【ミニマリズム文学】作家8人の作品|短い文章のショートストーリー

ミニマリズム文学で有名な作家の代表作をまとめています。

ショートストーリーなど、短い時間で読めてしまう短編のミニマリズム。

その中でも、知られている人気の作家の作品を掲載しています。

ミニマリズム文学とは!?

ミニマリズム文学とは、最小限の表現で最大の効果を得ようとする考え方の文学です。

単純に文章が短い短編小説や詩のことを言います。

1980年代のアメリカ文学で生まれた傾向で、余計な装飾や感情を抑え、日常の何気ない描写が多いのも特徴です。

読みやすく、1冊で多くの物語が味わえる冊子になっています。

 

ミニマリズム小説の作家

レイモンド・カーヴァー

「頼むから静かにしてくれ」 レイモンド・カーヴァー(著)

頼むから静かにしてくれ
中央公論新社
発売日:2006/1/10

1977年刊行の13作品からなるデビュー短篇集

「でぶ」「隣人」「60エーカー」「人の考えつくこと」「そいつらはお前の亭主じゃない」「アラスカに何があるというのか?」「サン・フランシスコで何をするの?」など..

 

ジャン=フィリップ・トゥーサン

「マリーについての本当の話」 ジャン=フィリップ・トゥーサン(著)

マリーについての本当の話
講談社
発売日:2013/11/28

ベルギー出身のフランス人作家、JPトゥーサンの最高傑作

マリーとぼくは同時にセックスしていたのだった。ただし別々の相手と。あの夜、マリーとぼくは同じ時刻に、パリ市内、直線距離にして一キロほどしか離れていないアパルトマンで、それぞれセックスをしていたのであるーー

 

フレデリック・バーセルミ

「ムーン・デラックス」 フレデリック・バーセルミ(著)

ムーン・デラックス
中央公論新社
発売日:1991/6/1

ドナルド・バーセルミ(ポストモダン作家)の弟、フレデリック・バーセルミの作品

現代アメリカの傷つきやすい男と女のを描いた17篇の短編集

リリック的な文章で綴る20ページ程の短い物語。殆どが絶版で、手に入りにくい作家の作品。

 

ボビー・アン メイソン

「ラヴ・ライフ」 ボビー・アン メイソン(著)

ラヴ・ライフ
草思社
発売日:1991/3/1

心にしみる9篇の短篇集

現代に生きる人々のゆれ動く心模様。

 

ジェイン・アン フィリップス

「ファスト・レーンズ」 ジェイン・アン フィリップス(著)

ファスト・レーンズ
白水社
発売日:1989/12/1

「現代アメリカの最も魅力的な作家」と言われるJ.A.フィリップスの作品

詩のように美しい7つの短篇集

70年代を生きた若者たちの姿ーー

 

アン・ビーティ

「この世界の女たち アン・ビーティ短篇傑作選」 アン・ビーティ(著)

この世界の女たち
河出書房新社
発売日:2014/4/15

アメリカを代表する女性作家の10篇のミニマリスト作品群

初期代表作から2000年代の傑作まで。「そして人生は続く」「燃える家」「ウサギの穴」「静かな物語」「ロサンゼルスの最後の奇妙な一日」など..

 

ローリー・ムーア

「セルフ・ヘルプ」 ローリー・ムーア(著)

セルフ・ヘルプ
白水社
発売日:1994/9/1

80年代アメリカを代表する女性作家の傑作短篇集

ユーモアと寂しさが絶妙に絡み合う現代人の孤独な人生。「作家になる方法」「別の女になる方法」など..

 

スーザン・マイノット

「モンキーズ」 スーザン・マイノット(著)

モンキーズ
新潮社
発売日:1989/9/1

9人家族の13年間を描いた連作短篇集

著者の少女時代をモデルにした自伝的作品