【ノーベル文学賞】歴代受賞者の代表的作品一覧-Nobel prize literature

ノーベル文学賞歴代一覧

2024年度のノーベル文学賞が2024年10月10日(木)に発表されました。

歴代の受賞者の代表的な小説と併せて一覧にしています。

過去のノーベル文学賞の受賞者の小説やエッセーなども掲載しています。

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2024年度【ノーベル文学賞】受賞者

2024年の受賞者は、韓国人作家のハン・ガンさんに決定しました。

韓国人初で、アジア女性としても初の受賞となりました。

「菜食主義者」 ハン・ガン(著)

菜食主義者
cuon
発売日:2011/6/15

【2016年】国際ブッカー賞を受賞し、アジア初の受賞作

韓国の文学賞・李箱文学賞 受賞作

済州島4.3事件を背景にした「別れを告げない」で、韓国人として初のメディシス賞を受賞するなど、今、勢いのある作家の代表作で短編集。

 

「すべての、白いものたちの」 ハン・ガン(著)

すべての、白いものたちの
河出書房新社
発売日:2023/2/7

ワルシャワと朝鮮半島をむすぶ、はかなくも偉大ないのちの物語。

Twitter文学賞2020で第5位になった「回復する人間」などの作品もあります。



【歴代受賞者】ノーベル文学賞作家

2023年度 受賞者

「だれか、来る」 ヨン・フォッセ(著)

だれか、来る
白水社
発売日:2023/12/24

フィヨルドを臨む古びた家にたどり着いた「彼」と「彼女」はーー

ノルウェーの劇作家である「ヨン・フォッセ」氏が受賞しました。

劇、小説、エッセー、子供向けの本など、様々な著作を残されている人物です。

ノルウェーの人の約10%しか使用しないというニーノシュク(新ノルウェー語)で執筆している貴重な作家とのことです。

 

2022年度 受賞者

「シンプルな情熱」 アニー・エルノー(著)

シンプルな情熱
早川書房
発売日:2002/7/1

映画化もされています。(2021年7月公開)

年下男性との愛の体験を赤裸々に綴ったベストセラー小説

金獅子賞受賞映画の原作「事件」と元恋人への盲執を描く「嫉妬」などー

 

2021年度 受賞者

「楽園」 アブドゥルラザク・グルナ(著)

楽園
白水社
発売日:2023/12/27

1994年度ブッカー賞最終候補作

20世紀初頭、タンザニアを舞台に、少年ユスフの成長を描く小説。植民地や両大戦間時期の東アフリカ沿岸地域の歴史的な転換期。

イギリスで活動する作家で、アフリカやイギリスで多くの人に読まれている作家です。

 

2020年度 受賞者

ルイーズ・グリュック 【アメリカ】

野生のアイリス
KADOKAWA
発売日:2021/9/16

アメリカの詩人、ルイーズ・グリュック氏が選ばれています。

1943年ニューヨーク生まれで、1960年代から詩人として活動。

詩集「ワイルド・アイリス」で1993年にピュリツァー賞を受賞、2014年には全米図書賞を受賞しています。

 

2019年度 受賞者

ペーター・ハントケ 【オーストリア】

スレブレニツァの虐殺の事実を否定し、セルビア人の戦争犯罪を擁護するという政治思想から、受賞にあたって物議を醸した受賞者です。

セルビアのミロシェヴィッチ(2006年没)の熱狂的な支持者として知られています。



2018年の発表は中止!ニュー・アカデミー文学賞

「生命の樹―あるカリブの家系の物語」 マリーズ・コンデ(著)

カリブ海に浮かぶ島に生きる4世代の家族の物語

フランコフォニー文学の旗手として注目を浴びている作家。

2018年のノーベル文学賞の発表が中止となりました。

理由は、審査関係者のセクハラ・スキャンダルです。

それに替わり、2018年限りの賞としてニュー・アカデミー文学賞が設立されました。

 

2018年度 受賞者(発表延期で2019年に発表)

オルガ・トカルチュク 【ポーランド】

逃亡派
白水社
発売日:2014/2/25

ポーランドで最も権威のある《ニケ賞》受賞の紀行文学。

西洋と東欧に挟まれるポーランドならではの作品の多い作家。

 

2017年度 受賞者

カズオ・イシグロ 【イギリス】

クララとお日さま
早川書房
発売日:2021/3/2

ノーベル文学賞受賞後の第1作目となる最新作です。

AIロボットと少女の友情を描く小説。

日本人のDNAをルーツに持つイギリス人作家です。

代表的な作品に「日の名残り」があります。文章も丁寧で文学的な小説。

他にも、ディストピア小説の「わたしを離さないで」などがあります。

 

2016年度 受賞者

ボブ・ディラン 【アメリカ合衆国】

受賞にあたって賛否両論のあった受賞者

 

2015年度 受賞者

スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ 【ベラルーシ】

1986年のチェルノブイリ原発事故の真実を追ったインタビュー集。

ウクライナ・ソビエト社会主義共和国に生まれ、ベラルーシ人の父とウクライナ人の母をもつ作家。

 

2014年度 受賞者

パトリック・モディアノ 【フランス】

フランスのユダヤ系作家

 

2013年度 受賞者

アリス・マンロー 【カナダ】

善き女の愛
新潮社
発売日:2014/12/22

8つの短編集。カナダの小さな町を舞台に人々の営みを描いた小説。

カナダの作家。短編小説の名手として知られています。

 

2012年度 受賞者

莫言 【中国】

赤い高粱
岩波書店
発売日:2003/12/17

毛沢東の大躍進期と重なる幼少期に飢餓を経験する。

現代中国文学の代表作とも言われる小説。

 

2011年度 受賞者

トーマス・トランストロンメル 【スウェーデン】

戦後のスウェーデンを代表する詩人

独創的なメタファーを駆使することから「隠喩の巨匠」と呼ばれる。

 

2010年度 受賞者

マリオ・バルガス=リョサ 【ペルー】

ラテンアメリカ文学の文豪。ペルーの作家、マリオ・バルガス=リョサは、南米文学ブームの火付け役で、中心的人物です。

最新作は、「ケルト人の夢」です。

ケルト人の夢
岩波書店
発売日:2021/10/28

87歳を迎える2023年でも、精力的に新作を刊行されています。

 

「都会と犬ども」などの作品も有名です。

都会と犬ども
新潮社
発売日:2010/12/1