2025年度のノーベル文学賞が2025年10月9日(木)に発表されました。
歴代の受賞者の代表的な小説と併せて一覧にしています。
過去のノーベル文学賞の受賞者の小説やエッセーなども掲載しています。
【歴代受賞者】ノーベル文学賞作家
「北は山、南は湖、西は道、東は川」 クラスナホルカイ・ラースロー(著)
2025年度の受賞者は、ハンガリー出身のクラスナホルカイ・ラースロー氏に決定しました。
現在、邦訳されている作品は「北は山、南は湖、西は道、東は川」のみです。
ハンガリーの作家でありながら、京都が舞台になっている作品です。
他の代表作に、[2015年] 国際ブッカー賞を受賞し、映画化されている「サタンタンゴ」などがあります。
2024年度 受賞者: 「別れを告げない」 ハン・ガン(著)
韓国人として初のメディシス賞 受賞作
李箱文学賞(韓国の文学賞)受賞作
韓国人作家のハン・ガンは、韓国人初で、アジア女性としても初の受賞となりました。
済州島4.3事件(実在の事件)を背景に、生きる力を取り戻そうとする女性の友人同士の再生の物語。
「菜食主義者」 ハン・ガン(著)
【2016年】国際ブッカー賞を受賞し、アジア初の受賞作
韓国の文学賞・李箱文学賞 受賞作
ハン・ガンさんの短編集
他にも、光州事件を題材にした「少年が来る」や「すべての、白いものたちの」、「回復する人間」などの作品があります。
2023年度 受賞者: 「だれか、来る」 ヨン・フォッセ(著)
ノルウェーの劇作家である「ヨン・フォッセ」氏が受賞しました。
フィヨルドを臨む古びた家にたどり着いた「彼」と「彼女」はーー
劇、小説、エッセー、子供向けの本など、様々な著作を残されている人物です。ノルウェーの人の約10%しか使用しないというニーノシュク(新ノルウェー語)で執筆している貴重な作家とのことです。
2022年度 受賞者: 「シンプルな情熱」 アニー・エルノー(著)
映画化もされています。(2021年7月公開)
年下男性との愛の体験を赤裸々に綴ったベストセラー小説
金獅子賞受賞映画の原作「事件」と元恋人への盲執を描く「嫉妬」などー
2021年度 受賞者: 「楽園」 アブドゥルラザク・グルナ(著)
1994年度ブッカー賞最終候補作
20世紀初頭、タンザニアを舞台に、少年ユスフの成長を描く小説。植民地や両大戦間時期の東アフリカ沿岸地域の歴史的な転換期。
イギリスで活動する作家で、アフリカやイギリスで多くの人に読まれている作家です。
2020年度 受賞者: ルイーズ・グリュック 【アメリカ】
アメリカの詩人、ルイーズ・グリュック氏が選ばれています。
1943年ニューヨーク生まれで、1960年代から詩人として活動。
詩集「ワイルド・アイリス」で1993年にピュリツァー賞を受賞、2014年には全米図書賞を受賞しています。
2019年度 受賞者: ペーター・ハントケ 【オーストリア】
スレブレニツァの虐殺の事実を否定し、セルビア人の戦争犯罪を擁護するという政治思想から、受賞にあたって物議を醸した受賞者です。
セルビアのミロシェヴィッチ(2006年没)の熱狂的な支持者として知られています。
ニュー・アカデミー文学賞(2018年の発表は中止): 「生命の樹―あるカリブの家系の物語」 マリーズ・コンデ(著)
カリブ海に浮かぶ島に生きる4世代の家族の物語
フランコフォニー文学の旗手として注目を浴びている作家。
2018年のノーベル文学賞の発表が中止となりました。理由は、審査関係者のセクハラ・スキャンダルです。
それに替わり、2018年限りの賞としてニュー・アカデミー文学賞が設立されました。
2018年度 受賞者(発表延期で2019年に発表): オルガ・トカルチュク 【ポーランド】
ポーランドで最も権威のある《ニケ賞》受賞の紀行文学。
西洋と東欧に挟まれるポーランドならではの作品の多い作家。
2017年度 受賞者: カズオ・イシグロ 【イギリス】
ノーベル文学賞受賞後の第1作目となる最新作です。
AIロボットと少女の友情を描く小説。日本人のDNAをルーツに持つイギリス人作家です。
代表的な作品に「日の名残り」があります。文章も丁寧で文学的な小説。他にも、ディストピア小説の「わたしを離さないで」などがあります。
2016年度 受賞者: ボブ・ディラン 【アメリカ合衆国】
受賞にあたって賛否両論のあった受賞者
2015年度 受賞者: スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ 【ベラルーシ】
1986年のチェルノブイリ原発事故の真実を追ったインタビュー集。
ウクライナ・ソビエト社会主義共和国に生まれ、ベラルーシ人の父とウクライナ人の母をもつ作家。
2014年度 受賞者: パトリック・モディアノ 【フランス】
フランスのユダヤ系作家
2013年度 受賞者: アリス・マンロー 【カナダ】
8つの短編集。カナダの小さな町を舞台に人々の営みを描いた小説。
カナダの作家。短編小説の名手として知られています。
2012年度 受賞者: 莫言 【中国】
毛沢東の大躍進期と重なる幼少期に飢餓を経験する。
現代中国文学の代表作とも言われる小説。
2011年度 受賞者: トーマス・トランストロンメル 【スウェーデン】
戦後のスウェーデンを代表する詩人
独創的なメタファーを駆使することから「隠喩の巨匠」と呼ばれる。
2010年度 受賞者: マリオ・バルガス=リョサ 【ペルー】
ラテンアメリカ文学の文豪。ペルーの作家、マリオ・バルガス=リョサは、南米文学ブームの火付け役で、中心的人物です。
最新作は、「激動の時代」です。
2025年に、89歳でお亡くなりになりました。

















