ビートニク・ジェネレーション作家のおすすめ小説をまとめています。
1950年代のアメリカ西海岸、カウンターカルチャーの源流、ビートニク・ジェネレーション。
その世代の作家の作品は、ビートニク文学と言われています。
ビートニク文学とは!?
ビートニク文学は、ビート・ジェネレーション作家により書かれた作品を指します。
カウンターカルチャーのルーツとされるビート・ジェネレーション。1950年代、豊かな経済発展を謳歌していた黄金時代のアメリカにおいて、反発し、自分で自分の人生を決めることを求めた若者たちがいました。
そんな若者たちの運動が、カウンター・カルチャーやヒッピー文化などを生み出しました。
ビート・ジェネレーションの代表的な作家に、ウィリアム・S・バロウズやジャック・ケルアックがいます。
ビートニク・ジェネレーション作家の小説
ウィリアム・S・バロウズ
「裸のランチ」 ウィリアム・S・バロウズ(著)
バロウズの代表作で、ビートニク文学の最高峰作品
ドラッグにより錯綜した世界。物語は存在せず、支離滅裂でグロテスクな文章。麻薬中毒の幻覚や超現実的イメージが全く前衛的な世界へ誘う!?・・
「ジャンキー」 ウィリアム・S・バロウズ(著)
バロウズのデビュー作
ジャンキー=麻薬中毒者による自伝的小説。ジャンキー(麻薬常用者)としてのビートニクス作品。日常の中で麻薬を求めてさまようリアルで生々しい描写。
ジャック・ケルアック
「オン・ザ・ロード」 ジャック・ケルアック(著)
ケルアックの名作と言われている1冊
大陸アメリカを車で突っ走るロードノベル
カウンターカルチャー花開く時代の50年代~60年代。作家と親友の2人は、自由を求めてアメリカ大陸を車で疾駆する。ニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルス、パターソンなど。
「地下街の人びと」 ジャック・ケルアック(著)
ビートニクと言われた「地下街の人びと」の物語
酒とドラッグとセックスに酩酊する2人の愛。若き作家と黒人女性。ビートの若者たちの恋愛物語。支離滅裂な文体のビート文学。
アレン・ギンズバーグ
「吠える」 アレン・ギンズバーグ(著)
ビート・ジェネレーションを代表する詩集
ビート・ジェネレーションを代表する詩人によるアメリカの苦しさ。息苦しさが支配する1950年代アメリカ。反抗と自由を謳ったカウンター・カルチャーの先駆け。
リチャード・ブローティガン
「アメリカの鱒釣り」 リチャード・ブローティガン(著)
カウンターカルチャー作家・ブローティガンの最高傑作
〈アメリカの鱒釣り〉の姿を探す47の物語
2つの墓地のあいだを墓場クリークが流れていた。いい鱒がたくさんいて、夏の日の葬送行列のようにゆるやかに流れていたーー
カート・ヴォネガット・ジュニア
「プレイヤー・ピアノ」 カート・ヴォネガット・ジュニア(著)
現代文明の行方をブラックな笑いで綴った傑作処女長篇
全ての生産手段が自動化され、全ての人間の運命がパンチ・カードによって決定される世界・・ 自動機械のプレイヤー・ピアノさながらに。。