絞首刑に処せられるまでを描き、死刑制度の是非、犯罪者の心理など、物議をかもした1冊。