会話を主体とした対話体小説(問答体小説)のおすすめ作品を掲載しています。
会話が面白い小説や、セリフのみで成り立っている作品など、対話・会話が中心の小説。
動きがない対話劇にも、名作や傑作小説が多くあります。
会話のみで成り立つ小説
「ステラ・マリス」 コーマック・マッカーシー(著)
全部会話だけの巨匠の遺作となる、異色の二部作完結篇
1972年秋。20歳のアリシア・ウェスタンは、自ら望んで精神科病棟へ入院する。医師に問われ、彼女は語る。異常な聡明さのため白眼視された子供時代。数学との出会い。物理と哲学。狂人の境界線。死というものについて。原爆の開発チームにいた物理学者の父など、家族ーー
「閉じた本」 ギルバート・アデア(著)
会話と独白のみの傑作
事故で眼球を失った作家の口述筆記用助手となった有能な青年。しかし何かおかしい。何かが起きている。助手という眼を得て、作家は以前より深い闇に落ちていく。青年の正体は!?・・
「ゴドーを待ちながら」 サミュエル・ベケット(著)
ノーベル文学賞作家の不条理演劇の金字塔
ゴドーを待つ。2人組のホームレス・エストラゴンとヴラジーミルは、救済者・ゴドーを待ちながら、暇つぶしに興じているーー 人はむしょうにおしゃべりになる・・
「ナイン・ストーリーズ」 J・D・サリンジャー(著)
収録の「テディ」は、対話体小説の極致として知られる名作
会話を主体とした問答体小説で、会話の端々から浮かびあがる狂気や知性。
不確かな現実を綱渡りで生きる人々を描いた珠玉の9篇ーー
「JR」 ウィリアム・ギャディス(著)
1976年(第27回)全米図書賞 受賞作
世界文学史上の超弩級最高傑作、会話だけの重厚本。
ロングアイランドに住む少年JR・ヴァンサントは、11歳にして金儲けに興味津々。ある時、軍需余剰品売買の情報を得て銀行口座を開設する。要領よく海軍放出のピクニック用フォークを大量に陸軍へ売却し、大儲けに成功する。その後も株主として大金を得、潰れかけの紡績会社を買収し、企業経営に乗り出す。そして、「JR社ファミリー」なる企業グループを瞬く間に築き上げる。しかし、手に負えなくなり、巨大コングロマリットと化し大暴走。世界経済に大波乱を巻き起こすが!?--
「ウーマン・トーキング ある教団の事件と彼女たちの選択」 ミリアム・テイヴズ(著)
第95回 アカデミー賞脚色賞映画、原作
アトウッドが絶賛! 実話にもとづくサスペンス
教団で起きた大量レイプ事件。「悪魔の仕業(しわざ)」「作り話」とされてきたが、実は身内による犯行だった・・ 文字の読めない女たちの会議(ウーマン・トーキング)が始まるーー
「イスタンブル、イスタンブル」 ブルハン・ソンメズ(著)
【2018年】EBRD(欧州復興開発銀行)文学賞 受賞作
クルド系トルコ人作家による傑作トルコ文学
東西が溶け合う美しい街・イスタンブルと、その地下で彼らを襲う残酷な現実ーー
イスタンブルの地下牢獄の一室。学生のデミルタイ、温厚なドクター、気難しい床屋のカモが閉じ込められていた。そこに、老人キュヘイランが加わる。彼らは、疫病を避け、家に閉じこもり、物語をし合った「デカメロン」のように物語り合い!?・・
「ドリアン・グレイの肖像」 オスカー・ワイルド(著)
会話小説(対話劇形式)
19世紀末、ロンドン。画家のモデル・ドリアンは、若さと美貌を映した自らの肖像画を見て、自身はいつまでも若々しく、年をとるのは絵のほうであってほしいと願う。ドリアンと、肖像画との対比を描く。
国内作家の作品
「二百十日」 夏目 漱石(著)
〝豆腐屋主義〟の圭さんと、奔放な性格の碌さん。江戸っ子二人の軽妙な会話を通じて、金持が幅をきかす社会を痛烈に批判する。俗な世相を痛烈に批判し、非人情の世界から人情の世界への転機を示すー「二百十日」
「友達・棒になった男」 安部 公房(著)
不条理な対話劇(会話劇)の名作
非現実的な世界が、次第に現実となっていくーー
「友達」「棒になった男」「榎本武揚」を収録した戯曲3編。
「Q&A」 恩田 陸(著)
「アリス殺し」 小林 泰三(著)
世界でシリーズ累計30万部突破の悪夢×メルヘン×ミステリ
不思議の国の住人たちが、殺されていくーー
最近、不思議の国に迷い込んだアリスの夢ばかり見ている大学院生の栗栖川亜理。ある日、ハンプティ・ダンプティが墜落死する夢を見た後、大学に行くと、玉子というあだ名の男が屋上から転げ落ちていた。次に見た夢でグリフォンが生牡蠣で窒息死すると、現実でも牡蠣を食べた教授が急死し!?・・


