環境問題小説(エコ・フィクション)の傑作作品

環境小説(エコ・フィクション)のおすすめ小説を掲載しています。

環境汚染、化学物質、工場排水、自然破壊など、環境問題に重点を置いた小説です。

エコフィクションの観点から、様々な考察などが描かれています。

環境小説(エコ・フィクション)

注目!「失われたスクラップブック」 エヴァン・ダーラ(著)

失われたスクラップブック
幻戯書房
発売日:2024/11/26

2025年(第11回)日本翻訳大賞 受賞作

エコ・フィクションの傑作

環境問題を扱った最重要作品

“ポスト・ギャディス”と目され、リチャード・パワーズが正体とも噂された、トマス・ピンチョン以上に謎めく、ポスト・ポストモダン作家の奇書。ピリオドなしの大傑作が本邦初訳

 

「静寂の荒野」 ダイアン・クック(著)

静寂の荒野【ウィルダネス】
早川書房
発売日:2022/9/2

現代社会に警笛を鳴らす環境小説

自然が失われた近未来。自然と人間の共存を図る実験が、最後の原生地「ウィルダネス」で行なわれていた。。主人公は5歳の娘を環境汚染から守るため参加するが!?・・

 

「フリーダム」 ジョナサン・フランゼン(著)

フリーダム
早川書房
発売日:2012/12/19

ポストモダニズムの潮流を組む現代アメリカ作家の世界的ベストセラー

ミネソタ州セントポール。理想的な母親のパティと環境保護活動に熱心なウォルターのバーグランド夫妻は、2人の子供とともに幸せに住んでいた。しかし、21世紀に入った頃、バーグランド夫妻にいぶかしげな眼差しが向けられていた。なぜ、ウォルターは石炭業界関連の仕事に就いたのか!?・・

 

「ホワイト・ノイズ」 ドン・デリーロ(著)

ホワイト・ノイズ
集英社
発売日:1993/3/19

[1985年] 全米図書賞 受賞作

ポストモダン文学の巨匠の傑作

甚大な汚染事故での環境汚染、環境問題の側面も

アメリカの大学町で、ヒトラー学科を教える大学教授は、4度目の結婚で、お互い子連れの大家族で暮らしていた。しかし、ある日、タンク車から化学物質が漏れ出し巨大な黒い雲となり!?・・

 

「オーバーストーリー」 リチャード・パワーズ(著)

オーバーストーリー
新潮社
発売日:2019/10/30

[2019年] ピュリツァー賞 受賞作

木と人間の壮大な物語

アメリカ最後の手つかずの森。樹木をテーマに、南北戦争前のニューヨークから20世紀後半のアメリカ西海岸の「森林戦争」まで、環境破壊に警笛を鳴らす小説。

 

「苦海浄土」 石牟礼 道子(著)

苦海浄土
講談社
発売日:2004/7/15

水俣病がテーマの小説

工場廃水の水銀が引き起こした文明の病・水俣病。この地に育った著者が綴った患者とその家族の苦しみ。人の尊厳とは何か!?・・



環境保護の書籍

「沈黙の春」 レイチェル・カーソン(著)

沈黙の春
新潮社
発売日:1974/2/20

環境保護、自然保護の先駆的名著

自然を破壊し、人体を蝕む化学薬品の浸透、化学物質の危険性、環境破壊の問題と絡めて提示したレイチェル・カーソンの先駆的な本。殺虫剤や農薬に広く使われたDDTの危険性をいち早く告発した書。

 

「ピーター・ラビットの自然はもう戻らない:イギリス国家と再処理工場」 マリリン・ロビンソン(著)

全米批評家協会賞を2度受賞の作家による環境汚染を鋭く追及した書

ピーター・ラビットの舞台となった、イングランド湖水地方、アイリュシュ海に面したカンブリア地方。その地は、世界最悪の核燃料再処理工場セラフィールドがある。英国政府100%出資の英国核燃料公社で、核廃棄物を再処理し、プルトニウムを取り出している。放射能汚染を続けているが!?・・