【2025年新刊】海外ミステリー発売の注目作

2025年に発売の注目新刊ミステリ小説をまとめています。

「両京十五日」で、このミステリがすごい!2025年版【海外編】第1位の馬伯庸の新作

「頬に哀しみを刻め」で、このミステリがすごい!2024年版【海外編】第1位のS・A・コスビーのデビュー作、アルネ・ダールの新作、アン・クリーヴスの続編などが発売されます。

4月の新刊ミステリ

注目!「円環」 アルネ・ダール(著)

円環
小学館
発売日:2025/4/4

北欧ミステリー「時計仕掛けの歪んだ罠」著者の新シリーズ

スウェーデン・ウプサラ市郊外。高速道路を走行中のBMWが、突然、宙を舞い炎上した。大手製鉄会社幹部が死亡する。さらに、第2の爆破事件で、広告会社幹部が命を落とす。国家作戦局(NOD)の主任警部エヴァ・ニーマンは、捜査にあたるが!?・・

 

「奇術師の幻影」 カミラ・レックバリ(著)

奇術師の幻影
文藝春秋
発売日:2025/4/8

衝撃の結末が待つ3部作の完結編

ストックホルム地下鉄構内で次々に発見された人骨の山。それは、大事件の兆候だった・・

 

「迂回」 イヴ・ラヴェ(著)

迂回
早川書房
発売日:2025/4/9

ジョルジュ・シムノンの後継者とも言われる作家の怪作

シチリア島タオルミーナを訪れたメルヴィル。レンタカーで宿に向かう途中、”何か”に衝突する。事実から目を背け、最悪の選択をする男の行く末は!?・・ 陰気で不穏で、スリリングな1冊。

 

「罪の水際」 ウィリアム・ショー(著)

罪の水際
新潮社
発売日:2025/4/23

CWA(英国推理作家協会)最優秀長篇賞(ゴールド・ダガー)最終候補作

「イングランドの砂漠」と呼ばれる町が舞台の複雑な人間ドラマ

休職中の女性刑事・アレックスが遭遇したのは、花嫁ふたりの同性婚パーティ。そこに、山刀を隠し持った中年女性が乱入し、花嫁に「人殺し!」と叫ぶ騒動を引き起こす。中年女性は、一方の花嫁の元夫が7年前に行方不明になり妻に殺されたのではないかと疑う、母親だった。ケント州の海沿いの町・ダンジェネスを舞台に、行方不明事件、夫婦惨殺事件、町民を巻き込んだ大規模な投資詐欺など、様々な要素が絡みあい!?・・

 

注目!「沈黙」 アン・クリーヴス(著)

沈黙
早川書房
発売日:2025/4/23

【シェトランド四重奏】シリーズで知られるアン・クリーヴスの最新作

「哀惜」に続く、刑事マシュー・ヴェンシリーズ第2弾

ガラス職人のイヴが、父の遺体を発見する。凶器は、イヴが作った花瓶だった。マシュー警部は、聞き込みを進めるが!?・・

 

「フェアリー・テイル」 スティーヴン・キング(著)

フェアリー・テイル
文藝春秋
発売日:2025/4/25

スティーヴン・キングの最新作

ファンタジー大作

少年は老犬を救うため、老人の遺した異世界への通路を抜けて奇怪な世界への旅に出る!?・・

 

「天界の戦い」 チャールズ・ウィリアムズ(著)

天界の戦い
扶桑社
発売日:2025/4/25

キリストの遺物=聖杯 実は英国に実在する!?

ロンドンの出版社で、殺害された男の死体が発見される。社で刊行される原稿をめぐり、奇怪な人物たちが動きだす。至高の宝(キリストの遺物=聖杯)をめぐり、聖と邪の争闘が始まる!?・・

 

5月の新刊ミステリ

注目!「欲望の大地、果てなき罪」 ピエール・ルメートル(著)

大いなる世界
早川書房
発売日:2025/5/22

フレンチミステリー界の巨匠の最新作

1946年、ベイルート。次男のフランソワは、長男・ジャンが犯した殺人を追う。さらに、三男・ティエンヌは、不審死を遂げた。長女のエレーヌにも秘密が!?・・

 

「罠」 キャサリン・R・ハワード(著)

罠
新潮社
発売日:2025/5/28

「56日間」で、コロナ渦サスペンスを描いたアイルランド女性作家の最先端サスペンス

アイルランドの片田舎。ウィックロー山脈付近の人気のない道路を、彼女は、ひとり歩いていた。そこに、男の運転する車が近づいてきて声をかける。約1年前の深夜、ダブリンのパブを出たまま行方不明となった妹の行方を捜し続ける女性・ルーシー。この数年、アイルランドでは、不可解な失踪事件が続いていて!?・・

 

「十二支像を奪還せよ」 グレース・D・リー(著)

十二支像を奪還せよ
発売日:2025/5/9

美術史を専攻する大学生・中国系アメリカ人のウィル。中国人の資産家から、かつて英仏軍に盗まれた清朝の5つの美術品を奪還するという驚愕の依頼を受ける。ウィルは、友人のハッカーや解錠師、詐欺師と共に、世界中の美術館に向かうが!?・・

 

6月の新刊ミステリ

「グッド・シスター」 サリー・ヘプワース(著)

グッド・シスター
小学館
発売日:2025/6/6

豪州発 新感覚心理スリラー

双子の姉妹・ファーンとローズ。シングルマザーに育てられていたが、里親と転々として生きるようになる。2人には、人には言えない秘密があった。現在は、地元の図書館で働く28歳のファーンは、結婚したローズと週に3回、夕食を共にしている。不妊のローズに代わり、自分が出産することを思いつくが!?・・

 

「9人はなぜ殺される」 ピーター・スワンソン(著)

9人はなぜ殺される
東京創元社
発売日:2025/6/30

「そしてミランダを殺す」「8つの完璧な殺人」などで知られる作家の最新作

アメリカ各地の9人に、ある日、自分の名を含む9つの名前だけが記されたリストが郵送されてくる。差出人も意図も不明だが、ホテル経営の老人が殺され、ランニング中の男性も背中を撃たれる。FBI捜査官のジェシカは、リストの名前の特定にかかるが!?・・



3月の新刊ミステリ

注目!「世界の終わりの最後の殺人」 スチュアート・タートン(著)

世界の終わりの最後の殺人
文藝春秋
発売日:2025/3/12

本格ミステリ・ベスト10【2020】で第2位「イヴリン嬢は七回殺される」に続き、このミステリがすごい!2023年版【海外編】で第4位の「名探偵と海の悪魔」の著者の最新作

何重もの特殊設定の本格ミステリー

奇怪な霧で滅びた地球。生存者の住む最後の島で殺人が発生するが、住民の記憶は消されていて!?・・

 

「読書会は危険?〈秘密の階段建築社〉の事件簿」 ジジ・パンディアン(著)

読書会は危険?
東京創元社
発売日:2025/3/19

「壁から死体?」に続くシリーズ第2弾

元イリュージョニストが絶対不可能と思える謎に挑む!?ーー

リフォームしたばかりの地下の読書好きにはたまらない読書会スペース。そこで、降霊会がひらかれる。しかし、8人が囲むテーブルの中央に死体が忽然と!?・・

 

「孔雀と雀 アラブに消えゆくスパイ」 I・S・ベリー(著)

アラブに冬を呼ぶスパイ
早川書房
発売日:2025/3/19

アメリカ探偵作家クラブ賞【最優秀新人賞】など、7冠の傑作スパイ小説

中東バーレーンの反政府運動を探るのが、最後の任務となったCIA職員のシェーン。しかし、爆破テロが国王の自作自演である疑惑が浮上して!?・・

 

「炒飯狙撃手 弐 第3の銃弾」 張國立(著)

炒飯狙撃手・弐・第3の銃弾
HarperCollins
発売日:2025/3/24

「炒飯狙撃手」で人気を博した台湾作家の続編

イタリアの炒飯店で腕を振るう台湾の潜伏工作員・小艾。「炒飯狙撃手」第2弾

 

「過去は異国」 ジャンリーコ・カロフィーリオ(著)

過去は異国
扶桑社
発売日:2025/3/27

バンカレッラ賞 受賞作

イタリア・ミステリ界の巨匠の犯罪小説

1989年、バーリ。憲兵隊(カラビニエリ)のキーティ中尉は、連続レイプ事件の捜査に頭を悩ませていた。法学専攻の大学生・ジョルジョは、ある夜、人生が一変する。パーティーの場で出会ったギャンブラーのフランチェスコに誘われ、ポーカーで大金を得る。しかし、その日々は、逃れられない転落の始まりとなり!?・・

 

「逃げろ逃げろ逃げろ!」 チェスター・ハイムズ(著)

逃げろ逃げろ逃げろ!
新潮社
発売日:2025/3/28

ブラック・パルプ・ノワール

クリスマス・シーズンのニューヨーク。常に泥酔状態の白人警官のマット・ウォーカー。彼は、近くのレストランに勤務する黒人の清掃員に愛車を盗まれたと思い込み、射殺してしまう。証拠隠滅でもう1人も殺害。しかし、3人目の黒人・ジミーを殺し損ね、必死の逃亡劇が始まる!・・

 

「悪人すぎて憎めない」 クイーム・マクドネル(著)

悪人すぎて憎めない
東京創元社
発売日:2025/3/31

「平凡すぎて殺される」のシリーズ第3弾

バニー・マガリー刑事の過去編。彼にはかつて相棒がいた!?ーー

1999年、ダブリンでは武装強盗が頻発していた。警察本部は、カーター一味に目をつける。バニーと相棒のグリンゴは、彼らを監視するが、黒人女性のジャズ・シンガーと出会ったことで、思わむ方へ事態は進み!?・・

 

2月の新刊ミステリ

注目! 「闇より暗き我が祈り」 S・A・コスビー(著)

闇より暗き我が祈り
早川書房
発売日:2025/2/19

「頬に哀しみを刻め」で、このミステリがすごい2024年版【海外篇】第1位など、クライムノヴェルの大物の最新作

私立探偵のネイサンは、白人の父と黒人の母を持つ。牧師殺害事件の調査に乗り出すが、事件の鍵を握るUSBを手に入れたことで命を狙われ!?・・

 

「冬の子」 ジャック・ケッチャム(著)

冬の子
扶桑社
発売日:2025/2/2

鬼才、ジャック・ケッチャムの19篇からなる傑作短編集

ホラーの巨匠として知られる著者の作品群。ブラム・ストーカー賞短篇賞受賞作2作を含む、現実的暴力と幻想的恐怖の果てに生まれる詩情。

 

「レッドリバー・セブン:ワン・ミッション」 A・J・ライアン(著)

船内にいた見知らぬ男女7人。彼らは、記憶を失くしていた。戸惑う彼らの前の船内ディスプレイに、ミッションが表示され!?・・

 

「『高慢と偏見』殺人事件」 クローディア・グレイ(著)

「高慢と偏見」殺人事件
早川書房
発売日:2025/2/6

ジェイン・オースティンの名作「高慢と偏見」のパスティーシュ・ミステリ

「高慢と偏見」のエリザベスとダーシーが結ばれて22年。夫婦は、長男のジョナサンとハウスパーティーに参加する。2日目の嵐に閉ざされた日、詐欺まがいの投資話をするウィッカムが殺される。「ノーサンガー・アビー」のキャサリンの娘・エリザベスとジョナサンは、事件を調査するが!?・・

 

「捜索者の血」 ハーラン・コーベン(著)

捜索者の血
小学館
発売日:2025/2/6

脱獄・逃亡スリラーの傑作

終身刑のデイヴィッドは、3歳の息子・マシュウを殺した罪だった。身に覚えない罪だったが、愛する者を守れなかった後悔から、無実を訴えず、刑に服していた。そこに、元妻の妹が面会に訪れる。1枚の写真を見せられ、成長したマシュウの姿が写っていた。。 デイヴィッドは、真実を突き止めるため、脱獄を決意するが!?・・

 

「ミセス・ワンのティーハウスと謎の死体」 ジェス・Q・スタント(著)

中国茶専門店で男の死体が発見される。そこは、ミセス・ワンの店だった。

ワンは刑事ドラマが大好きで、容疑者に中国茶を振る舞いながら勝手に聞き込みを始めてしまうが!?・・

 

「銃と助手席の歌」 エマ・スタイルズ(著)

銃と助手席の歌
東京創元社
発売日:2025/2/19

炎天下のオーストラリアが舞台のノンストップクライムサスペンス

少女・チャーリーは、高校を退学になり、盗みをきっかけに姉の恋人と争いになり、彼を殺してしまう。その場にいた少女・ナオの提案で、2人は死んだ男の車で、ハイウェイを北へ走り出す。ナオは、なぜ死体処理に協力したのか!? 車を追ってくるのは何者か!?謎多き状況で、やがて銃声が轟き!?・・

 

「誰が星の王子さまを殺したのか?」 ミシェル・ビュッシ(著)

誰が星の王子さまを殺したのか?
集英社
発売日:2025/2/20

フレンチミステリーの巨匠の最新作

世界的名著に隠された暗号とは!?ーー

飛行機整備士・ヌヴァンと探偵見習・アンディは、サン=テグジュペリの死の真相を探る旅に出るが!?・・

 

注目!「19号室」 マルク・ラーベ(著)

19号室
東京創元社
発売日:2025/2/28

2か月連続刊行のドイツ・ミステリ第2弾

ベルリン国際映画祭の開会式場に、予定外の映像が上映され、悲鳴が響き渡る。その映像は、女優で市長の娘が、何者かに襲われ、大きな釘でひと突きされていた。。トム・バビロン刑事は捜査を始めるが、臨床心理士・ジータは、映像の壁に残されていた「19」の文字に戦慄し!?・・

 

1月の新刊ミステリ

注目!「西遊記事変」 馬伯庸(著)

西遊記事変
早川書房
発売日:2025/1/8

「西遊記」の裏側を描くミステリ

天竺へと向かう三蔵法師。仙界の太白金星に住む李長庚は、81の試練を与えることになった。しかし、そこには仙界の大物達が企てる隠された目的が見え隠れし!?・・壮大な計画の鍵は、孫悟空にあるという・・

 

「真冬の訪問者」 W・C・ライアン(著)

真冬の訪問者
新潮社
発売日:2025/1/29

アイルランド独立戦争を絡めた歴史小説の一面も持つミステリー

1921年、アイルランド。内乱の最中、第一次大戦帰還兵で保険会社に勤めるトムに、かつての戦友・ビリーから報が届く。ビリーの妹で、トムの元恋人・モードが、IRAの襲撃で殺されたという。調査を始めたトムは、モードが、王立アイルランド警察(RIC)の男性2人と車に乗っていたところ襲撃されたことを知る。果たして彼女を殺したのは!?・・

 

注目!「17の鍵」 マルク・ラーベ(著)

17の鍵
東京創元社
発売日:2025/1/30

ドイツミステリのベストセラー

2か月連続刊行のシリーズ第1弾

早朝のベルリン大聖堂。丸天井の下に、女性教師が吊り下げられていた。トム・バビロン刑事が現場にかけつけるが、被害者の首には、カバーに「17」と刻まれた鍵がかけられていた。それは、トムが子供の頃に、川で見つけた死体のそばにあった鍵と同じものだった。。それは、10歳で失踪した妹が持ち出したままだったが!?・・

 

「リッチ・ブラッド」 ロバート・ ベイリー(著)

リッチ・ブラッド
小学館
発売日:2025/1/7

「ザ・プロフェッサー」シリーズで知られる、米南部リーガル・スリラー名手の新シリーズ

通称「ビルボード弁護士」ジェイソン・リッチ。アラバマからフロリダまでのハイウェイに看板を掲げ、交通事故案件を専門とする。ある日、疎遠だった姉の弁護を引き受けることになる。彼女は、夫殺害の容疑で逮捕されていた。。姉の無罪を裏付ける証拠を探すが、事件は造像以上に複雑で闇が深く!?・・

 

「罰と罪」 チャン・ガンミョン(著)

罰と罪
早川書房
発売日:2025/1/22

「韓国が嫌いで」の著者のミステリ

22年前、美しい女子大生を殺したのは誰なのか!?ーー ソウル警察庁凶悪捜査チームは、再捜査をするが、真実が見えてきて!?・・

 

「うしろにご用心!」 ドナルド・E・ウェストレイク(著)

スラプスティック・ミステリー

不運な泥棒・ドートマンダーが新たに企む強奪計画ーー

ドートマンダーは、大金持ちの投資家・プレストンが秘蔵している美術品などを盗み出す計画を立てる。一方、カリブ海のリゾート地にいるプレストンには、謎の美女・パムが近づいていた。しかし、その魔の手から脱出し、プレストンは自宅に帰る。ドートマンダーと泥棒仲間たちは、そんなことは露知らず!?・・