2024年、「百年の孤独」が新潮文庫で文庫化され、大変話題になりました。
そんな名作と共に、文庫本で買うのがおすすめな名作などをまとめています。
【文庫化】された傑作のちょっとした文学界のニュースなども。
文庫本と単行本の違いは!?
文庫本とは、サイズが小さく低価格な本のことを言います。
単行本との違いは、サイズ、価格などが異なります。
文庫本が人気の理由として、旅行の際、移動の際などに持ち運びしやすく、バックなどに入れて携帯できるメリットがあります。
また、価格が単行本に比べ、安いのも人気の理由と言えます。
文庫本で買えるおすすめ小説
「百年の孤独」 ガブリエル・ガルシア=マルケス(著)
2024年、文庫化され、大変話題になった世界的ベストセラー
世界文学屈指の名著、46の言語に翻訳され、5000万部発行。「マジック・リアリズム」というキーワードとともに、ラテンアメリカ文学ブームを牽引したノーベル文学賞作家の名作が、文庫本で購入できます。
NETFLIX(ネットフリックス)で映像化済み
「街と犬たち」 マリオ=バルガス・ジョサ(著)
ガルシア=マルケスと並び、ラテンアメリカ文学を牽引するノーベル文学賞作家の傑作
2022年、ラテンアメリカ文学の傑作が文庫化されました。「都会と犬ども」が、光文社古典新訳文庫で「街と犬たち」のタイトルで文庫化されました。
新訳は、旧訳より文字が大きく読みやすいと評判の1冊になっています。
※ 旧約「都会と犬ども」は、文庫化されていません。
「すべての、白いものたちの」 ハン・ガン(著)
2024年、ノーベル文学賞を受賞し、注目を集めている韓国の作家、ハン・ガンさんの文庫で購入できる作品です。
※ 「別れを告げない」は、文庫化されていません。
「競売ナンバー49の叫び」 トマス・ピンチョン(著)
アメリカ、ポストモダン文学の筆頭作家であるトマス・ピンチョン。人気も翻訳数もポストモダニズム作家の中では1番多い作家です。殆どが単行本で、文庫化されている作品は2冊のみ。
※ トマス・ピンチョンの文庫本は、短編の「スロー・ラナー」以外では「競売ナンバー49の叫び」のみです。
「一九八四年」 ジョージ・オーウェル(著)
2009年に、新訳版で文庫化されています。
20世紀世界文学の最高傑作の文庫ですが、文庫で買うおすすめのポイントは、解説がトマス・ピンチョンになっているところです。
「老人と海」 ヘミングウェイ(著)
ノーベル文学賞作家で、ピューリッツァー賞 受賞作
文庫累計500万部突破のベストセラーにして世界文学の金字塔
ヘミングウェイの傑作が、2020年、50年ぶりに新訳刊行されました。文庫でも累計500万部突破しているベストセラーです。
「ユリシーズ」 ジェイムズ・ジョイス(著)
20世紀最高の文学「ユリシーズ」が、2003年に文庫化されています。
難解と言われる傑作が、比較的、お手頃な価格で完訳されています。
「誓願」 マーガレット・アトウッド(著)
フェミニズム・ディストピアの傑作「侍女の物語」の続編「誓願」が、34年後の2019年に発売されました。
その「誓願」が、ブッカー賞を受賞し、2023年に文庫化されました。
「クララとお日さま」 カズオ・イシグロ(著)
ノーベル文学賞作家、カズオ・イシグロの最新作「クララとお日さま」が、2023年に文庫本が発売されました。
AIロボットと少女の友情を描いた感動作です。
「哀れなるものたち」 アラスター・グレイ(著)
ウィットブレッド賞、ガーディアン賞 ダブル受賞作
2024年、映画公開され、ヴェネツィア映画祭最高賞を受賞の話題作品の原作です。
ハヤカワ文庫で購入可能です。
「気狂いピエロ」 ライオネル・ホワイト(著)
ノワール文学史上に残る傑作
ゴダール名作映画の原作が、2022年、本邦初訳となりました。
文庫で購入可能です。
「怒りの葡萄」 ジョン・スタインベック(著)
[1940年] ピュリッツァー賞 受賞作
ノーベル文学賞作家の不朽の名作が、25年ぶりに新訳として発刊されました。
文庫本で購入でき、「字が大きくて読みやすい」と評判です。
「地下鉄道」 コルソン・ホワイトヘッド(著)
[2016年] 全米図書賞 受賞作
アメリカ南部を舞台にした奴隷少女の逃亡譚を描いた傑作、「地下鉄道」が2020年に文庫化されました。 19世紀、南北戦争前に実在した組織を絡めた作品です。
「コレクションズ」 ジョナサン・フランゼン(著)
[2001年] 全米図書賞 受賞作
ジェイムズ・テイト・ブラック記念賞 受賞作
アメリカ現代文学の巨匠、ジョナサン・フランゼンの作品の中で唯一の文庫本。80年代~90年代の第2次ポストモダン作家の作品は、絶版の多いウィリアム・T・ヴォルマン、邦訳の少ないデヴィット・フォスター・ウォレスなど、手に入れるのも大変です。
「コズモポリス」 ドン・デリーロ(著)
アメリカ、ポストモダン作家の鬼才、ドン・デリーロの唯一、文庫化されている作品です。
文庫版ではなく単行本ですが、ドン・デリーロ作品の「ホワイトノイズ」の新訳が発刊されました。2022年には、ネットフリックス(NetFlix)で映像化もされています。