「最もぶ厚い小説はどれなのか!?」というテーマについて考察してみました。
図書館で様々な本(特に小説)を眺めているうちに、非常にぶ厚い小説があることに気がつきました。
「読んでみたいけど、とてもじゃないけど時間がない・・・」と思っているうちに、「じゃあ、どの小説が一番ぶ厚いのだろうか??」ということが気になってきました。
そして結論に辿り着きました・・・
最もぶ厚い(重厚な)小説は何!?
まず、これはぶ厚いと思ったのが、チリの作家ロベルト・ボラーニョの「2666」という小説です。
最初見た時は「辞書か!」というぶ厚さでした。タバコ1箱分を優に超えるぶ厚さです。
トマス・ピンチョンの名作である「重力の虹」や「逆行」を超えるぶ厚さで、図書館で一番ぶ厚い小説だと思いました。
しかし、それからしばらくして、さらにぶ厚い小説を見つけました。
メキシコの作家カルロス・フエンテスの「テラ・ノストラ」です。
「2666」を僅かに上回り、タバコ2箱をわずかに超えてきました。
ダンテの「神曲」も分厚い本ですが、この時点で「テラ・ノストラ」が最もぶ厚い小説でした。
しかし、さらに、しばらくして「大統領の秘密の娘」という本を見つけました。
この本はタバコ2箱分を優に超えてきています。
アメリカ最大のタブーとも言われる事柄を取り扱っている小説です。
「大統領の秘密の娘」は612ページなので、20世紀文学の金字塔である「ユリシーズ」の572ページも超えています。
また、最近になって「思考機械」や「ピュリティ」といった本もぶ厚いことに気づきましたが、「大統領の秘密の娘」は抜いていないと思います。
そんな中、重厚さで2018年の読書界隈を震撼させた小説に、アメリカの作家ウィリアム・ギャディスの「JR」という本を見つけました。
全940ページで1.2kgあります。
第27回全米図書賞受賞作で、世界文学史上の超弩級最高傑作と言われています。

タバコ3箱に届きそうだよ!
「大統領の秘密の娘」も「JR」と並ぶ重厚さですが、ページ数に300ページくらいの差がありました。(表表紙と裏表紙がぶ厚いのかもしれません)
「シャーロックホームズ全集の3巻」もなかなかのぶ厚さで、700ページ近くありますが、「JR」には及びませんでした。
また、「七つの殺人に関する簡潔な記録」という本もぶ厚いことに気がつきましが、ページ数は717ページと「JR」には及ばずという感じです。
これが、最もぶ厚い小説!
図書館に通っているうちに、新たにとんでもなくぶ厚い小説を見つけました。
第4回日本翻訳大賞の受賞作でもある「人形」です。
ポーランド文学の作品で、1248ページ!あります。
結論として、これが現在、数ある小説の中で最も重厚な(ぶ厚い)小説だと思っています。
まとめ
ページ数の最も多く、重厚でぶ厚い冊子の小説について記載しました。
長編小説は読むのが大変そうですが、長い物語を読んでみたい方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
生涯、語れる1冊になるかもしれません。