【ロマン主義作家の代表作】アレクサンドル・デュマ、ヴィクトル・ユゴー、ゲーテなど

ロマン主義の代表的な作家をまとめています。

18世紀~19世紀のヨーロッパで興った文学運動の旗手や代表する作家など。

国別の作家と代表作、特徴などについてもまとめています。

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ロマン主義とは!?

ロマン主義は、18世紀~19世紀にかけてヨーロッパで興った文芸・芸術・思想の運動です。

ロマン主義文学は、その文学運動で、感情の豊かさや個人の内面、自然との一体感などを描いた作家を多く輩出しました。

感受性を重んじましたが、その反動で、のちに、リアリズム(写実主義)、自然主義などをもたらしました。

ヴィクトル・ユーゴーやアレクサンドル・デュマなどのロマン主義の旗手を筆頭に、ゲーテ、ワーズワースなどの作家がいました。

 

ロマン主義の作家

フランス

アレクサンドル・デュマ

「モンテ=クリスト伯」 アレクサンドル・デュマ(著)

モンテ=クリスト伯1
光文社
発売日:2025/6/11

ロマン主義の旗手、フランスの文豪・デュマの心躍る代表作

息をつかせぬ展開と冒険の全6巻を、新訳でーー

若き船乗りエドモン・ダンテスは、同僚に陥れられ、海に浮かぶ監獄で14年の獄中生活をおくる。絶望の中、他の囚人が壁を削る音に気づいた彼は!?・・

 

ヴィクトル・ユゴー

「ノートル=ダム・ド・パリ」 ヴィクトル・ユゴー(著)

ノートル=ダム・ド・パリ
岩波書店
発売日:2016/5/18

フランス・ロマン主義を代表する作家

1482年のパリを舞台に、中世の社会と民衆の風俗を生き生きと描くーー

醜い鐘番のカジモドと踊り子のエスメラルダ、司教補佐・クロード・フロロ。運命により結ばれた登場人物たちの愛や情熱、嫉妬などの感情を描いたドラマ。

 

シャトーブリアン

「アタラ ルネ」 フランソワ=ルネ・ド・シャトーブリアン(著)

アタラ.ルネ
星雲社
発売日:2023/6/20

フランス、ロマン主義の父・シャトーブリアンの作品

ロマン主義文学の出発点とも言われる2篇

新世界アメリカの大自然を背景に、インディアンの悲恋物語ー「アタラ」、著者の自伝とも言われるー「ルネ」

 

イギリス

ウィリアム・ワーズワース

「抒情歌謡集」 ウィリアム・ワーズワース(著)

抒情歌謡集
大修館書店
発売日:1984/1/1

イギリス・ロマン主義を代表する作家

後世に多大な影響を与えた詩集。文学史においても、それまでのイギリスの詩との分水嶺になった作品。

 

ウォルター・スコット

「アイヴァンホー」 ウォルター・スコット(著)

アイヴァンホー
グーテンベルク21
発売日:Kindle版

恋と冒険の騎士道絵巻

サクソンの郷士・セドリックの子アイヴァンホーは、サクソン王の後裔のロウィーナ姫に恋をして、父に勘当される。彼は、ノルマン人リチャード獅子心王の臣として十字軍に加わるが!?・・ 中世イギリスのサクソン人とノルマン人の対立を背景に描かれた1冊。

 

ジョン・ミルトン

「失楽園」 ジョン・ミルトン(著)

失楽園
岩波書店
発売日:1981/1/16

イギリスのピューリタン革命でクロムウェルの秘書官も務めた作家

ピューリタン文学の傑作と言われた作品

禁断の木の実を食べ、神の怒りを買い、楽園エデンから追放されてしまう人類。旧約聖書の「創世記」の背後に描いた壮大なストーリー。

 

バイロン

「バイロン詩集」 バイロン(著)

バイロン詩集
新潮社
発売日:1951/2/2

ギリシャ革命に自ら銃をとり、熱病に倒れた詩人・バイロン

シェイクスピアと並び、18世紀末から19世紀にかけて活躍したイギリスが生んだ最も偉大な詩人。ヨーロッパのロマン精神の典型と言える短い生涯。

 

ドイツ

ゲーテ

「若きウェルテルの悩み」 ゲーテ(著)

若きウェルテルの悩み
光文社
発売日:2024/2/14

世界文学史に燦然と輝く不朽の名作

故郷を離れたウェルテルが出会い恋をしたのは、婚約者のいるロッテだった。愛情とともに深まる絶望。ウェルテルの繊細な心の行きつく先は!?・・

 

ノヴァーリス

「青い花」 ノヴァーリス(著)

青い花
発売日:Kindle版

ロマン主義文学の重要な作品

ロマン派文学が追求した「内面の自由」や「無限の探求」を象徴する作品として、後の文学に多大な影響を与えた1冊。神秘的な世界観、自然との一体感、愛の探求など、詩的で哲学的な探求..

 

フリードリヒ・シュレーゲル

「ルツィンデ 他三篇」 フリードリヒ・シュレーゲル(著)

ルツィンデ・他三篇
幻戯書房
発売日:2022/1/28

文学と哲学、愛をめぐるシュレーゲルの初期批評3篇

生の無限の混沌を、めくるめくアラベスクへと織りあげたマニエリスム小説の傑作「ルツィンデ」他..

 

ヘルダーリン

「ヒュペーリオン」 ヘルダーリン(著)

ヒュペーリオン
筑摩書房
発売日:2010/7/7

内的経験を物語る哲学的教養小説

青年・ヒュペーリオンは、祖国ギリシャの独立のため、露土戦争に加わる。激戦を生き延びるが、愛する恋人を病で失い、悲しみの中、祖国を離れ、ドイツへおもむく・・

 

ハイネ

「歌の本」 ハイネ(著)

歌の本
岩波書店
発売日:1991/1/1

青春時代の抒情詩の集大成(「若き悩み」「抒情挿曲」収録)

激動の時代を生きた詩人・ハイネ。祖国・ドイツでは、ナチス時代に完全に抹殺されたが、卓抜な批判精神は、国境や時代を越え、多くの読者に読まれた。