2025年に発売の注目新刊ミステリ小説をまとめています。
「両京十五日」で、このミステリがすごい!2025年版【海外編】第1位の馬伯庸の新作
「頬に哀しみを刻め」で、このミステリがすごい!2024年版【海外編】第1位のS・A・コスビーのデビュー作、アルネ・ダールの新作、アン・クリーヴスの続編などが発売されます。
8月の新刊ミステリ
「GB84」 デイヴィッド・ピース(著)
フィクサー、破壊要員、警官の暗闘を描く暗黒文学
84年、英国全土の炭鉱ストと政府の衝突が過熱する。スト弾圧に暗躍するフィクサー、破壊要員、警官の暗闘ーー
「真実に捧げる祈り」 アンジェライン・ブーリー(著)
オジブワ族の父をもつ18歳のドナスは、自らのルーツと進路に悩んでいた。ある日、薬物絡みの殺人事件を目撃し、その薬物は、伝統医療を悪用して作られたものだった。そして、潜入捜査官に協力を求められるが!?・・
「ハウスメイド」 フリーダ・マクファデン(著)
ハウスメイドの仕事を手にしたミリー。しかし、この家は何かがおかしい!?・・ 妻の奇妙な言動、牢屋のような部屋、恐怖と驚きの結末とは!?ーー
注目!「ホワイトハートの殺人」 クリス・チブナル(著)
大人気、英国ミステリードラマ「ブロード・チャーチ」の制作、脚本を手掛けた著者の英国ミステリー
鹿の角をまとった猟奇的な死体。絵葉書のような村で何が起きているのか!?・・
「穢れなき者へ」 マイクル・コリータ(著)
本年度最高の感動を呼ぶ、ミステリー・ドラマ
メイン州の島の沖で、対立する上院議員候補2人を含む、7人の惨殺体がヨット上で発見される。実の父親を殺した前科のあるイズレルが容疑者とみなされる。一方、別の島では、12歳の少年・ライマンが、アルコール中毒の父親から逃れるため、潜り込んだ廃屋で、手斧を持った謎の娘と出会う。それぞれの運命がやがて交錯していき!?・・
9月の新刊ミステリ
注目!「マーブル館殺人事件」 アンソニー・ホロヴィッツ(著)
「カササギ殺人事件」「ヨルガオ殺人事件」に続く、シリーズ完結編
スーザン・ライランドは、ギリシアでの生活に区切りをつけ、ロンドンに帰ってきた。フリーランスの編集者だが、若手作家が名探偵〈アティカス・ピュント〉シリーズを書き継ぐことになり、その編集の依頼が舞い込む。その原稿には、作者が新作に、自分の家族関係を反映していることを感じ!?・・
注目!「デスチェアの殺人」 M・W・クレイヴン(著)
「ボタニストの殺人」に続く、ワシントン・ポー第6作目
「ストーン・サークルの殺人」でCWAゴールド・ダガー賞を受賞の作家の最新作
ポーの捜査で、15年前の未解決事件との関連が浮かび上がる・・
「スパイダー・ゲーム」 ジェフリー・ディーヴァー(著)
巨匠の新シリーズ
蜘蛛の刺青をした連続殺人犯を追う捜査官サンチェス、サイバー犯罪専門の大学教授・ヘロン。2人が捜査にむかう。
「宮廷医女の推理譚」 ジューン・ハー(著)
[2023年] エドガー賞【ヤングアダルト部門】受賞作
1758年、朝鮮王朝期。18歳のヒョンは、王族の診察を担当する医女(イニョ)になった。ある夜、ヒョンが医術を学んだ恵民署(ヘミンソ)で、4人の女性が殺害される。事件を捜査する捕盗庁(ポドチョン)の役人は、ヒョンの師匠を容疑者と断定するが、ヒョンは納得がいかず、独自に事件を調べはじめ!?・・
「どこかで叫びが」 ジョーダン・ピール(著)
ローカス賞、ブラム・ストーカー賞、英国幻想文学大賞 受賞
「ゲット・アウト」監督の編集による黒人作家たちの恐怖のアンソロジー
奴隷制度の記憶、公民権運動のトラウマ、移民としてのアイデンティティ、現代社会の見えざる暴力など、アメリカ社会に深く根を下ろす現実の〈悪夢〉を描いた19の収録作。
7月の新刊ミステリ
注目!「夜明けまでに誰かが」 ホリー・ジャクソン(著)
「自由研究には向かない殺人」の著者、ホリー・ジャクソンの最新作
アメリカで初版50万部の傑作サスペンス
高校生のレッドは、友人3人、大学生2人とキャンピングカーで旅行に出かけた。しかし、人里離れた場所で何者かに狙撃され、車に閉じ込められる。狙撃者は、レッドたちにある要求を突きつける。6人のうち、ひとりが秘密を抱えている。制限時間は、夜明けまで!ーー
「ロンドン、ドッグパーク探偵団」 ブレイク・マーラ(著)
可愛い犬と飼い主が大活躍のコージーミステリ
犬も歩けば事件にあたる!?ーー
ロンドンを舞台に、愛すべき犬たちと飼い主が大活躍のシリーズ開幕。ルイーズは、愛犬と散歩中に死体を発見する。被害者はかつての犬の散歩友達とわかり、ドッグラン仲間と勝手に調べ始めるが!?・・
「九龍城砦1・囲城」 兒・余(著)
映画原作、《九龍城砦》シリーズ開幕篇
1980年代、香港。武侠の道でその名を知られる青年・陳洛軍(チャン・ロッグワン)は、裏社会の大老闆(ボス)に騙され、追われる身になる。洛軍は、大老闆の手が及ばない唯一の場所、魔窟・九龍城砦に足を踏み入れるが!?・・
「螺旋墜落」 キャメロン・ウォード(著)
緊迫のSFサスペンス
午前0時、この機は墜落する。事故直前1時間のスループに囚われたチャーリーは阻止のために機内を奔走するが!?・・
「スパイたちの遺灰」 マシュー・リチャードソン(著)
極上の歴史スパイ小説
MI6の伝説的エージェント・スカーレット。その回顧録は世界の秩序を覆すーー
「磔の地」 ジェイムズ・リー・バーク(著)
[1998年] CWA最優秀長篇賞(ゴールド・ダガー)受賞作
米南部ミステリーの巨匠が犯罪小説に文学性を吹き込んだ傑作
ルイジアナ州アイビーリア郡。かつて私刑で父親を磔殺された写真家のミーガンが、刑事・ロビショーのもとを訪ねてくる。「拘置中の黒人が看守に虐待されている」と訴えてきた。真相を探るうち、様々な悲劇が表面化してきて!?・・
6月の新刊ミステリ
「罪に願いを」 ケン・ジャヴォロウスキー(著)
アメリカの現実をつきつける犯罪小説
エドガー賞(アメリカ探偵作家クラブ賞)最優秀新人賞候補作
横領、誘拐、殺人。ペンシルヴェニアの寂れた町で交差する3つの罪ーー
ボランティア消防隊員のネイサンは、火災現場で見つけた大金を自宅に隠した。看護師のキャリーは、末期がんの少女の夢のため、彼女を病院の外へと連れ出す。妻と幼い娘を亡くしたアンディが狙いを定めた地獄への道連れ・・
「グッド・シスター」 サリー・ヘプワース(著)
豪州発 新感覚心理スリラー
双子の姉妹・ファーンとローズ。シングルマザーに育てられていたが、里親と転々として生きるようになる。2人には、人には言えない秘密があった。現在は、地元の図書館で働く28歳のファーンは、結婚したローズと週に3回、夕食を共にしている。不妊のローズに代わり、自分が出産することを思いつくが!?・・
「地中海クルーズにうってつけの謎解き:警官レイチェル&看護師サラの事件簿」 ドーン・ブルックス(著)
親友同士の女性たちが謎解きに挑む新シリーズ開幕!
豪華客船で看護師として働いている親友・サラに誘われ、警察官のレイチェルは、2週間の地中海クルーズに参加した。しかし、旅の途中、寄港したリスボンで乗客が、トラックの下敷きになり亡くなってしまう。レイチェルは、サラと協力しつつ事件を調べるが!?・・
「9人はなぜ殺される」 ピーター・スワンソン(著)
「そしてミランダを殺す」「8つの完璧な殺人」などで知られる作家の最新作
アメリカ各地の9人に、ある日、自分の名を含む9つの名前だけが記されたリストが郵送されてくる。差出人も意図も不明だが、ホテル経営の老人が殺され、ランニング中の男性も背中を撃たれる。FBI捜査官のジェシカは、リストの名前の特定にかかるが!?・・
「黒い空」 アーナルデュル・インドリダソン(著)
「湿地」「緑の女」などガラスの鍵賞受賞でも知られる北欧アイスランド作家の新作
レイキャヴィク警察の犯罪捜査官・シグルデュル=オーリは、主人公・エーレンデュルが行方不明の中、捜査を進める。友人の相談で、その妻の姉夫婦がゆすられているという。恐喝者である女性の家に行ってみると、女性は血を流して倒れていて!?・・
5月の新刊ミステリ
「欲望の大地、果てなき罪」 ピエール・ルメートル(著)
フレンチミステリー界の巨匠の最新作
1946年、ベイルート。次男のフランソワは、長男・ジャンが犯した殺人を追う。さらに、三男・ティエンヌは、不審死を遂げた。長女のエレーヌにも秘密が!?・・
「罠」 キャサリン・R・ハワード(著)
「56日間」で、コロナ渦サスペンスを描いたアイルランド女性作家の最先端サスペンス
アイルランドの片田舎。ウィックロー山脈付近の人気のない道路を、彼女は、ひとり歩いていた。そこに、男の運転する車が近づいてきて声をかける。約1年前の深夜、ダブリンのパブを出たまま行方不明となった妹の行方を捜し続ける女性・ルーシー。この数年、アイルランドでは、不可解な失踪事件が続いていて!?・・
「ゆるやかに生贄は」 ドロシイ・B・ヒューズ(著)
アメリカン・ノワールの先駆的傑作、本邦初訳
1960年代の階級と人種の問題に切り込み「海外ミステリ名作100選」にも選出された1冊
若き研修医、ヒュー・デンズモアは、姪の結婚式のため、母親のキャデラックで、ロサンゼルス~フェニックスまで向かっていた。砂漠のハイウェイをヒッチハイクしている若い娘を同乗させ、バス乗り場で降ろした。しかし、アイリスと名乗る娘は、執拗に彼に接触してくる。アイリスの目的はいったい!?・・
4月の新刊ミステリ
注目!「沈黙」 アン・クリーヴス(著)
【シェトランド四重奏】シリーズで知られるアン・クリーヴスの最新作
「哀惜」に続く、刑事マシュー・ヴェンシリーズ第2弾
ガラス職人のイヴが、父の遺体を発見する。凶器は、イヴが作った花瓶だった。マシュー警部は、聞き込みを進めるが!?・・
「円環」 アルネ・ダール(著)
北欧ミステリー「時計仕掛けの歪んだ罠」著者の新シリーズ
スウェーデン・ウプサラ市郊外。高速道路を走行中のBMWが、突然、宙を舞い炎上した。大手製鉄会社幹部が死亡する。さらに、第2の爆破事件で、広告会社幹部が命を落とす。国家作戦局(NOD)の主任警部エヴァ・ニーマンは、捜査にあたるが!?・・
「罪の水際」 ウィリアム・ショー(著)
CWA(英国推理作家協会)最優秀長篇賞(ゴールド・ダガー)最終候補作
「イングランドの砂漠」と呼ばれる町が舞台の複雑な人間ドラマ
休職中の女性刑事・アレックスが遭遇したのは、花嫁ふたりの同性婚パーティ。そこに、山刀を隠し持った中年女性が乱入し、花嫁に「人殺し!」と叫ぶ騒動を引き起こす。中年女性は、一方の花嫁の元夫が7年前に行方不明になり妻に殺されたのではないかと疑う、母親だった。ケント州の海沿いの町・ダンジェネスを舞台に、行方不明事件、夫婦惨殺事件、町民を巻き込んだ大規模な投資詐欺など、様々な要素が絡みあい!?・・
3月の新刊ミステリ
「世界の終わりの最後の殺人」 スチュアート・タートン(著)
本格ミステリ・ベスト10【2020】で第2位の「イヴリン嬢は七回殺される」に続き、このミステリがすごい!2023年版【海外編】で第4位の「名探偵と海の悪魔」の著者の最新作
何重もの特殊設定の本格ミステリー
奇怪な霧で滅びた地球。生存者の住む最後の島で殺人が発生するが、住民の記憶は消されていて!?・・
「孔雀と雀 アラブに消えゆくスパイ」 I・S・ベリー(著)
アメリカ探偵作家クラブ賞【最優秀新人賞】など、7冠の傑作スパイ小説
中東バーレーンの反政府運動を探るのが、最後の任務となったCIA職員のシェーン。しかし、爆破テロが国王の自作自演である疑惑が浮上して!?・・
2月の新刊ミステリ
「闇より暗き我が祈り」 S・A・コスビー(著)
「頬に哀しみを刻め」で、このミステリがすごい2024年版【海外篇】第1位など、クライムノヴェルの大物の最新作
私立探偵のネイサンは、白人の父と黒人の母を持つ。牧師殺害事件の調査に乗り出すが、事件の鍵を握るUSBを手に入れたことで命を狙われ!?・・
「冬の子」 ジャック・ケッチャム(著)
このホラーがすごい2025年版【海外編】第2位
鬼才、ジャック・ケッチャムの19篇からなる傑作短編集
ホラーの巨匠として知られる著者の作品群。ブラム・ストーカー賞短篇賞受賞作2作を含む、現実的暴力と幻想的恐怖の果てに生まれる詩情。
「誰が星の王子さまを殺したのか?」 ミシェル・ビュッシ(著)
フレンチミステリーの巨匠の最新作
世界的名著に隠された暗号とは!?ーー
飛行機整備士・ヌヴァンと探偵見習・アンディは、サン=テグジュペリの死の真相を探る旅に出るが!?・・
「19号室」 マルク・ラーベ(著)
2か月連続刊行のドイツ・ミステリ第2弾
ベルリン国際映画祭の開会式場に、予定外の映像が上映され、悲鳴が響き渡る。その映像は、女優で市長の娘が、何者かに襲われ、大きな釘でひと突きされていた。。トム・バビロン刑事は捜査を始めるが、臨床心理士・ジータは、映像の壁に残されていた「19」の文字に戦慄し!?・・
1月の新刊ミステリ
「西遊記事変」 馬伯庸(著)
「西遊記」の裏側を描くミステリ
天竺へと向かう三蔵法師。仙界の太白金星に住む李長庚は、81の試練を与えることになった。しかし、そこには仙界の大物達が企てる隠された目的が見え隠れし!?・・壮大な計画の鍵は、孫悟空にあるという・・
「17の鍵」 マルク・ラーベ(著)
ドイツミステリのベストセラー
2か月連続刊行のシリーズ第1弾
早朝のベルリン大聖堂。丸天井の下に、女性教師が吊り下げられていた。トム・バビロン刑事が現場にかけつけるが、被害者の首には、カバーに「17」と刻まれた鍵がかけられていた。それは、トムが子供の頃に、川で見つけた死体のそばにあった鍵と同じものだった。。それは、10歳で失踪した妹が持ち出したままだったが!?・・