【野間文芸賞】の歴代受賞作品をまとめています。
優れた純文学の小説・評論作品に贈られる、中堅からベテラン作家を対象にした文学賞です。
1941年に創設された、歴史ある文学賞です。
野間文芸賞】歴代受賞作一覧
「世界99」 村田 沙耶香(著)
キノベス! 2026年(紀伊國屋書店スタッフのおすすめベスト)第1位
ディストピア大長編
性格のない人間・如月空子。彼女の特技は、コミュニティごとにふさわしい人格を作りあげることだった。キャラクターを使い分け、日々を生き延びてきた。彼女の世界には、ピョコルンがいる。とってもかわいい生き物だが、ある能力を備えたことで、世の中は様相を変え始め!?・・
「列」 中村 文則(著)
ページをめくる手が徐々に止まらなくなる、最高傑作の呼び声が高い一冊
現代に生きる人間の姿を、深く見通すーー
競い合い、比べ合う社会の中で、私達はどう生きればいいのか。いつの間にか奇妙な列に並んでいた男は、列から出ることができるのだろうか!?・・
「恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ」 川上 弘美(著)
心に届く大人の愛の物語
小説家のわたし、離婚と手術を経たアン、作詞家のカズ。カリフォルニアのアパートメントで子ども時代を過ごした友人たちは、東京で再会した。積み重なった時間、経験、恋の思い出。それぞれの人生が交わり、移ろっていく・・
「ヒカリ文集」 松浦 理英子(著)
学生劇団で男とも女とも恋を重ねたヒカリ。6人の男女が、彼女が残したものを語る。ヒカリとは何者だったのか!?・・
「天路」 リービ 英雄(著)
世界の声が響きあう越境文学
異質な言葉との出会いを通して死と再生の旅を描くーー
30年前から日本に暮らすアメリカ国籍の「かれ」は、中国の最果て、チベット高原へと赴く。「世界の屋上」と呼ばれるその土地は、生と死に思いをめぐらせてきた人々の文化が息づく場所だったーー
「小箱」 小川 洋子(著)
世の淵で、冥福を祈る「おくりびと」を描く傑作
私の住む家は元幼稚園で、何もかもが小ぶりにできている。私は、郷土史資料館の学芸員だったバリトンさんの恋人から来る、小さな文字の手紙を解読している。講堂には小箱があり、亡くなった子どもたちの魂が成長している。大人は、自分の小さな子どもに会いに来て、冥福を祈るー
「人外」 松浦寿輝(著)
世界のへりをめぐる魂の旅を描く傑作小説
神か、けだものか。アラカシの枝の股から滲みだした、四足獣のかたちをとった「それ」。荒廃した世界の風景を横切ってゆく。死体を満載した列車、書き割りのような街、ひとけのない病院、廃墟化した遊園地。待ち受けるのは、いったい何か!?・・
「草薙の剣」 橋本 治(著)
日本人の心の百年を辿る壮大な長篇小説
戦後日本の行き着いた先である現代のありようを根底から問い直すーー
62歳から12歳まで、10歳ずつ年の違う6人の男たちを主人公に、それぞれの人生を描いて、敗戦、高度経済成長、オイルショック、昭和の終焉、バブル崩壊、2つの大震災を生きた日本人の軌跡を辿るーー
「土の記」 高村 薫(著)
現代人は無事、土に還れたのか!?ーー
一流メーカー勤務に見切りをつけ、妻の里に身を落着けた男は、今年の光合成の成果を測っていた。妻の不貞と死の謎、村人への違和感を飼い馴らす日々。その果てに、土になろうとした男を大異変が襲うが!?・・
「その姿の消し方」 堀江 敏幸(著)
記憶と偶然が描き出す「詩人」の肖像
留学生時代、手に入れた古い絵はがき。消印は1938年、差出人の名はアンドレ・L。裏には、流麗な詩が書かれていた。私は再び彼の地を訪れるが!?・・
「冥途あり」 長野 まゆみ(著)
第43回 泉鏡花賞 受賞作
昭和の原風景とともに描き出すある家族の物語
川辺の下町、東京・三河島。そこに生まれた父の生涯は、川の流れのようにおだやかだったーーと信じていた。亡くなった父の意外な横顔に触れた娘の家族のルーツをめぐる旅が始まる。
「未闘病記――膠原病、『混合性結合組織病』の」 笙野頼子(著)
突然襲われた劇症、病と「同行二人」の半生を描いた一冊
芥川賞作家が10代から苦しんだ痛みと消耗は、10万人に数人の難病だった・・
未経験の重い痛みで、腰以外の部分が布団に押しつけられた。そして、高熱が皮膚から体の中に流れ込んできた。
「未明の闘争」 保坂 和志(著)
富士山と文学と音楽と猫と世界への愛にあふれた小説
池袋の「ビックリガードの五叉路」で、私は一週間前に死んだ篠島が歩いていた。彼の告別式で久しぶりに再会した高校の同級生のアキちゃんが、ブンとピルルという猫たちと暮らす家に、妻が不在の夜に突然訪ねてくる。お隣の三池さんの娘さんも加わり終わらないおしゃべりに、思いは時空を超えるーー
「ジェントルマン」 山田詠美(著)
切なくも残酷な究極のピカレスク恋愛小説
文武両道で完璧な優しさを持つ青年・漱太郎(そうたろう)。しかし、ある日、同級生の夢生は、その悪魔のような本性を垣間見る。夢生は、漱太郎の罪を知るただひとりの存在として、彼を愛し守り抜くと誓うが!?・・
「雪の練習生」 多和田 葉子(著)
ホッキョクグマ3代の物語
ホッキョクグマのクヌート。ベルリン動物園の大スターだったクヌートと母親のトスカ、祖母を主人公にした3話からなる1冊。
全米図書賞【翻訳文学部門】受賞作家による動物文学。
「故郷のわが家」 村田 喜代子(著)
現代における故郷喪失を描く連作短篇集
笑子さんは、65年前に生まれた家を処分するため、故郷に戻ってきた。そんな彼女の胸に、様々な過去が去来する。ガダルカナルへの遺骨収集団に参加する村の青年、亡くなった恐竜ファンの兄さん、家族もなく独りで世界中を旅しつづける男・・
















