叙述トリックを使ったミステリー小説の代表的作品を掲載しています。
叙述トリックの出発点と言われる作品や、広く知れ渡るきっかけになった作品など。
古典の代表的な小説や、近年の叙述トリックを使用した作品をまとめています。
叙述トリックとは!?
叙述トリックとは、読者の思い込みを利用する仕掛けなど、作者が、読者を欺すために仕掛けるミスリード、誤読を誘う文章上の技法のことを言います。
読者の先入観や思い込みを利用し、あえて情報を伏せたり、事実を誤認させたりします。
最初に使われた小説として、スウェーデン作家・ドゥーセの「スミルノ博士の日記」が知られています。
【海外作家】の作品
「スミルノ博士の日記」 ドゥーセ(著)
世界初の「叙述トリック」の作品
世界ミステリ史上に名を刻む、探偵小説ファン必読の傑作本格推理長篇
天才法医学者ワルター・スミルノは、ある晩、女優アスタ・ドゥールの殺害事件に遭遇する。容疑者に、かつての恋人スティナ・フェルセンが挙げられる。名探偵レオ・カリングの手を借り、不可解な謎に挑むが!?・・
江戸川乱歩・横溝正史ら、戦前の日本人作家にも多大な影響を与えた作品。
「狩場の悲劇」 チェーホフ(著)
近代ロシア文学を代表する作家
世界ミステリ史上に残る大トリックを駆使した恋愛心理物語の古典
「五月の朝に詩的な《赤いワンピースの娘》に出会って以来、おびただしい数の犠牲者が、人世の暗い波間に、永久に姿を消し去った」ー モスクワの新聞社へ持ち込まれた、ある殺人事件をめぐる小説原稿。そのテクストの裏に隠された「おそろしい秘密」、読み終えてなお残り続ける「もう一つの謎」とは何か!?・・
「怪盗紳士ルパン」 モーリス・ルブラン(著)
ヒーローが誕生した記念すべき「アルセーヌ・ルパンの逮捕」など9篇
変幻自在、神出鬼没、快刀乱麻の怪盗の活躍
大西洋を行く客船プロヴァンス号に、無線が入る。「貴船にルパンあり。一等船客、金髪、偽名はR・・」あの怪盗紳士がこの船に!?・・
「アクロイド殺し」 アガサ・クリスティ―(著)
「叙述トリック」が広く認知されるきっかけになった1冊
エルキュール・ポアロシリーズの3作目
1926年にアガサ・クリスティーが発表した長編推理小説。2018年に、「黒井戸殺し」というタイトルでドラマ化されました。
「幻の女」 ウイリアム・アイリッシュ(著)
ミステリーの元祖と言われる古典的名作
けんか別れした妻が殺された。その時、夫は、街で出会った女と過ごしていた。唯一の証人は彼女だけだが、今、どこに!?・・
サスペンス要素を取り入れた新しい潮流を生み出した不朽の名作
「歯と爪」 ビル・S・バリンジャー(著)
先駆的叙述トリック【新版】
読者(あなた)は、この物語の結末を予測できるか!?ーー
愛と復讐のサスペンス。魔術師・リュウがやってのける一世一代の大奇術。
【国内作家】の作品
「十角館の殺人」 綾辻 行人(著)
叙述トリックの最高峰
孤島・角島の十角形の奇妙な館を舞台にした推理小説。
大学ミステリ研の7人が十角館を訪れる。館を建てた建築家は、半年前に焼死したという。。やがて学生達を襲う連続殺人が起こるが!?・・ 驚愕の結末とは!?・・
「ハサミ男」 殊能 将之(著)
圧倒的知力に満ちた長編ミステリの傑作
猟奇殺人犯「ハサミ男」は、美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる。3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故、彼女を殺す必要があるのか!?・・
「ロートレック荘事件」 筒井 康隆(著)
叙述トリック・ミステリー
2度読んで納得の、史上初のトリックで読者を迷宮へ誘う。郊外の洋館で、次々に美女が殺される!?・・
「殺戮にいたる病」 我孫子 武丸(著)
叙述トリックミステリの最高到達点
大胆な叙述トリックが生み出した「2度読みミステリ」の最高峰
犯人は愛を語り、作家は真相を騙るーー 東京の繁華街で、次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラー。その名は、蒲生稔。殺人者の行動と軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇をえぐり出す。そして、読者の心臓を鷲掴みにする衝撃の結末とは!?・・
「レモンと殺人鬼」 くわがき あゆ
2023年(第21回)このミステリがすごい大賞【文庫グランプリ】受賞作
叙述トリック連発の2転、3転のどんでん返しミステリ
10年前に父親を殺され、母親も失踪してから親戚に引き取られた小林姉妹。しかし、妹の妃奈が遺体で発見され、姉の美桜は保険金殺人の疑いをかけられるが!?・・
「葉桜の季節に君を想うということ」 歌野 晶午(著)
第57回(2004年)日本推理作家協会賞 受賞作
第4回(2004年度)本格ミステリ大賞 受賞作
2度、3度と読みたくなる究極の徹夜本
元私立探偵の成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から、悪質な霊感商法の調査を依頼される。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った、麻宮さくらと運命の出会いを果たし!?・・
「向日葵の咲かない夏」 道尾 秀介(著)
2009年に最も売れた本(オリコン調べ)
あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休みーー
夏休みを迎える終業式の日。欠席した級友の家を訪ねると、S君は首を吊って死んでいた。しかし、その衝撃もつかの間、死体は忽然と消えてしまう。その後、S君は姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら・・
「イニシエーション・ラブ」 乾 くるみ(著)
話題沸騰の2度読みミステリー
代打で呼ばれた合コンの席、そこで僕はマユに出会う。やがて僕らは恋に落ちるーー
バブルにわく1980年代後半の世相や流行を背景に、ほろ苦い青春のひとときを描いた青春小説。ーーと思いきや、本書は全く違った物語に変貌する・・
「『アリス・ミラー城』殺人事件」 北山 猛邦(著)
古典名作に挑むミステリ
孤島にある「鏡の国のアリス」をモチーフにした「アリス・ミラー城」。そこに集められた探偵たちが、チェスの駒のように次々と殺されていき!?・・ 誰が、なぜ、どうやって!?・・
「ある閉ざされた雪の山荘で」 東野 圭吾(著)
乗鞍高原のペンションでのクローズドサークル
豪雪に襲われ孤立した山荘での殺人劇
乗鞍高原のペンションに集まった俳優志望の男女7人。オーディションに合格したメンバーの舞台稽古が始まる。しかし、1人、1人、仲間が消えていき!?ーー 果たして芝居なのか?・・
「GOTH 夜の章」 乙一(著)
第3回(2003年)本格ミステリ大賞 受賞作
「夜」を巡る短篇3作を収録
人間の残酷な面を覗きたがる者〈GOTH〉を描いた作品。森野夜は、連続殺人犯の日記帳を拾い、未発見の死体を見物に行こうと「僕」を誘う・・
「叙述トリック短編集」 似鳥 鶏(著)
超絶技巧の騙し本(ミステリ)の傑作短編集
本格ミステリ界の旗手が仕掛ける前代未聞の読者への挑戦状ーー
※ 「この短編集は『叙述トリック短編集』です。収録されている短編にはすべて叙述トリックが使われておりますので、騙されぬよう慎重にお読みくださいませ。」(読者への挑戦状より)大胆不敵に予告されていても、読者は必ず騙される!


















