教養小説(ビルドゥングス・ロマン)の代表的作品を掲載しています。
教養小説は、主人公が様々な体験を通し、内面的に成長していく物語です。
様々な障壁というべき試練を乗り越えていく過程を描く作品などが多くあります。
教養小説(ビルドゥングスロマン)
「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代」 J.W. ゲーテ(著)
ビルドゥングスロマン(教養小説)の元祖
ドイツ教養小説の代表作の新訳(全3冊)
ヘルマン・ヘッセやトーマス・マンにも影響を与えた作品。
「ヒュペーリオン」 ヘルダーリン(著)
ロマン主義作家の名作
内的経験を物語る哲学的教養小説
青年・ヒュペーリオンは、祖国ギリシャの独立のため、露土戦争に加わる。激戦を生き延びるが、愛する恋人を病で失い、悲しみの中、祖国を離れ、ドイツへおもむく・・
「青い花」 ノヴァーリス(著)
ロマン主義文学の重要な作品
ビルドゥングス・ロマン(教養小説)
ロマン派文学が追求した「内面の自由」や「無限の探求」を象徴する作品として、後の文学に多大な影響を与えた1冊。神秘的な世界観、自然との一体感、愛の探求など、詩的で哲学的な探求..
「晩夏」 アーダベルト・シュティフター(著)
ウィルヘルムマイスターの冒険から始まるドイツ成長小説の流れをくむ作家の最高傑作
教養小説で、青年の成長教育長編小説
遠く緑の葉陰に教会の塔が見える。目指すロールベルクの村までは、あと少しだが、黒い雲が拡がり雷雨の来そうな空模様になった。旅の青年は雨宿りを求めて、丘の上の屋敷へ続く道を登り始める。青年の運命は、この時から大きく変わって行くのも知らずに・・
オーストリア・アルプス山麓に美しく建つ「薔薇の家」を舞台にゆっくり進む物語。
「緑のハインリヒ」 ケラー(著)
19世紀「教養小説の代表作」として知られる作品
スイスのゲーテといわれたケラーの自伝的長編小説
少年・ハインリヒは、死んだ父の緑色の服を仕立て直し着ている。彼は、自分の画才を信じ、故郷と母を捨て、修行に出る。見知らぬ都会での経験を通じ、人間の完成へ一歩一歩近づいてゆく!?ーー
「魔の山」 トーマス・マン(著)
ノーベル文学賞受賞作家の教養小説の大作
スイス高原のサナトリウム「ベルクホーフ」が舞台
スイス高原ダヴォスのサナトリウムで療養生活を送る青年ハンス・カストルプ。民主主義者セテムブリーニ、虚無主義者ナフタ等と交流しながら、人間として成長していくーー
「車輪の下」 ヘルマン・ヘッセ(著)
挫折や悲劇性に重きを置いた教養小説
少年・ハンスと著者自身の体験をこめた代表的自伝小説ーー
傷つきやすい少年・ハンスは、周囲の人々の期待に応えるため、勉強に打ち込み、神学校の入学試験に通る。しかし、そこでの生活は、少年の心を踏みにじる規則ずくめだった。反抗から学校を去った彼は、見習い工として出直そうとするが!?・・
「デイヴィッド・コパフィールド」 チャールズ・ディケンズ(著)
ディケンズの傑作長篇の新訳(全5冊)
モームが世界の10大小説の1つに選んだ自伝的要素の濃い作品
ゆったりと展開する物語。個性的な登場人物が多数登場し、ユーモアが全篇に亘り満ちている。
ディケンズ自身も「自分の作品中、最も好きなもの」と語っている。
「日陰者ジュード」 トマス・ハーディ(著)
近代人の悲劇的運命を描いたトマス・ハーディの代表作
学問の道を志す貧しいジュードは、独学をしつつ、生活のため、石工の見習いとなる。奔放なアラベラと結婚するものの、関係はすぐに破綻してしまう。その後、従妹・スーに惹かれ、2人は同棲を始めるが!?・・
「息子と恋人」 D.H. ロレンス(著)
20世紀イギリス文学の傑作
主人公ポール・モレルの人生を、家族・恋愛、性・死などを中心に描かれるーー
希望の星だった長男ウィリアムを亡くし、母親は、全ての期待と愛情をポールにそそぐ。ポールにとって母親は絶対だった。ポールの幼馴染の恋人・ミリアムは、読書が好きで宗教心もあつい。一方、もうひとりの恋人・クララは人妻で、婦人権運動家でもあった。母親はミリアムに対して敵意さえいだき、クララに対してはむしろ寛容なところをみせる。母親が亡くなり絶望的な喪失感をいだくポールは、ミリアムの求婚も振り切り、1人で生きていこうとするが!?・・
「人間の絆」 サマセット・モーム(著)
サマセット・モームの決定的代表作の新訳
青年・フィリップは、幼くして両親を失い、牧師である伯父に育てられた。不自由な足のため、劣等感にさいなまれて育ったが、いつしか信仰心を失い、芸術に魅了されてパリに渡る。しかし、芸術家仲間との交流の中で自らの才能の限界を知り、彼の中で何かが崩れ去る。やがて、彼は、イギリスに戻り、医学を志すことになるが!?・・
「リチャード・フェヴェレルの試練」 ジョージ・メレディス(著)
個人の内面葛藤と社会変革を鋭く描いた傑作
当時の英文学における新たなリアリズムと心理的洞察の方向性を提示ーー
ヴィクトリア朝期、激動の社会情勢の中で、自己実現や愛、友情、道徳のジレンマに深く思い悩んでいたジョージ・メレディスが、その対峙を描いた作品。主人公は、数々の試練に立ち向かい、自らの真実と成長を模索するーー
「フロス河の水車小屋」 ジョージ・エリオット(著)
教養小説の側面を持った小説
プルースト、ヴァージニア・ウルフなど欧米文学に影響を与え、夏目漱石が読むべき英国女性作家に挙げた作家
19世紀半ば、セント・オグズの町はずれを流れるフロス河と水車の周辺を庭に、トムとマギーは育った。しかし、その牧歌的な生活は、父がある裁判に負けたことから一変する。マギーは禁欲生活をおくるが、兄の元学友で父の宿敵の息子・フィリップや従妹の婚約者・スティーヴンに出会ったことで、運命が大きく動き出し!?・・
「若い芸術家の肖像」 ジェイムズ・ジョイス(著)
ジェイムズ・ジョイスの青春小説の傑作
教養小説・芸術家小説とも読める作品
アイルランドのダブリン郊外で生まれたスティーヴン・ディーダラス。僧職につくべく、厳格な教育をうける。信仰と愛と芸術との葛藤に悩みつつ芸術家になるため、ダヴリン大学に進む・・ ジョイス自身が、20歳までの生活を材料にして描いた作品。
「影との戦い:ゲド戦記1」 アーシュラ・K. ル=グウィン(著)
ファンタジーの手法で描かれる教養小説(ビルドゥングスロマン)
大賢人・ゲドの若き日の物語。大魔法使い・オジオンに才能を見出された少年・ゲド。自分に並外れた能力が備わっていることを知り、魔法の学院に入る。しかし、禁じられた呪文を唱え、自らの〈影〉を呼び出してしまい、〈影〉との果てしない戦いに引き込まれていき!?・・















