2026年に発売される翻訳小説の文学的な作品をまとめています。
翻訳文学作品の新刊から、おすすめのタイトルを掲載しています。
パーシヴァル・エヴェレットやルワンダのラッパー、リオのスラム小説など。
翻訳文学小説の新刊
「死んでよ、アモール」 アリアナ・ハルウィッツ(著)
ブッカー国際賞ノミネート作
ジェニファー・ローレンス主演 映画原作
現代アルゼンチン文学シーンを牽引する著者によるむきだしの感情・・
「あいどる〔新版〕」 ウィリアム・ギブスン(著)
東京と仮想空間〈城砦都市〉で巨大な陰謀が蠢くー
世界的ロックスターがヴァーチャル「あいどる」投影麗との結婚を宣言!?・・
「プラネット・ダイアリー」 マリー=ヘレン・ベルティーノ(著)
2025年 アメリカン・ブック・アワード受賞作
ニューヨークの片隅で生きる異星人が綴る、この地球の不思議と発見ーー
1977年9月、ボイジャー1号が打ち上げられたとき、アメリカ合衆国フィラデルフィアで生まれたアディーナ。母親と2人暮らしの彼女は、4歳で自身が宇宙人であることを自覚し、故郷のコオロギ・ライス星の「上官」宛てに、ファックスを通して地球の生き物たちについての報告を続けている。母との思い出、親友との出会い、9・11との遭遇、思いがけない別れ・・
注目! 「カイロの死せる精霊:精霊を統べる者」 P・ジェリ・クラーク(著)
ネビュラ賞、ローカス賞など4冠&「SFが読みたい!」ベストSF2024【海外篇】第1位に輝いた「精霊を統べる者」シリーズ最新刊
ファトマと恋人シティの出会いを描く、前日譚の表題作など3編収録
19世紀後半、伝説の魔術師アル=ジャーヒズがジン(精霊)の世界の扉を開き、世界は一変した。ジンの魔法と科学の融合により急速な発展を遂げたエジプトでは、錬金術・魔術・超自然的存在省の特別調査官ファトマが怪事件に立ち向かう!?・・
「ディドロ、驚くべき饒舌」 ジャン・スタロバンスキー(著)
18世紀フランス啓蒙の思想家、百科全書派の長にして作家・ディドロ
その作品群を、20世紀最高峰の読み手のひとり・スタロバンスキーが読み切る
200年の時を超えてディドロの思考を甦らせ、そのテクストを自在に踊らせる批評実践。
「シビラの書:グーテンベルクの秘密」 カルロ・ヴェッチェ(著)
今日の人工知能の出現と呼応するかのような「本」の誕生、知識と自由の境界を賭けた時代を描く歴史小説
1438年、黙示録が預言する終末への恐怖に包まれたドイツ。幻視をする姉と書物を丸ごと記憶する弟、書庫を守る修道院長、異端審問官、森深い村の異端派、殺戮を日常とする兵士、欧州中の書庫を旅する「本の狩人」が出遭う。グーテンベルクの最初の印刷物は、聖書でなく、火刑に処される異端の書だったのか!?ーー
「混沌輪舞」 洪凌(著)
クィアSFの第一人者で、華文SFの金字塔
台湾のクィア小説第1人者による、スペースオペラとポストヒューマンを融合させた壮大な物語
超越的な視点から、神と獣の戦いを描くーー
「バニー」 モナ・アワド(著)
創造の狂気を描く注目作
孤独な創作と群れの連帯は両立するのか!?ーー
名門大学の創作科。サマンサは、互いを「バニー」と呼び、慣れ合う女子学生たちを軽蔑していた。しかし、秘密のワークショップで「作品」を生み出した夜から、彼女は甘やかな連帯に絡め取られて!?・・
注目!「サタンタンゴ」 クラスナホルカイ・ラースロー(著)
[2025年度] ノーベル文学賞受賞のハンガリー作家のデビュー作にして代表作
[2015年] 国際ブッカー賞 受賞作
同名「サタンタンゴ」で映画化された空前絶後の傑作
ハンガリーのある寂れた農場。かつての村のリーダーが戻ってくると知らせを受ける住人たち。死んだはずの男の帰還が、村の見捨てられた人々を狂乱の渦へと突き動かす。永遠に続くかという雨の中、裏切りと救済、陰謀と悲劇が交錯する。絶望の果ての光とは!?ーー
「ハロー、ベイビー」 キム・ウィギョン(著)
合計特殊出生率が世界最下位レベルの韓国で、「自分の赤ちゃんに会いたい」という女性たちの純粋な想いの果て存在する赦しを描く長篇小説
ソウルの不妊治療の専門病院で出会った、6人の女性たちが作ったトークルーム「ハローベイビー」。不妊の原因もそれぞれだが、ある日、46歳で最年長のキム・ジョンヒョから「数日前に赤ちゃんを産んだの」という知らせが入る。ジョンヒョは、15年の間に何度も体外受精にトライし、「もうこれ以上はやらない」と宣言していた。そして、ジョンヒョの自宅で、赤ちゃんのお披露目パーティを開くことになるが!?・・
「教授の家」 ウィラ・キャザー(著)
20世紀前半のアメリカ文学を代表する女流作家
モダニズムの潮流とも共鳴する独自の手法で描きだす代表作
ひっそりと苦悩する普遍的な人間の姿。社会的な成功と今も美しい妻、幸せな結婚をした娘たち。全てを手に入れたかにみえる歴史学教授。しかし、忍び寄る、不安と孤独・・
「エミリー・ワイルドの妖精事典」 ヘザー・フォーセット(著)
ミソピーイク賞最終候補のロマンチック&コージー・ファンタジイ
妖精に関する話(と証拠)を集めるために北極圏に近い島を訪れていた、樹木妖精学博士のエミリー・ワイルド。しかし、初日から族長の不興を買う。そこに現れたのは、同僚兼ライバルのバンブルビー。人当たりがいい彼は、すぐに村人に溶け込むが!?・・
注目!「フージャの休日」 セオドア・ドライサー(著)
のちのロード・ブックやロード・ムービーの源流にもなった旅行記
ドライサー文学の特徴が余すところなく込められた作品
1915年8月、ドライサーは、友人の挿絵画家とともに、ニューヨークから2人の共通の故郷であるインデイアナ州まで、2000マイル、2週間の自動車旅行に出たーー
「ドラゴン・メトロ ―地龍鉄道―」 馬 伯庸(著)
このミステリがすごい!2025年版【海外篇】第1位の「両京十五日」、「西遊記事変」「長安のライチ」などで知られる現代中国作家の最新作
唐の都、長安。その地下では無数の巨龍が鎖に繋がれ、まるで鉄道のようにトンネルを翔け回りながら都の住民を運ばされている。しかし、その裏では、龍の苦痛と怨念により、大いなる災厄が招来されていた。大空を夢見る少年・ナタは、龍と共に、自由を求め戦い始めるが!?・・
[2024年] (英)ブッカー賞 受賞作
地球軌道上にある国際宇宙ステーションで、6人の飛行士たちが任務にあたっている。地上から届いた母の死の報せに悲しむ日本人飛行士。壊れかけた結婚に向き合う、もう1人の飛行士。母なる大地から離れていても、彼らの人生は続いていくーー
アイアマンガー3部作で人気の著者の最新作
少女と劇場と町の奇怪な物語
わたしはハラー劇場で生まれ育った13歳の女の子、イーディス・ハラー。ある呪いのせいで、わたしは一歩も劇場から出ることができない。でも、本や町の資料を読んで、ノリッジの町を、世界を旅している。やがて、町の資料を片っ端から読んでいくうちに、わたしはこの町の恐ろしい秘密に気がつき!?・・
「絶滅者たちの国」 マリア・レヴァ(著)
ダークなユーモアの傑作長篇
独身男大量誘拐事件のさなかに起きた、ロシア軍のウクライナ侵攻。絶滅危機の国と種をめぐるーー
注目!「預言者の歌」 ポール・リンチ(著)
【2023年】ブッカー賞 受賞作
傑作ディストピア小説
近未来アイルランド。全体主義国家に変貌を遂げていく中、4人の子供の母で生物学の研究者・エイリッシュは、決断を迫られる。国家警察に連行された夫を待つか、子供たちを守るためカナダへと亡命するか!?・・
「すべての石に宿る神」 カミーラ・シャムジー(著)
女性小説賞受賞作家の心震える傑作
1914年、古代遺跡を発掘する英国女性・ヴィヴィアンと、パシュトゥーン人の兵士・カイユム。ペシャワール行きの列車で出会った2人の運命は、15年後の反植民地闘争と古代の遺物を巡り交錯するーー
「古書贋作師トーマス・ワイズ」 ジョセフ・ホーン(著)
衝撃の実話
1932年のロンドン。トーマス・ワイズは、マニア垂涎の本を発掘し、名を馳せていた。しかし、彼は、本を偽造してコレクターを騙す詐欺師だった。彼が出品した「綺麗すぎる」本に疑念を感じた2人の書店員は、ワイズを調べるが!?・・
「陽の光が消えた町で」 ナオミ・クリッツァー(著)
ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞など、7冠の傑作SF短篇集
暗い世の中での希望を描く、表題作など6篇を収録
未来への夢、過去への想いや未知のものとの出会いを温かく描きだすーー
「七人兄弟」 アレクシス・キヴィ(著)
フィンランド語で初めて書かれた小説
兄弟たちの成長物語ーー
フィンランドでは時代をこえて読み継がれ、多くの作家たちが手本とする名作。解説には、キヴィが生きた帝政ロシア時代のフィンランド情勢や人物像、文学的価値について詳しく掲載。
「雨影の孤児たち」 ナオミ・イシグロ(著)
「逃げ道」でデビューした、カズオ・イシグロの娘による最新作
貧民街に住む孤児のトシコ。彼女は、恩人を殺した犯罪組織の首魁・サイトウを襲撃する。しかし、彼が計画した女帝暗殺未遂事件に巻き込まれてしまう。その裏では、科学と魔法を複合させた人型労働ロボットによる帝国支配の陰謀が進行していて!?・・
「チボー家の人々」 ロジェ・マルタン・デュ・ガール(著)
20世紀最高峰のリアリズム長編小説
ノーベル文学賞作家の累計100万部超ベストセラー
第一次世界大戦前後のフランス。保守的なブルジョワ家庭の兄弟の生き様を通じ、ヨーロッパの大変動期に翻弄される人間模様を精密に描いた大河小説。20世紀のフランス社会を描いたリアリズムの極致。
2025年ノーベル文学賞作家の最新短篇小説集
変化していく社会のなかで個人が抱える闇と傷を凝視した、生命力みなぎる作品。「菜食主義者」の前身である表題作など。
注目!「死んでいる元カノとの旅」 ローリー・ムーア(著)
[2023年] 全米批評家協会賞 受賞作
80年代アメリカを代表するミニマリズム文学の女性作家の最新作
トランプ時代のアメリカを映し出す不思議なロードノベル
アメリカのいまを描いたゾンビ小説。死んだはずの元恋人と一緒に旅に出る。元恋人のリリーが自殺を図る。僕は慌てて駆けつけるが、彼女は既に、埋葬されたという。僕は失意のまま墓地に行くが、そこには、生前ほぼそのまま(ただし少し腐りかけ)のリリーが。彼女の願いは、「死体農場」に行くことだが!?・・
「かつて楽園のあったところ」 カルロス・フランス(著)
ペルー奥地、陸の孤島・イキトスに降り立ったアンナ。彼女は、領事を務める父を訪ねる。古風な屋敷に、インディオの美女を住まわせる父の様子に異変を嗅ぎつけた娘は、この町の光と闇に目をこらす。町の秩序に腐心する知事、命を狙われた亡命者、裏社会の社交場、野心と疑念と嫉妬が絡み合い、楽園に亀裂が走り!?・・
「黄金の軍鶏」 フアン・ルルフォ(著)
ラテンアメリカ文学ブームの先駆者で、メキシコの国民的作家のフアン・ルルフォ最新作
「燃える平原」、不朽の名作「ペドロ・パラモ」に続く、文学的終着点
ガルシア=マルケスとカルロス・フエンテスの脚本で映画化もされた宿命の物語
賭けに飛び込め! 運命を挑発しろ!ーー
メキシコのとある田舎町。片腕の不自由なディオニシオ・ピンソンは、病身の母と貧しく暮らしている。ある夜、闘鶏で深手を負った一羽の軍鶏を譲り受けたことで、彼の人生は思いもよらぬ方向に転がり始めることになる。息を吹き返した”黄金の軍鶏”は、闘鶏で勝ち続け、富と名声を彼にもたらし!?・・
「長安のライチ」 馬 伯庸(著)
中国で興収150億円突破の大ヒットした映画化
「両京十五日」で、このミス1位になった中国のエンタメ王・馬伯庸の最新作
誰が読んでも面白いノンストップ不可能任務エンタメーー
唐代の社畜が挑む、長安までの2500kmライチ急送作戦。このインポッシブル・ミッション、果たして成るか!?・・ 「三体」の訳者も太鼓判。
「ヨゼフとその兄弟たち ヤコブ物語」 トーマス・マン(著)
ノーベル文学賞作家トーマス・マンが16年かけて執筆した大長編小説
4部構成の壮大な、神と人類にまつわる物語。全8巻
旧約聖書・創世記に描かれたイスラエルの族長・ヤコブの子・ヨゼフの短い話から紡ぎ出された作品。主人公ヨゼフの父・ヤコブと、ヤコブに至る一族の系譜の物語。
「私たちが刈り取った男たち」 ジェスミン・ウォード(著)
シカゴ・トリビューン・ハートランド賞 受賞作
全米図書賞を2度受賞したアメリカ文学界最注目の作家の最新作
著者・ジェスミン・ウォードと親しかった同世代の若者。その中で、2000年~2004年の5年間に亡くなった5人の生と死をめぐる物語。歴史を時系列に追い、偶数章では、若者たちの生と死を逆時系列にたどる。そして、アメリカ南部において、貧しい黒人男性であることの意味を問う
注目!「記銘師ディンの事件録 木に殺された男」 ロバート・ジャクソン・ベネット(著)
【2025年】ヒューゴー賞【長篇部門】受賞作
【2025年】 世界幻想文学大賞 受賞作
「進撃の巨人」風異世界の本格派ミステリ
帝国辺境で技術省高官が、身体から突然、巨大な木が生え変死した。捜査を開始したアナとディンは、10人の技術省技師が同様に死亡し、海から現れる巨獣のための防壁が破壊されたと知らされる。2人は、帝国を揺るがす事件の謎を解けるのか!?・・
「タイム・シェルター」 ギオルギ・ゴスポディノフ(著)
[2023年] 国際ブッカー賞 受賞作
過去は楽園か、それとも監獄か!?ーー
アルツハイマーを治療するクリニック。懐かしい記憶を追体験することで症状の改善を目指す患者。しかし、再現度が高まるほど、現実逃避を望む者が集い!?・・
ブルガリアの作家で、ブルガリアで最も権威のある文学賞を2度、受賞しているそうです。
「ジャカランダの樹」 ガエル・ファイユ(著)
第4回(2025年)日本の学生が選ぶゴンクール賞 受賞作
フランスで活躍するルワンダ系のラッパー作家の作品
1994年、フランス。12歳のミランは、母の祖国で起きたジェノサイドを他人事だと思っていた。しかし、虐殺から逃れてきた少年と出会い、一変する。ミランがルワンダで目にした憎しみの連鎖。人々の苦悩の先に見出した希望とは!?ーー
「千の目が光る森」 フランシス・ハーディング(著)
「嘘の木」の著者でファンタジー界の巨匠、フランシス・ハーディングのYAファンタジイ
〈森〉に侵略され、〈壁〉の中だけに人が暮らしている世界。壁の一部に住むフェザーは、森で出会った「よそ者」に裏切られ、崖から突き落とされてしまい!?・・
「モンキービーチ」 イーデン・ロビンソン(著)
エセル・ウィルソン・フィクション賞 受賞作
カナダ先住民女性作家のマジックリアリズム小説
カナダ先住民の喪失と再生の物語。ハイスラ族の居留地を舞台に、先住民の伝説と現代が交錯。
「消失」 パーシヴァル・エヴェレット(著)
「ジェイムズ」で、全米図書賞&ピュリツァー賞のW受賞で2025年話題になった作家の作品
2024年アカデミー賞脚色賞を受賞した映画『アメリカン・フィクション』原作小説。
アフリカ系アメリカ人で、大学で教鞭をとりながら小説家として文学的な作品を書いているセロニアス・エリスン(通称モンク)。彼の目からみると、黒人を売りにしたレベルの低い作品が世間ではベストセラーとなっていた。その後、教授昇進が決まったことを知るが、小説は17社から出版を断られていた。理由は「黒人らしさが足りない」とのことで!?・・
「わたしたちの図書館旅団」 ジャネット・スケスリン・チャールズ(著)
「あの図書館の彼女たち」の著者が贈る傑作長編
第一次世界大戦中、命の危機を抱えながら、本の力を信じて闘った司書の物語ーー
1918年。ニューヨーク公共図書館の司書・ジェシーは、戦争で荒廃し、ドイツ軍に破壊された図書館の再建を目指すため、フランス北部に到着した。ジェシーは、傷ついた住民に本を届け、兵士に戦地での慰めとなる一冊を紹介するが!?・・































