《ラプラタ幻想文学》代表的小説|ボルヘス、カサレス、コルタサルなど

《ラプラタ幻想文学》の代表的作家とその小説をまとめています。

1930年代半ばに興隆した、ブエノスアイレスとラプラタ地域は、幻想文学の産地です。

幻想の世界の中にあっても、語りの論理性が崩れず、物語が「論理的」に進行していく作品群。

ラプラタ幻想文学

「モレルの発明」 アドルフォ・ビオイ・カサーレス(著)

水声社
発売日:2008/10/1

ボルヘスに「世界一美しい小説」と言われた作品

カルト的な傑作とも言われるSF的冒険推理小説的小説

絶海の孤島での「機械」「他社性」「愛」をめぐる謎と冒険。絶海の孤島に辿り着いた「私」は、無人島のはずの島で、奇妙な男女に出会うが!?・・

 

「石蹴り遊び」 フリオ・コルタサル(著)

集英社
発売日:1984/6/1

ラ・プラタ幻想文学の先駆者としても知られるコルタサルの作品

アルゼンチンの青年・オリベイラは、パリで娼婦と恋に落ち、暮らし始める。しかし、女は、こつ然と姿を消したーー 失踪した女の幻影を追い、苦悩する男の魂の彷徨い。

 

「遊戯の終わり」 コルタサル(著)

岩波書店
発売日:2012/6/16

ボルヘスカサレスと並び、ラプラタ幻想文学の旗手

「続いている公園」ー 肘掛け椅子に座って小説を読みふける男が、ナイフを手にした小説中のもうひとりの男に背後を襲われる・・

南米の作家・コルタサルのメタフィクション(作り話についての作り話)

 

「伝奇集」 J.L. ボルヘス(著)

岩波書店
発売日:1993/11/16

アルゼンチンの文豪で、ラプラタ幻想文学の旗手

「バベルの図書館」ー 宇宙の隠喩である図書館の物語(書物の迷宮というメタ的構造が特徴)

夢と現実の入り混じる迷宮の世界を描く、現代文学の最先端に位置するボルヘスの作品。

 

「復讐の女 / 招かれた女たち」 シルビナ・オカンポ(著)

幻戯書房
発売日:2021/11/26

ビオイ=カサーレスの妻で、ボルヘスからも絶賛された作家

幻想的リアリズムの頂点をなす怪奇短編集「復讐の女」「招かれた女たち」の全78篇を収録

「アルゼンチン文学の秘宝」とも称された短編小説の名手シルビナ・オカンポの日常生活に隠された不思議からの奇想天外な物語。

 

「案内係 ほか」 フェリスベルト・エルナンデス(著)

水声社
発売日:2019/6/25

幻想とユーモアを交えたシニカルな文体で物語を紡ぐ、ウルグアイの奇才の傑作短篇集

思いがけず暗闇で目が光る能力を手にした語り手が、密かな愉しみに興じる表題作ー「案内係」など..

 

「はかない人生」 オネッティ(著)

集英社
発売日:1995/3/17

ウルグアイの作家

妻との別居、突然の失業・・ 八方ふさがりの人生に押しつぶされそうな男ブラウセンは、失意にかられながらも、自らを解放して新しい人生を手にするために、未知の世界へと踏みこんでいくーー

 

「アラバスターの壺 / 女王の瞳 ルゴーネス幻想短編集」 レオポルド・ルゴーネス(著)

ボルヘス、コルタサルと並ぶラプラタ幻想文学の巨匠が描く、面妖・怪奇の世界

アルゼンチン文学の巨匠・ルゴーネス選りすぐりの傑作短編、全18作を収録

化学や植物学、動物学、物理学、考古学など、多岐にわたる驚くべき自然科学的博識と、想像力溢れる幻想的味わいを融合させ、唯一無二の文学世界を形作る、科学精神と幻想に満ちた1冊。