【グラフィック・ノベル12選】おすすめタイトル一覧

グラフィック・ノベルのおすすめタイトルをまとめています。

グラフィックノヴェルとは、コマ割りのマンガ形式の書籍(ビジュアルブック)で、歴史、社会問題などを扱った文学性が高い作品が多くあります。

全米図書賞、ピュリツァー賞、ヒューゴー賞、アイズナー賞など、有名な賞の受賞作品など。

グラフィック・ノベル おすすめ

注目!「MARCH」 ジョン・ルイス(著)

MARCH
岩波書店
発売日:2018/3/28

全米図書賞(児童文学部門)受賞作(グラフィック・ノベルとして初)

ウィル・アイズナー賞(米国で最も権威ある漫画賞)受賞作

公民権運動の歴史を当事者の目線で描く、骨太のグラフィック・ノベル第1弾

3巻まで発売されています。

キング牧師とともに、人種差別や社会の分断と戦った生きる伝説「ジョン・ルイス」の半生ー

バラク・オバマの大統領就任式の日、かつての公民権運動の闘士、ジョン・ルイス下院議員は、これまでの道のりを振り返っていた。南部の農場で育った少年は、いかにして差別に対抗する手法を学び、運動に身をささげたのか!?・・

 

注目!「WATCHMEN ウォッチメン」 アラン・ムーア(著)

WATCHMEN・ウォッチメン
小学館集英社プロダクション
発売日:2009/2/28

ヒューゴー賞(SF文学の最高峰)をコミックとして唯一受賞

タイム誌の長編小説ベスト100にも選ばれた、グラフィック・ノベルの最高傑作

岡田斗司夫氏、絶賛のアメリカン・コミックス

1985年、東西冷戦下のアメリカ。核戦争の危機が目前に迫っていた。ある日、1人のニューヨーク市民が殺害される。ロールシャッハは、殺害されたのが、かつての仲間コメディアンであることを突き止める。事件を追ううち、ヒーローたちはそれぞれの心の闇に直面し!?・・

 

注目!「マウス―アウシュヴィッツを生きのびた父親の物語」 アート・スピーゲルマン(著)

マウス―アウシュヴィッツを生きのびた父親の物語
パンローリング株式会社
発売日:2020/5/18

ピューリッツァー賞を受賞した唯一のグラフィックノベル

ホロコーストの体験談を描いた傑作

第二次世界大戦でのユダヤ人迫害の体験。ユダヤ人をネズミ(=マウス)、ドイツ人をネコ、ポーランド人をブタ、アメリカ人をイヌとして描いている。言葉ではなく、視覚に訴えるグラフィック・ノベルだからこその恐ろしさが伝わる作品。

 

「DUCKS(ダックス)仕事って何? お金? やりがい?」 ケイト・ビートン(著)

DUCKS(ダックス)仕事って何?お金?やりがい?
インターブックス
発売日:2024/10/24

[2023年] アイズナー賞(コミックス界のアカデミー賞)2部門受賞

オバマ元米大統領 2022年お気に入りの本

北米のマンガ業界から、21世紀で最も成功した女性マンガ家のひとりと言われる著者の自伝的グラフィックノベル。21歳のわたしが、学生ローン返済のため、オイルサンド採掘の現場で働いた2年間の体験・・

 

「サブリナ」 ニック・ドルナソ(著)

サブリナ
早川書房
発売日:2019/10/17

グラフィックノベル初のブッカー賞ノミネート作品

現代社会を映し出す傑作グラフィックノベル

ある女性が失踪した。その後、彼女に関する衝撃的な映像を収めたテープが新聞社に送られてくる。その映像はインターネットを席捲し、噂や憶測、陰謀論が湧き上がり!?ーー

 

「サンドマン」 ニール・ゲイマン(著)

サンドマン
インターブックス
発売日:2023/7/29

ネットフリックスで大ヒットのダークファンタジーの傑作

エンドレス(終わりなき者)と呼ばれる7人の兄弟と神や悪魔、人の業とが絡み合う。ドリーム(夢の王)は、魔術師ロデリック・バージェスにより囚われの身となる。世界中で眠り病が起こり、ドリームは、砂の袋、兜、ルビーを取り戻す旅に出るが!?・・

 

「パレスチナ」 ジョー・サッコ(著)

パレスチナ
いそっぷ社
発売日:2023/1/7

コミック史に残る傑作

パレスチナの現実を描き、国際的な評価を受けた作品。イスラエルの占領地であるヨルダン川西岸地区やガザ地区で、2か月間を過ごした著者。紛争の最前線で、拷問を受けたパレスチナ人から観光気分のイスラエル人まで、インタビューを試みる。

 

「パレスチナに生まれて」 ナージー アル・アリー(著)

パレスチナに生まれて
いそっぷ社
発売日:2010/6/1

パレスチナの厳しい現実

11歳の少年・ハンダラ。1948年のイスラエル建国時、80万人以上が居住地を追われ、難民になった・・

 

「ガザ 欄外の声を求めて FOOTNOTES IN GAZA」 ジョー・サッコ(著)

ガザ
Type Slowly
発売日:2024/10/3

アイズナー賞(コミックのアカデミー賞)受賞作品

漫画で学ぶ パレスチナ / イスラエル問題

風刺漫画家による芸術的ジャーナリズム

1956年、ハーンユーニスで275人、ラファハで111人のパレスチナ人がイスラエル兵に射殺された。凄惨な大虐殺事件に着目したコミック・ジャーナリストが、ガザ地区の過去と現在、悲劇の本質を浮かび上がらせるーー

 

「未来のアラブ人――中東の子ども時代」 リアド・サトゥフ(著)

第23回 文化庁メディア芸術祭【マンガ部門】優秀賞 受賞作

第42回 アングレーム国際漫画祭・年間最優秀作品賞

フランス発200万部の超ベストセラー、23か国語で刊行

シリア人の父とフランス人の母という2つのルーツを持つ作者。フランス、独裁政権下のリビアとシリアの3つの国で暮らす経験を持つ。それぞれの国で体験した自伝的コミック。現在につながる混乱の根源とは!?ーー

 

「ZENOBIA ゼノビア」 モーテン・デュアー(著)

ZENOBIA・ゼノビア
サウザンブックス社
発売日:2019/10/21

世界15カ国で翻訳された北欧グラフィックノベルの傑作

シリア内戦下に生きる少女の物語

シリア内戦の影が、小さな村の少女・アミーナのもとに近づきつつあった。アミーナは、ボートで国を脱出しようと試みるが、船は転覆してしまい!?・・ 子どもの目線で描かれた不条理な現実。

 

「月の番人」 トム・ゴールド(著)

月の番人
亜紀書房
発売日:2021/9/18

SFマンガの新境地

「ニューヨーク・タイムズ」紙のベストセラー・リストに選出

主人公は、月のコロニーの安全を守る警察官。しかし、過疎化が進み、事件らしい事件はなにひとつ起こらない。やがて、住人は、彼を残して次々と地球に戻っていき!?ーー