全米批評家協会賞(National Book Critics Circle Award)の歴代受賞作品一覧。
アメリカの歴史ある文学賞で、文学的なおすすめの翻訳小説が多く選出されています。
※ 翻訳されている作品のみを掲載しています。
全米批評家協会賞とは!?
全米批評家協会により、「英語で出版された最も優れた書籍と批評」奨励するために、毎年、授与されるアメリカの文学賞です。
1976年に第1回が選出される歴史のある賞です。
小説以外にも、ノンフィクション、詩、自叙伝など、6部門の分野があります。
【小説部門】歴代受賞作品一覧
2024年(第49回)受賞作: 「My Friends」 ヒシャーム・マタール(著)
ピューリッツァー賞(伝記部門)などを受賞したこともあるイギリス在住のリビア系アメリカ人作家のヒシャーム・マタールの作品。
2023年(第48回)受賞作: 「I Am Homeless If This Is Not My Home」 Lorrie Moore(著)
短編集「セルフ・ヘルプ」や「アメリカの鳥たち」で知られるローリー・ムーアの著書
2022年(第47回)受賞作: 「ブリス・モンタージュ」 リン・マー(著)
ストーリー・プライズ賞 受賞作
長篇「断絶」に続く、8編を収録の短篇集
移民にとっての「ホーム」はどこなのか!?ーー
存在の孤独、人間関係における暴力、人と時代に対する鋭い観察眼などが冴える物語。
2020年(第45回)受賞作: 「ハムネット」 マギー・オファーレル(著)
女性小説賞 受賞作
ジェイクスピアの妻をまったく新しい姿で描く
シェイクスピアは、なぜ亡き息子の名を戯曲の題にしたのか!?・・ あの名作誕生の舞台裏には、400年前のパンデミックによる悲劇があった。ペスト禍で奮闘する不思議な能力をもった女性・アグネス。史実を再解釈し、文豪の妻を描いた1冊。
2019年(第44回)受賞作: 「すべて内なるものは」 エドウィージ・ダンティカ(著)
ハイチ系作家の最新作品集、愛と喪失の物語
ひとりの移民女性として、4半世紀に渡り、アメリカ文学の中心で物語をつむぐ作家。ロマンティックな愛、家族の愛、国への愛などの愛がテーマの作品群。
2018年(第43回)受賞作: 「ミルクマン」 アンナ・バーンズ(著)
[2018年] ブッカー賞(イギリス最高峰)受賞作
ディストピア小説
1970年代に北アイルランドの首都ベルファストに生まれた18歳の少女。北アイルランド紛争を背景に、狭いコミュニティの話。
2013年(第38回)受賞作: 「アメリカーナ」 チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ(著)
オレンジ賞最年少受賞などの作家による3大陸大河ロマン
高校時代に永遠の愛を誓った男女に、立ちはだかる現実の壁ーー
イフェメルは、高校時代に未来を約束した恋人・オビンゼと離れ、アメリカに旅立つ。しかし、そこで彼女を待っていたのは、階級、イデオロギー、地域、人種で色分けされた、想像すらしたことのない社会だったーー
2012年(第37回)受賞作: 「ビリー・リンの永遠の一日」 ベン・ファウンテン(著)
19歳の兵士の視点で描く、21世紀のアメリカの姿とは!?ーー
中東での戦闘を生き延び、一時帰還した8人の兵士。彼らは、戦意昂揚のための催しに駆り出され、巨大スタジアムでスポットライトを浴びる。生々しい戦場の記憶、兵士の見た過酷な戦場、そして狂騒・・
2011年(第36回)受賞作: 「双眼鏡からの眺め」 イーディス・パールマン(著)
PEN / マラマッド賞 受賞作
O・ヘンリー賞を3度受賞の短篇作家による、34篇を収録した傑作短篇集
双眼鏡で隣人宅をのぞく少女が見た重い現実とは!?ー「表題作」、第二次世界大戦中のロンドンで、難民の保護活動に携わるソーニャと、人々との交流を描くー「愛がすべてなら」など..
2010年(第35回)受賞作: 「ならずものがやってくる」 ジェニファー・イーガン(著)
[2011年] ピュリッツァー賞 受賞作
問題を抱える若い女性。その上司の元パンクロッカー。2人の人生は、過去と未来を行き来しながら、軌跡を交えた人々と繋がっていく!?・・
2009年(第34回)受賞作: 「ウルフ・ホール」 ヒラリー・マンテル(著)
[2009年] 英ブッカー賞 受賞作
希代の政治家トマス・クロムウェルを描いた傑作
1520年代、イギリス、ロンドン。息子が産まれず悩むヘンリー八世。王妃との離婚を願うが、教皇の反対により、離婚協議は進まない。。自らの才覚だけで生きてきた男、トマス・クロムウェル。戦略家として長けている彼は、ヘンリー八世に目をかけられるようになるが!?・・
2008年(第33回)受賞作: 「2666」 ロベルト・ボラーニョ(著)
ボラーニョ文学の遺作で集大成
謎の作家を研究する4人の文学教授。バラバラな物語から全体像が浮かび上がる!?・・
ぶ厚い冊子で、2段組の重厚な小説です。
2007年(第32回)受賞作: 「オスカー・ワオの短く凄まじい人生」 ジュノ・ディアス(著)
ピュリツァー賞・全米批評家協会賞 ダブル受賞
オタク青春小説とラテンアメリカ文学のマジック・リアリズムの融合
オタク青年のオスカーは、ファンタジー小説やロールプレイング・ゲームに夢中。最大の悩みは、女の子にまったくモテないことだった。 息子の行く末を心配した母親は、彼を祖国・ドミニカへ送り込む。彼は、自分の一族が「フク」と呼ばれるカリブの呪いに囚われていることを知る。 ドミニカの独裁者・トルヒーヨの政権下で虐殺された祖父ら、一族はそれぞれにフクをめぐる物語があり!?・・
2004年(第29回)受賞作: 「ギレアド」 マリリン・ロビンソン(著)
[2005年] ピューリツァー賞 受賞作
第39回(2014年)にも「Lila」で、2度目の受賞をしています。
3代にわたる牧師一家の信仰の継承と屈折
アイオワ州のギレアドという片田舎の町。老牧師が自らの死期を意識し、若い妻との間に産まれた幼い息子に手紙を綴る。南北戦争から冷戦期に至る時代を背景に、妻との関係、自らの心、隣人たちの人生ーー。
2002年(第27回)受賞作: 「贖罪」 イアン・マキューアン(著)
現代英文学の金字塔的名作
たったひとつの嘘が、人生を破壊するーー
13歳の夏、作家を夢見るブライオニーは、姉・セシーリアの恋人・ロビーの破廉恥な罪の偽りの告発をした。そして、恋人たちの運命は引き裂かれる。ロビーは、想像を絶する苦難を味わう。少女の嘘が、愛し合う2人を引き裂いた。償いは可能なのか!?
2001年(第26回)受賞作: 「アウステルリッツ」 W・G・ゼーバルト(著)
建築史家の主人公が語る暴力と権力の歴史
ウェールズの建築史家・アウステルリッツは、帝国主義の遺物の駅舎、要塞、病院、監獄の建物に興味をひかれ、ヨーロッパ諸都市を巡っている。そして、歴史と対峙し、自らの過去を探す旅を続けるが!?・・
2000年(第25回)受賞作: 「死んでいる」 ジム・クレイス(著)
英国の無神論者作家による死にまつわる物語
動物学者の夫婦が、撲殺され、砂丘に横たわる。時をさかのぼり、若き日の2人の砂丘での出会い、撲殺された当日の行動、死後、海辺の生き物に死体が貪られ腐乱していく様が、描写され!?・・ 「生と死」の事実が表現される問題作とも言われる1冊。
1999年(第24回)受賞作: 「マザーレス・ブルックリン」 ジョナサン・レセム(著)
ブルックリンが舞台で、トゥーレット症候群のライオネルが、父同然の人物だったフランクの殺人事件の真相を探るミステリー


















