【2025年新刊】海外ミステリー発売の注目作

2025年に発売の注目新刊ミステリ小説をまとめています。

「両京十五日」で、このミステリがすごい!2025年版【海外編】第1位の馬伯庸の新作

「頬に哀しみを刻め」で、このミステリがすごい!2024年版【海外編】第1位のS・A・コスビーのデビュー作、アルネ・ダールの新作、アン・クリーヴスの続編などが発売されます。

9月の新刊ミステリ

注目!「マーブル館殺人事件」 アンソニー・ホロヴィッツ(著)

マーブル館殺人事件
東京創元社
発売日:2025/9/11

「カササギ殺人事件」「ヨルガオ殺人事件」に続く、シリーズ完結編

スーザン・ライランドは、ギリシアでの生活に区切りをつけ、ロンドンに帰ってきた。フリーランスの編集者だが、若手作家が名探偵〈アティカス・ピュント〉シリーズを書き継ぐことになり、その編集の依頼が舞い込む。その原稿には、作者が新作に、自分の家族関係を反映していることを感じ!?・・

 

注目!「デスチェアの殺人」 M・W・クレイヴン(著)

デスチェアの殺人
早川書房
発売日:2025/9/18

「ボタニストの殺人」に続く、ワシントン・ポー第6作目

「ストーン・サークルの殺人」でCWAゴールド・ダガー賞を受賞の作家の最新作

ポーの捜査で、15年前の未解決事件との関連が浮かび上がる・・

 

「スパイダー・ゲーム」 ジェフリー・ディーヴァー(著)

スパイダー・ゲーム
文藝春秋
発売日:2025/9/3

巨匠の新シリーズ

蜘蛛の刺青をした連続殺人犯を追う捜査官サンチェス、サイバー犯罪専門の大学教授・ヘロン。2人が捜査にむかう。

 

「忌まわしき悪党」 レックス・スタウト(著)

忌まわしき悪党
論創社
発売日:2025/9/4

犯罪組織の黒幕アーノルド・ゼックとの壮絶な戦いを描いた3部作

ラジオ番組の放送中に殺人事件が発生。死因は毒死で、被害者は、ゲストとして招かれた競馬新聞の発行人だった。ネロ・ウルフは、事件の調査を受けるが!?・・

 

「宮廷医女の推理譚」 ジューン・ハー(著)

宮廷医女の推理譚
東京創元社
発売日:2025/9/19

[2023年] エドガー賞【ヤングアダルト部門】受賞作

1758年、朝鮮王朝期。18歳のヒョンは、王族の診察を担当する医女(イニョ)になった。ある夜、ヒョンが医術を学んだ恵民署(ヘミンソ)で、4人の女性が殺害される。事件を捜査する捕盗庁(ポドチョン)の役人は、ヒョンの師匠を容疑者と断定するが、ヒョンは納得がいかず、独自に事件を調べはじめ!?・・

 

「真犯人はこの列車のなかにいる」 ベンジャミン・スティーヴンソン(著)

真犯人はこの列車のなかにいる
HarperCollins
発売日:2025/9/25

「ぼくの家族はみんな誰かを殺してる」著者による謎解きミステリー

容疑者が乗客全員の豪華列車で起きる連続殺人。さまざまな伏線が張り巡らされ!?・・

 

「どこかで叫びが」 ジョーダン・ピール(著)

どこかで叫びが
フィルムアート社
発売日:2025/9/26

ローカス賞、ブラム・ストーカー賞、英国幻想文学大賞 受賞

「ゲット・アウト」監督の編集による黒人作家たちの恐怖のアンソロジー

奴隷制度の記憶、公民権運動のトラウマ、移民としてのアイデンティティ、現代社会の見えざる暴力など、アメリカ社会に深く根を下ろす現実の〈悪夢〉を描いた19の収録作。

 

「時計殺人事件」 ルーファス・キング(著)

時計殺人事件
論創社
発売日:2025/9/30

英米探偵小説黄金時代のエンターテインメント作品

〈ヴァルクール警部補〉シリーズの第1作の初邦訳

事件の始まりから幕引きまで約半日。事件は解決したと思われたが!?・・ 意外性に継ぐ意外性に驚かされる作品。

 

10月の新刊ミステリ

「うたかたの娘」 綿原 芹(著)

うたかたの娘
KADOKAWA
発売日:2025/10/1

第45回(2025年)横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈大賞〉受賞作

ナンパに成功した「僕」。相手の女性と雑談をするうちに、港町で奇妙な人魚伝説がある故郷の話になる。「僕」は高校時代を思い出し、水嶋という女子生徒のことを語る。彼女はある日、秘密を「僕」に明かした。

 

「侵蝕列車」 サラ・ブルックス(著)

侵蝕列車
早川書房
発売日:2025/10/8

偽名の女・マリヤは、1899年、北京発モスクワ行きの列車に乗りこむ。異形の〈荒れ地〉と化したシベリアで列車に謎の少女が現れるが!?・・

 

注目!「小路の奥の死」 エリー・グリフィス(著)

小路の奥の死
東京創元社
発売日:2025/10/22

2020年「見知らぬ人」で、エドガー賞を受賞した著者の最新作

傑作謎解き長編。ロンドンのマナーパーク校の同窓会で、下院議員が殺害される。被害者は、21年前に起きたある生徒の死亡事故の目撃者だったことがわかり!?・・

 

「血痕の記憶」 ジェニファー・コーディー・エプスタイン(著)

血痕の記憶
早川書房
発売日:2025/10/22

エドガー賞最終候補の歴史ミステリー

19世紀パリ。記憶を失い、精神病院に収容された少女と付添人の愛。やがて、恐るべき真実を暴く!?・・

 

「奇妙な花嫁候補:ロンドン謎解き結婚相談所」 アリスン・モントクレア(著)

仕事に謎解きに大忙しのシリーズ第5弾

元スパイのアイリスと上流階級出身のグウェンが経営する結婚相談所。そこに、アデラという既婚女性が現れる。その彼女から、自分の死後に後添えを探して欲しいと依頼される。どうやって花嫁候補を見つければいいのか!?・・

 

11月の新刊ミステリ

注目!「シークレット・オブ・シークレッツ」 ダン・ブラウン(著)

「ダ・ヴィンチ・コード」の著者、8年ぶりの最新刊

大学教授ロバート・ラングドンは、最近、恋仲になった純粋知性科学者キャサリン・ソロモンの講演を聴くため、プラハを訪れていた。キャサリンは、人間の意識にまつわる驚くべき発見について解説した著書を発表予定だという。しかし、それは、何世紀にも渡り人々が信じてきた通念を脅かしかねないほど斬新なものだった!?・・

 

「九龍城砦2 龍頭」 余兒(著)

九龍城砦2・龍頭
早川書房
発売日:2025/11/19

《九龍城砦》シリーズ第2弾

映画原作として7月に発売された「九龍城砦1・囲城」の前日譚

1950年代香港。貧しい労働者だった阿祖は、いかにして〈龍城幇〉の頭目、龍捲風となったのか!?ーー

 

8月の新刊ミステリ

注目!「ホワイトハートの殺人」 クリス・チブナル(著)

ホワイトハートの殺人
HarperCollins
発売日:2025/8/25

大人気、英国ミステリードラマ「ブロード・チャーチ」の制作、脚本を手掛けた著者の英国ミステリー

鹿の角をまとった猟奇的な死体。絵葉書のような村で何が起きているのか!?・・

 

「アンジェリック」 ギヨーム・ミュッソ(著)

アンジェリック
集英社
発売日:2025/8/21

フランスの大ベストセラーミステリー

フレンチミステリ作家の大御所の最新作。コロナ禍のパリ、元トップ・バレエダンサーの不可解な転落死が起きるが!?・・

 

「GB84」 デイヴィッド・ピース(著)

GB84
文藝春秋
発売日:2025/8/6

フィクサー、破壊要員、警官の暗闘を描く暗黒文学

84年、英国全土の炭鉱ストと政府の衝突が過熱する。スト弾圧に暗躍するフィクサー、破壊要員、警官の暗闘ーー

 

「穢れなき者へ」 マイクル・コリータ(著)

穢れなき者へ
新潮社
発売日:2025/8/28

本年度最高の感動を呼ぶ、ミステリー・ドラマ

メイン州の島の沖で、対立する上院議員候補2人を含む、7人の惨殺体がヨット上で発見される。実の父親を殺した前科のあるイズレルが容疑者とみなされる。一方、別の島では、12歳の少年・ライマンが、アルコール中毒の父親から逃れるため、潜り込んだ廃屋で、手斧を持った謎の娘と出会う。それぞれの運命がやがて交錯していき!?・・

 

7月の新刊ミステリ

注目!「夜明けまでに誰かが」 ホリー・ジャクソン(著)

夜明けまでに誰かが
東京創元社
発売日:2025/7/30

「自由研究には向かない殺人」の著者、ホリー・ジャクソンの最新作

アメリカで初版50万部の傑作サスペンス

高校生のレッドは、友人3人、大学生2人とキャンピングカーで旅行に出かけた。しかし、人里離れた場所で何者かに狙撃され、車に閉じ込められる。狙撃者は、レッドたちにある要求を突きつける。6人のうち、ひとりが秘密を抱えている。制限時間は、夜明けまで!ーー

 

「九龍城砦1・囲城」 兒・余(著)

九龍城砦1・囲城
早川書房
発売日:2025/7/16

映画原作、《九龍城砦》シリーズ開幕篇

1980年代、香港。武侠の道でその名を知られる青年・陳洛軍(チャン・ロッグワン)は、裏社会の大老闆(ボス)に騙され、追われる身になる。洛軍は、大老闆の手が及ばない唯一の場所、魔窟・九龍城砦に足を踏み入れるが!?・・

 

「スパイたちの遺灰」 マシュー・リチャードソン(著)

スパイたちの遺灰
ハーパーコリンズ・ジャパン
発売日:2025/7/25

極上の歴史スパイ小説

MI6の伝説的エージェント・スカーレット。その回顧録は世界の秩序を覆すーー

 

「磔の地」 ジェイムズ・リー・バーク(著)

磔の地
新潮社
発売日:2025/7/29

[1998年] CWA最優秀長篇賞(ゴールド・ダガー)受賞作

米南部ミステリーの巨匠が犯罪小説に文学性を吹き込んだ傑作

ルイジアナ州アイビーリア郡。かつて私刑で父親を磔殺された写真家のミーガンが、刑事・ロビショーのもとを訪ねてくる。「拘置中の黒人が看守に虐待されている」と訴えてきた。真相を探るうち、様々な悲劇が表面化してきて!?・・

 

6月の新刊ミステリ

「罪に願いを」 ケン・ジャヴォロウスキー(著)

罪に願いを
集英社
発売日:2025/6/20

アメリカの現実をつきつける犯罪小説

エドガー賞(アメリカ探偵作家クラブ賞)最優秀新人賞候補作

横領、誘拐、殺人。ペンシルヴェニアの寂れた町で交差する3つの罪ーー

ボランティア消防隊員のネイサンは、火災現場で見つけた大金を自宅に隠した。看護師のキャリーは、末期がんの少女の夢のため、彼女を病院の外へと連れ出す。妻と幼い娘を亡くしたアンディが狙いを定めた地獄への道連れ・・

 

「9人はなぜ殺される」 ピーター・スワンソン(著)

9人はなぜ殺される
東京創元社
発売日:2025/6/30

「そしてミランダを殺す」「8つの完璧な殺人」などで知られる作家の最新作

アメリカ各地の9人に、ある日、自分の名を含む9つの名前だけが記されたリストが郵送されてくる。差出人も意図も不明だが、ホテル経営の老人が殺され、ランニング中の男性も背中を撃たれる。FBI捜査官のジェシカは、リストの名前の特定にかかるが!?・・

 

「黒い空」 アーナルデュル・インドリダソン(著)

黒い空
東京創元社
発売日:2025/6/30

「湿地」「緑の女」などガラスの鍵賞受賞でも知られる北欧アイスランド作家の新作

レイキャヴィク警察の犯罪捜査官・シグルデュル=オーリは、主人公・エーレンデュルが行方不明の中、捜査を進める。友人の相談で、その妻の姉夫婦がゆすられているという。恐喝者である女性の家に行ってみると、女性は血を流して倒れていて!?・・

 

5月の新刊ミステリ

「欲望の大地、果てなき罪」 ピエール・ルメートル(著)

大いなる世界
早川書房
発売日:2025/5/22

フレンチミステリー界の巨匠の最新作

1946年、ベイルート。次男のフランソワは、長男・ジャンが犯した殺人を追う。さらに、三男・ティエンヌは、不審死を遂げた。長女のエレーヌにも秘密が!?・・

 

「罠」 キャサリン・R・ハワード(著)

罠
新潮社
発売日:2025/5/28

「56日間」で、コロナ渦サスペンスを描いたアイルランド女性作家の最先端サスペンス

アイルランドの片田舎。ウィックロー山脈付近の人気のない道路を、彼女は、ひとり歩いていた。そこに、男の運転する車が近づいてきて声をかける。約1年前の深夜、ダブリンのパブを出たまま行方不明となった妹の行方を捜し続ける女性・ルーシー。この数年、アイルランドでは、不可解な失踪事件が続いていて!?・・

 

4月の新刊ミステリ

注目!「沈黙」 アン・クリーヴス(著)

沈黙
早川書房
発売日:2025/4/23

【シェトランド四重奏】シリーズで知られるアン・クリーヴスの最新作

「哀惜」に続く、刑事マシュー・ヴェンシリーズ第2弾

ガラス職人のイヴが、父の遺体を発見する。凶器は、イヴが作った花瓶だった。マシュー警部は、聞き込みを進めるが!?・・

 

「円環」 アルネ・ダール(著)

円環
小学館
発売日:2025/4/4

北欧ミステリー「時計仕掛けの歪んだ罠」著者の新シリーズ

スウェーデン・ウプサラ市郊外。高速道路を走行中のBMWが、突然、宙を舞い炎上した。大手製鉄会社幹部が死亡する。さらに、第2の爆破事件で、広告会社幹部が命を落とす。国家作戦局(NOD)の主任警部エヴァ・ニーマンは、捜査にあたるが!?・・

 

「罪の水際」 ウィリアム・ショー(著)

罪の水際
新潮社
発売日:2025/4/23

CWA(英国推理作家協会)最優秀長篇賞(ゴールド・ダガー)最終候補作

「イングランドの砂漠」と呼ばれる町が舞台の複雑な人間ドラマ

休職中の女性刑事・アレックスが遭遇したのは、花嫁ふたりの同性婚パーティ。そこに、山刀を隠し持った中年女性が乱入し、花嫁に「人殺し!」と叫ぶ騒動を引き起こす。中年女性は、一方の花嫁の元夫が7年前に行方不明になり妻に殺されたのではないかと疑う、母親だった。ケント州の海沿いの町・ダンジェネスを舞台に、行方不明事件、夫婦惨殺事件、町民を巻き込んだ大規模な投資詐欺など、様々な要素が絡みあい!?・・

 

3月の新刊ミステリ

「世界の終わりの最後の殺人」 スチュアート・タートン(著)

世界の終わりの最後の殺人
文藝春秋
発売日:2025/3/12

本格ミステリ・ベスト10【2020】で第2位「イヴリン嬢は七回殺される」に続き、このミステリがすごい!2023年版【海外編】で第4位の「名探偵と海の悪魔」の著者の最新作

何重もの特殊設定の本格ミステリー

奇怪な霧で滅びた地球。生存者の住む最後の島で殺人が発生するが、住民の記憶は消されていて!?・・

 

「孔雀と雀 アラブに消えゆくスパイ」 I・S・ベリー(著)

アラブに冬を呼ぶスパイ
早川書房
発売日:2025/3/19

アメリカ探偵作家クラブ賞【最優秀新人賞】など、7冠の傑作スパイ小説

中東バーレーンの反政府運動を探るのが、最後の任務となったCIA職員のシェーン。しかし、爆破テロが国王の自作自演である疑惑が浮上して!?・・

 

2月の新刊ミステリ

 「闇より暗き我が祈り」 S・A・コスビー(著)

闇より暗き我が祈り
早川書房
発売日:2025/2/19

「頬に哀しみを刻め」で、このミステリがすごい2024年版【海外篇】第1位など、クライムノヴェルの大物の最新作

私立探偵のネイサンは、白人の父と黒人の母を持つ。牧師殺害事件の調査に乗り出すが、事件の鍵を握るUSBを手に入れたことで命を狙われ!?・・

 

「19号室」 マルク・ラーベ(著)

19号室
東京創元社
発売日:2025/2/28

2か月連続刊行のドイツ・ミステリ第2弾

ベルリン国際映画祭の開会式場に、予定外の映像が上映され、悲鳴が響き渡る。その映像は、女優で市長の娘が、何者かに襲われ、大きな釘でひと突きされていた。。トム・バビロン刑事は捜査を始めるが、臨床心理士・ジータは、映像の壁に残されていた「19」の文字に戦慄し!?・・

 

1月の新刊ミステリ

「西遊記事変」 馬伯庸(著)

西遊記事変
早川書房
発売日:2025/1/8

「西遊記」の裏側を描くミステリ

天竺へと向かう三蔵法師。仙界の太白金星に住む李長庚は、81の試練を与えることになった。しかし、そこには仙界の大物達が企てる隠された目的が見え隠れし!?・・壮大な計画の鍵は、孫悟空にあるという・・

 

「17の鍵」 マルク・ラーベ(著)

17の鍵
東京創元社
発売日:2025/1/30

ドイツミステリのベストセラー

2か月連続刊行のシリーズ第1弾

早朝のベルリン大聖堂。丸天井の下に、女性教師が吊り下げられていた。トム・バビロン刑事が現場にかけつけるが、被害者の首には、カバーに「17」と刻まれた鍵がかけられていた。それは、トムが子供の頃に、川で見つけた死体のそばにあった鍵と同じものだった。。それは、10歳で失踪した妹が持ち出したままだったが!?・・