ドイツが舞台の小説|文学賞の受賞作&ミステリーなどの作品

ドイツ文学や作家、文学賞などについてまとめています。

ドイツが舞台のおすすめミステリ小説も多く、翻訳されている作品も増えてきました。

最近話題の小説や賞を受賞している作品を掲載しています。

ドイツミステリー小説

ネレ・ノイハウス
悪女は自殺しない
東京創元社
発売日:2015/6/12

「悪女は自殺しない」に始まる〈刑事オリヴァー&ピア〉シリーズ

ドイツミステリーの女王と言われるネレ・ノイハウスは多くの作品を出版しています。

「死体は笑みを招く」「深い疵」「穢れた風」「白雪姫には死んでもらう」「悪しき狼」「生者と死者に告ぐ」「森の中に埋めた」「母の日に死んだ」「友情よここで終われ」へと続き、警察小説シリーズは世界累計1000万部を突破し、毎年ペースで刊行の量産スタイルをとっています。

最新作は、2026年2月発売の第11作目怪物を捕らえる者はです。

ふたつの事件の捜査から導き出される、ドイツ警察を揺るがす最大の危機ーー

聖母マリアの祠の裏、雪の下から16歳の少女の死体が発見された。遺体や服から、移民の青年のDNAが見つかるが、彼は消えてしまう。捜査が難航する中、田舎道で男が車にはねられて死亡する。男は裸足で、体には動物の咬傷や拷問の痕があった。彼はどこから逃げてきたのか!?・・

 

アンドレアス・フェーア

「急斜面」 アンドレアス・フェーア(著)

急斜面
小学館
発売日:2023/2/7

2010年ドイツ推理作家協会賞(フリードリヒ・グラウザー賞)新人賞でデビュー作の「咆哮」、「羊の頭」「聖週間」に続く《ヴァルナー&クロイトナー》シリーズ第4弾

ネレ・ノイハウスと並ぶドイツミステリのビッグネームの警察小説シリーズです。

 

「弁護士アイゼンベルク」シリーズも傑作シリーズです。

弁護士アイゼンベルク
東京創元社
発売日:2018/4/28

ミュンヘンで刑事事件を専門とする弁護士が主人公で、ドイツの刑事裁判事情などがわかる秀作です。

最新作は「突破口(弁護士アイゼンベルク)」です。

 

その他の作家のドイツミステリー

注目! 「暗黒の瞬間」 エリーザ・ホーフェン(著)

暗黒の瞬間
東京創元社
発売日:2026/2/12

年間ベスト級との評価もある連作短編ドイツミステリー

ベルリンの刑事弁護士・エーファが手がけた9つの忘れがたい事件と裁判。全てが解決した瞬間、真の物語が始まる!?・・

 

「17の鍵」 マルク・ラーベ(著)

17の鍵
東京創元社
発売日:2025/1/30

ドイツミステリのベストセラー

早朝のベルリン大聖堂。丸天井の下に、女性教師が吊り下げられていた。トム・バビロン刑事が現場にかけつけるが、被害者の首には、カバーに「17」と刻まれた鍵がかけられていた。それは、トムが子供の頃に、川で見つけた死体のそばにあった鍵と同じものだった。。それは、10歳で失踪した妹が持ち出したままだったが!?・・

2か月連続刊行の第2弾「19号室」もおすすめです。

19号室
東京創元社
発売日:2025/2/28

 

「スズメバチ」 マルク・ラーベ(著)

スズメバチ
東京創元社
発売日:2026/6/11

2025年、話題になったドイツミステリ「17の鍵」「19号室」に続くシリーズ第3弾

ベルリンで、ロックスター、ブラッド・ギャロウェイのライブが開催された。その最中、女性がステージで彼に謎の封筒を手渡した。その中には、凝固した血の上に小さな白い羽根が載っていた。翌日、ブラッドの遺体が発見される。胸には「愛する者の命は大事か?」というメッセージが。刑事トム・バビロンは、捜査を始めるが!?・・

 

「国語教師」 ユーディト・W・タシュラー(著)

国語教師
集英社
発売日:2019/5/24

ドイツ推理作家協会賞 受賞作

2020年の翻訳ミステリー大賞【読者賞】第6位

「このミステリーがすごい!2020年版」で第10位です。

 

「汚れなき子」 ロミー・ハウスマン(著)

汚れなき子
小学館
発売日:2021/6/7

「汚れなき子」は、2020年ドイツ推理作家協会賞 最終候補作です。

デビュー作ながら、米アマゾンではレビュー3,000超え、ドイツアマゾンでレビュー1500超えの人気作となっています。

次世代ドイツミステリーを担うだろうと期待されている新人作家です。

 

「死の烙印 1」 ジャン=クリストフ・グランジェ(著)

死の烙印1
早川書房
発売日:2026/2/5

クリムゾン・リバーの著者、グランジェの歴史大作

第二次世界大戦直前のベルリン。ナチ党の旗が翻る中、上流階級の若い女性が次々と殺される。被害者の女性の共通点は、夢に「大理石の男」が出てきたことだった。犯人の正体、そして目的とは!?・・

「死の烙印 2」 ジャン=クリストフ・グランジェ(著)

死の烙印2
早川書房
発売日:2026/3/4

 

「影の子」 デイヴィッド・ヤング(著)

影の子
早川書房
発売日:2018/5/2

英国推理作家協会(CWA)賞 最優秀歴史ミステリ賞

東ドイツの秘密警察シュタージ絡みの歴史ミステリー

冷戦時代、社会主義国家ならではの情勢を絡めた歴史ミステリの傑作。

1975年2月、東ベルリン。東西を隔てる“壁”に接した墓地で少女の死体が発見されます。少女の死体は無惨な状態で身元の調べようがありません。現場には国家保安省(シュタージ)のイェーガー中佐が来ています。主人公の女性刑事のミュラーは捜査を進めるうち背後にあるもの、国家の闇が見えてくる・・

 

「裏切りのシュタージ」 アンドレア・プルガトーリ(著)

裏切りのシュタージ
HarperCollins Children's Books
発売日:2020/8/17

東ドイツの極秘計画をめぐるベルリンが舞台のスパイスリラーです。

比較的、薄い冊子で、いっき読みも出来るタイプの小説です。

 

「裏切り」 シャルロッテ・リンク(著)

裏切り
東京創元社
発売日:2022/6/30

2022年4月に発売の「裏切り」は、ドイツミステリの女王とも言われるシャルロッテ・リンクの新作です。

何故かイギリスが舞台の小説が多い作家ですw

 

ドイツが舞台の小説

「行く、行った、行ってしまった」 ジェニー・エルペンベック(著)

行く、行った、行ってしまった
白水社
発売日:2021/7/15

トーマス・マン賞 受賞作

東ドイツの記憶と現代の難民問題を重ね合わせ!?ーー

古典文献学の教授リヒャルトは、アレクサンダー広場でアフリカ難民がハンガーストライキ中とのニュースを知る。その後、オラニエン広場では、別の難民達が1年前からテントを張り生活していることを知る。リヒャルトは、施設を訪ね、彼らの話を聞き、徐々に親しくなっていくが!?・・

 

「スウィングしなけりゃ意味がない」 佐藤 亜紀(著)

戦時下のドイツが舞台の音楽青春小説

ジャズが彼らの全てだった!ーー

1939年、ナチス政権下のドイツ、ハンブルク。15歳のエディが熱狂しているのは、頽廃音楽と呼ばれた「スウィング」だった。しかし、音楽と恋に彩られた彼らの青春にも、戦争の影が色濃く落とされはじめ!?・・

 

注目! 「シビラの書:グーテンベルクの秘密」 カルロ・ヴェッチェ(著)

シビラの書:グーテンベルクの秘密
みすず書房
発売日:2026/6/12

今日の人工知能の出現と呼応するかのような「本」の誕生、知識と自由の境界を賭けた時代を描く歴史小説

1438年、黙示録が預言する終末への恐怖に包まれたドイツ。幻視をする姉と書物を丸ごと記憶する弟、書庫を守る修道院長、異端審問官、森深い村の異端派、殺戮を日常とする兵士、欧州中の書庫を旅する「本の狩人」が出遭う。グーテンベルクの最初の印刷物は、聖書でなく、火刑に処される異端の書だったのか!?ーー

 

ドイツ作家の名作

ドイツのノーベル文学賞受賞者は、13人います。

ドイツ語で執筆されたノーベル文学賞作家は、英語、フランス語で執筆された受賞者に次いで3番目に多いそうです。

トーマス・マン

有名な作家にノーベル文学賞受賞者でもあるトーマス・マンがいます。

教養小説の傑作と言われる「魔の山」や疫病が蔓延しつつある1911年のヴェネチアが舞台の「ベニスに死す」などの著作があります。

魔の山
岩波書店
発売日:1988/10/17

 

ギュンター・グラス

1999年に「ブリキの太鼓」ギュンター・グラスノーベル文学賞を受賞しています。

ブリキの太鼓
集英社
発売日:1978/9/20

3歳の時から成長が止まった小男・オスカル。その半生を太鼓にのせて語る死者のためのレクイエム。寓話的で、猥雑、怪奇のイメージの中で、悪のビートが鳴り響く。

 

ドイツの文学賞には何がある!?

クライスト賞

ドイツで最も権威ある文学賞の一つです。伝統ある文学賞です。

外国人が選ばれるのは珍しい中、2016年度に日本人の多和田葉子さんが受賞しました。多和田さんは、1993年の芥川賞受賞者でもあります。

 

ゲオルク・ビューヒナー賞

ドイツにおいて、最も重要とされている文学賞です。

地域的な賞でしたが、1951年にドイツ語を用いる作家全般を対象にした文学賞へ発展しました。

 

フリードリヒ・グラウザー賞

別名:ドイツ推理作家協会賞

ドイツ語圏の推理作家協会の「シンジケート」が授与しているミステリ賞。

ドイツ語圏の推理小説など、優れたミステリに与えられる賞。

 

ゲーテ賞

ドイツの文化賞です。

1926年に、ゲーテ研究家の「エルンスト・ボイトラー」らの提案で設立されました。ドイツの文豪「ゲーテ」が賞の名前になっています。

 

ドイツ・ミステリ大賞

1985年創設の「ボーフム・ミステリ・アーカイブ」が主催するドイツ語圏のミステリ賞です。ドイツ語作品部門の対象は、ドイツの作品に限りません。

日本では、イニシャルをとってDKP賞と言われることもあります。また、ドイツ犯罪小説賞と訳されることもあります。