2025年、国内作家の注目の新刊をまとめています。
発売月ごとにのミステリー新刊小説から、注目作品を掲載しています。
2025年の新刊が気になる方に参考にして頂けたらと思います。
8月の新刊ミステリ
「殺し屋の営業術」 野宮 有(著)
第71回(2025年)江戸川乱歩賞 受賞作
「営業ノルマ」は、2週間で2億円。稼がなければ、全員まとめて地獄行きーー
凄腕営業マン・鳥井(とりい)は、契約成立のためには手段を選ばず、営業成績第1位。しかし、アポイントを受けて向かったある豪邸で、刺殺体を発見し、自らも背後から殴打され意識を失う。殺し屋・風見(かざみ)と耳津(みみづ)に、口封じとして刺殺体とともに埋められそうになるが、そこで商談を行うが!?・・
注目!「白魔の檻」 山口 未桜(著)
「禁忌の子」で、2024年 鮎川哲也賞を受賞した作家の最新作
デビュー作で、本屋大賞の第4位にもなった「禁忌の子」に連なるシリーズ第2弾。
9月の新刊
「白鷺(はくろ)立つ」 住田 祐(著)
2025年(第32回)松本清張賞 受賞作
江戸後期の比叡山延暦寺に、大きな秘密を抱えた仏僧の師弟がいた。命懸けの修行〈千日回峰行〉を成し遂げ、自らの存在を証し立てよ。
7月の新刊ミステリ
注目!「マスカレード・ライフ」 東野 圭吾(著)
累計500万部突破のシリーズ最新作
「日本推理小説新人賞」の選考会が、ホテル・コルテシア東京で開催されることになった。しかし、ある死体遺棄事件の重要参考人が、文学賞受賞の候補者として会場に現れる!?・・
「アミュレット・ワンダーランド」 方丈 貴恵(著)
「王様のブランチ」「本格ミステリ・ベスト10」などで話題の「アミュレット・ホテル」続編
エンタメ度MAX本格ミステリー
犯罪者御用達のホテルのアミュレット・ホテル。「ホテルに損害を与えない」「ホテルの敷地内で傷害・殺人事件を起こさない」という2つのルールさえ守れば、どんなことも可能なアウトローたちの楽園。ホテルには、魑魅魍魎が集い!?・・
「ダブル・ミステリ:月琴亭の殺人/ノンシリアル・キラー」 芦辺 拓(著)
「大鞠家殺人事件」で、日本推理作家協会賞、本格ミステリ大賞を受賞作家の最新作
2つの中編をつなぐのは、驚愕の「解決篇」ーー
「月琴亭の殺人」と「ノンシリアル・キラー」。前者は縦書きの右綴じ、後者は横書きの左綴じ。前から読むか? 後ろから読むか? 読む順番で事件の見え方が変わる!?・・
「蛍たちの祈り」 町田 そのこ(著)
「52ヘルツのクジラたち」で、本屋大賞を受賞した作家の最新作
「罪」の記憶に翻弄されながらも生きた人々の感動作
蛍が舞う夜。中学生の坂邑幸恵と桐生隆之は、どうしようもない状況から、互いの罪を隠し合う「共犯者」となった。15年後、大人になった2人は再会し、人生が大きく動き出す!?・・
6月の新刊ミステリ
「いけないII」 道尾 秀介(著)
体験型エンタメの金字塔、再びーー
体験型ミステリーの第2弾。前回を超える「どんでん返し」と「伏線回収」。累計23万部突破の前作に続く人気シリーズ。
「風を彩る怪物」 逸木 裕 (著)
第25回(2025年)本格ミステリ大賞受賞作「彼女が探偵でなければ」著者の最新作
圧巻の青春音楽小説
パイプオルガンに心を奪われた19歳の2人の挫折と成長ーー
音大受験に失敗し、フルートの演奏に悩む陽菜。オルガン建造家を父に持つ朋子。2人は、パイプオルガン製作を通して、自らの道を模索するーー
「バッドフレンド・ライク・ミー」 井上 先斗(著)
「イッツ・ダ・ボム」で、2024年松本清張賞を受賞した作家の犯罪劇
元ホストの森有馬は、姫に飛ばれて300万円の借金を抱える。そんな時、飛び込んできた「うまい話」。待ち合わせ場所にいたのは、胡散臭い男だった!?・・
「ポルターガイストの囚人」 上條 一輝(著)
「深淵のテレパス」で「このホラーがすごい!2025年版」第1位を獲得した著者の続編
〈あしや超常現象調査〉シリーズ第2弾
「あしや超常現象調査」の晴子と越野は、古い一軒家でポルターガイストに悩まされる人物の依頼を受ける。超常現象に立ち向かう2人だが、依頼人が失踪してしまい!?・・
5月の新刊ミステリ
「魔女の館の殺人」 三日市 零(著)
理系×文系の大学生コンビが挑むリアル謎解きミステリー
読者参加型ミステリー
山奥の洋館で始まった〈脱出ゲーム〉という名の怪奇殺人。館を出られる条件は唯一、九つの謎を解くこと。理学部の大学2年生・進藤理人とルームメイトの柏木詩文は、謎解きに挑むが!?・・
「どうせ世界は終わるけど」 結城 真一郎(著)
ベストセラー「#真相をお話しします」著者の未来なき世界で「希望」を持つ人々の物語
人類はゆるりと滅亡に向かう!?ーー
世界を駆け巡った衝撃ニュース。人類滅亡の危機が100年後にやってくる。人々の勇気が少しづつ重なり、世界に希望を灯していく奇蹟の連作短編集。
「電報予告殺人事件」 岡本 好貴(著)
「帆船軍艦の殺人」で、鮎川哲也賞(2023年)を受賞した作家の最新作
ヴィクトリア朝時代。チャーチゲートの電信局で働く女性電信士、ローラ・テンパートンは、結婚とキャリアのどちらを選ぶか日々、悩んでいた。ある晩、彼女は、局長のアクトンの甥、ネイト・ホーキンスと出会う。しかし、アクトンは、密室内で死体となり発見され!?・・
4月の新刊ミステリ
「死体の汁を啜れ」 白井 智之(著)
ミステリ・ランキングの常連作家の最新作
前代未聞の死体パズラー
死体大博覧会【EXPO】、開幕。殺人事件の発生率は、南アフリカのケープタウンと同じくらい。そんな、牟黒市で見つかる死体の謎を追うのは、文字の読めないミステリ作家、深夜ラジオ好きのやくざ、詐欺師まがいの女子高生、事件を隠蔽してばかりの刑事・・
「名探偵再び」 潮谷 験(著)
「リアルサウンド認定2021年度国内ミステリーベスト10」で第1位の「時空犯」、「伯爵と三つの棺」の著者の最新作
学園ミステリー
私立雷辺女学園に入学した時夜翔(ときやしょう)には、学園の名探偵だった大叔母がいた。そんな翔のもとに、事件解明の依頼が舞い込み!?・・
「嘘と隣人」 芦沢 央(著)
「夜の道標」で、[2023年]日本推理作家協会賞を受賞した作家の最新作
新境地連作ミステリー。地獄は始まる。あなたの隣の小さな悪意から・・
「マサダの箱」 越ナオム(著)
グローバル歴史ミステリー
ユダヤの秘宝「マサダの箱」とは!?ーー
2人の男の遺体が、東京と出雲で発見された。この事件の始まりは、西暦73年のイスラエルにあった!?・・ 出雲の国譲りと安曇野・穂高神社の伝説。2000年の時を超える人間たちの宿命の物語。
3月の新刊ミステリ
「どうせそろそろ死ぬんだし」 香坂 鮪(著)
第23回(2025年)このミステリがすごい!【文庫グランプリ大賞】受賞作
探偵業を営む七隈は、助手の律と共に、余命宣告された人々が集う交流会で山奥の別荘を訪れる。2人はメンバーと交流を深めるが、参加者の1人が不審な死を遂げる。七隈達は、死因の調査を始めるが!?・・
「おぼろ迷宮」 月村 了衛(著)
女子大生・夏芽と老人が街の難事件を解決!ーー
おんぼろアパートの「朧荘」に住む女子大生の夏芽。その同じアパートに住むミステリアスな老人・鳴滝の凸凹コンビが、難事件を解決する! 老人・鳴滝の正体とは!?・・
「熟柿」 佐藤 正午(著)
本の雑誌が選ぶ2025年度【上半期】ベスト10 第1位
「月の満ち欠け」で直木賞、「鳩の撃退法」で山田風太郎賞を受賞の作家の長編小説
激しい雨の降る夜、かおりは、轢き逃げの罪に問われる。服役中に息子の拓を出産する。出所後、息子に会いたいあまり、園児連れ去り事件を起こした彼女は、追われるように西へと各地を流れていくーー
「歌舞伎町ララバイ」 染井為人(著)
社会派サスペンスの復讐劇
15歳の少女・七瀬は、中学卒業と同時に親元から飛び出し、歌舞伎町にたどり着く。歌舞伎町は唯一、心安らげる場所だった。しかし、トー横広場で仲間とダベり、危ないバイトに手を出していくうち、歌舞伎町の闇社会や家出少女を食い物にしようとする大人たちと関わっていき!?・・
注目!「ユビキタス」 鈴木 光司(著)
日本ホラー界の帝王、16年ぶりの新作
「リング」で一世風靡した著者のホラーサスペンス
ジャーナリストの前沢恵子と葉月有理は、東京都内で発生した連続変死事件を追う。そして、死者の共通点が、「南極深層の氷」であることを知る。20年前、新興宗教団体の中でも同様の変死事件が起きていたことも。異端の物理学者・露木眞也は、かつての後輩・麻生敏弘が研究していた「ヴォイニッチ手稿」の真実が関わっていることに気づき!?・・
2月の新刊ミステリ
注目!「一次元の挿し木」 松下龍之介(著)
第23回(2025年)このミステリがすごい!【文庫グランプリ大賞】受賞作
200年前の人骨が、ヒマラヤ山中で発掘された。遺伝学を大学院で学ぶ悠(はるか)が、DNA鑑定にかけると、4年前に失踪した妹のDNAと一致する。担当教授の石見崎に相談するが、その教授が殺害されてしまう。 研究室からは古人骨が盗まれて!?・・
「C線上のアリア」 湊 かなえ(著)
先が読めない介護ミステリー
美佐は、ごみ屋敷となり果てた育った家に久しぶりに戻る。家を片付ける中で、金庫を発見する。そこからわかる叔母の秘密とは!?・・
「逃亡者は北へ向かう」 柚月 裕子(著)
「孤狼の血」などで知られる作家の東北が舞台の震災クライムサスペンス
震災の混乱の中、2つの殺人事件が起きた。逃亡する容疑者とそれを追う刑事。2人は、どこに辿り着くのか!?ーー
1月の新刊ミステリ
「謎の香りはパン屋から」 土屋うさぎ(著)
第23回(2024年)このミステリーがすごい!大賞 受賞作
連作ミステリの短編集
パン屋での日常の謎を解く「美味しい」ミステリ
「焦げたクロワッサン」「夢見るフランスパン」「恋するシナモンロール」「さよならチョココロネ」「思い出のカレーパン」など、5つの謎はクロワッサンのように重なり、カレーパンのように刺激的!
「目には目を」 新川 帆立(著)
2020年「元彼の遺言状」で、このミステリがすごい!大賞を受賞した作家の最新作
なぜ少年Aは殺されたのか!?ーー
少年院で出会った6人。社会に戻り、2度と会う筈ではなかった。しかし、少年Bの密告で、娘を殺された遺族が少年Aの殺害に至る。誰が被害者で、誰が密告者なのか!?・・