コスタ賞の歴代受賞作品を一覧で掲載しています。
イギリス、アイルランド在住の作家に与えられる文学賞です。
歴史があり、「ウィットブレッド賞」という名称で呼ばれていたこともありました。
コスタ賞とは!?
コスタ賞は、イギリス、またはアイルランド在住の作家に与えられる英語文学賞です。
部門には、「第一小説部門」「小説部門」「児童文学部門」などがあります。
【第一小説部門】とは、「最優秀新人賞」のことで、デビューしたばかりの作家による、最初の長編小説に贈られる賞となります。
1971年~2005年までは、ウィットブレッド賞という名称でした。
50周年となる、2021年(2022年授与)の回で終了となりました。
【コスタ賞】歴代受賞作一覧
[2022年] ブリティッシュ・ブック・アワード新人賞 受賞作
詩情豊かに芸術への愛を存分に込めて綴った、デビュー長編小説
2017年冬、サウスイースト・ロンドン。「きみ」は写真家で、「彼女」はダンサー。出逢った2人は、アフリカ系イギリス人のコミュニティやカルチャーの中で、「一番の親友」になり、やがて恋人になる。理不尽に打ちのめされながらも、ゼイディー・スミス、バリー・ジェンキンス、ケンドリック・ラマーといった実在のアフリカ系アーティストたちの作品で彩られたこの大海原(オープン・ウォーター)へと、意思を持って漕ぎだしてゆくーー
カリブ海地域のマジック(魔術的)リアリズム小説
1976年。カリブ海に浮かぶブラックコンチ島。漁師のデイヴィッドは、伝説の存在である人魚・アイカイアと出会い、惹かれていくが、島の釣り大会でアメリカ人親子がアイカイアを釣り上げてしまう!?・・
カリブ海地域の70年代の混沌などを描いた傑作。マーガレット・アトウッド(誓願・侍女の物語)も絶賛。
週刊文春ミステリーベスト10 第2位
本格ミステリ・ベスト10 第2位
館ミステリ+タイムループ+人格転移の超絶SF本格ミステリ
森の中に建つ屋敷〈ブラックヒース館〉。ハードカースル家に招かれた多くの客が、夜に行われる仮面舞踏会で社交に興じていた。そこに、わたしは、全ての記憶を失って辿り着いた。しかし、目覚めると、時間が同じ日の朝に巻き戻って、意識が別の人間に宿っていることに気づく。そこに、仮面をかぶった人物がささやく。「今夜、令嬢イヴリンが殺される。」と・・
英語圏で150万部突破、世界40言語以上の長篇小説。Hulu/BBCドラマ化。
出身家庭の格差やすれ違い、誤解で引き裂かれ、お互いを傷つけ合い、慰め合うマリアンとコネルの関係の行方は!?ーー
幼馴染みのマリアンとコネル。2人は高校で互いに惹かれ合い、付き合うことにしたが、ふとしたことで別れてしまう。その後、ダブリンの同じ大学に通うが!?・・
インディアン戦争、南北戦争を戦っていく西部劇小説
19世紀半ば。アイルランドで家族を失い、アメリカ大陸に渡ってきたトマス・マクナルティ。頼るものがない国で、トマスを孤独から救ったのは、宿無しの少年ジョン・コールだった。その後、2人は、ミズーリ州の鉱山町の酒場で仕事を見つける。やがて、食いっぱぐれのない軍隊に入ると、先住民との戦いや南北戦争を共に戦っていき!?・・
コスタ賞大賞・児童書部門 ダブル受賞
bookaholic認定【2017年度】翻訳ミステリーベスト10 第1位
19世紀イギリスを舞台に、真実を追い求める少女を描いたファンタジーミステリー
ファンタジー文学界の巨匠、フランシス・ハーディングのデビュー作。カーネギー賞など多くの賞を受賞してきた作家の傑作。
[2015年] ベイリーズ賞(現:女性小説賞)
四季4部作の前作にあたる小説ーー
現代の英国に暮らす少女と、15世紀のイタリアで活躍した画家の物語。2人の物語が、時空を超えて響き合う。
人生の分かれ道について考えさせられる傑作
正しく生きられるまで何度でも生きなおせるとしたら!?--
臍の緒が首に巻きつき、産声もあげずに死亡したアーシュラ。しかし、もし死ななかったとしたら!? 何度も生まれ、様々な死を迎え、幾つもの別の生を生きる1人の女性。スペイン風邪で、溺れて、屋根から落ち、ロンドン大空襲で・・ 様々な人生を生きるひとりの女性の物語。
[2012年] ブッカー賞 受賞作
ブッカー賞受賞作「ウルフ・ホール」に続き、トマス・クロムウェルの人生を描く傑作
歴史小説。16世紀英国、国王・ヘンリー8世が世継ぎを望む中、王妃の不貞の噂が宮廷をかけめぐり!?・・
文明が滅びた世界。ひとりの少女が立ち上がるーー
仲間と出会い、命がけで試練を乗り越えていく姿を描いた、愛と勇気の物語。
近未来。 高度な文明が滅び、砂漠化した地球。生き残った人間たちは原始的な生活を営んでいた。シルバーレイクという湖のほとりに生まれ、外の世界を知らずに育った少女・サバ。18歳になったある日、謎の男たちがやってきて、双子の兄をさらい、父を殺して去っていった。連れ去られた兄を助けるため、サバは未知の世界へと旅立つが!?・・
ジョイス、マクガハン、トレヴァーの系譜を継ぐ、アイルランド文学の至宝
当時の社会と文化の細部を鮮やかに再現し、巧みな会話と心理描写が冴えわたる傑作長編
1951年から2年間。舞台は、アイルランドの田舎町・エニスコーシーとニューヨークのブルックリン。若い娘・アイリーシュは、エニスコーシーで母と姉と暮らす。しかし、職を求め、神父の斡旋でブルックリンに移住する。そして、アイリッシュ・コミュニティの若い娘たちが住む下宿屋に暮らし、デパートの店員となる。やがて、イタリア移民の若者トニーと恋に落ちるが、思わぬ事情でアイルランドに帰国する。ブルックリンへ戻るつもりでいたが、地元でハンサムなジムと再会し・・
第2次大戦が背景のスパイ小説
1976年、イギリス。英語教師のルースは、母のサリーから手記を渡される。そこには、イギリス諜報部員で対独活動のスパイをしていたサリーのことが書かれていて!?・・
おわりに
のちに、3度受賞となるケイト・アトキンソンは「博物館の裏庭で」で、1995年にウィットブレッド賞(現:コスタ賞)を受賞しています。
4世代に渡る家族の歴史を描いた年代記で、「偉大なる英国小説」とも言われています。














