ポスト・ポストモダン文学のおすすめ小説をまとめています。
1980年代以降、現代英語圏文学におけるポストモダニズムの潮流を組んだ最先端「ポスト・ポストモダニズム」
その、第2次ポストモダン作家の紹介と代表作を掲載しています。
ポスト・ポストモダン作家のおすすめ小説
ジョナサン・フランゼン
「コレクションズ」 ジョナサン・フランゼン(著)
[2001年] 全米図書賞 受賞作
ジェイムズ・テイト・ブラック記念賞 受賞作
アメリカ家族の様々な問題。。 年老いた両親、銀行員だが妻子との喧嘩が耐えない長男ゲイリー。勤務先の大学を首になった次男チップ、恋愛がうまくいかない末っ子のデニース。タイトルの「コレクションズCORRECTIONS」通り「修正、訂正」できるのか!? 5人の運命は!?-
リチャード・パワーズ
「舞踏会へ向かう三人の農夫」 リチャード・パワーズ(著)
ポストモダン文学を代表するリチャード・パワーズのデビュー作
1枚の写真(表紙)から始まるフィクションの物語。20世紀初頭の知名人、出来事を含みながら、陰謀や謎を描いた作品。物語の愉しみ、至高のポストモダニズム。
ウィリアム・T. ヴォルマン
「ハッピー・ガールズ、バッド・ガールズ」 ウィリアム・T. ヴォルマン(著)
ポストモダン作家の短編集
現代アメリカのオブセッションを描く、崩壊せざるを得ない人間達の姿。娼婦、ドラッグディーラー、ポルノグラファー、ポン引き、手錠フェチ etc..
デイヴィッド・フォスター・ウォレス
「ヴィトゲンシュタインの箒」 デヴィット・フォスター・ウォレス(著)
ポストモダン文学の旗手として、アメリカの若者を中心にカルト的な人気を博した作家
20世紀を代表する哲学者で「言語ゲーム」という概念を提唱したヴィトゲンシュタイン。ジョイスのような言葉遊び、ピンチョンを思わせる多重構造、ヴォネガットのシュールレアリズム、不意打ちギャグに溢れたポップな会話など、アメリカ文学の創意工夫に満ちたストーリーテリング。
ポール・オースター
「ガラスの街」 ポール・オースター(著)
ポール・オースターのニューヨーク3部作のひとつ
「幽霊たち」「鍵のかかった部屋」でニューヨーク3部作と言われています。
現代アメリカ文学の旗手の音楽的な文章、鮮やかな物語展開。深夜の電話をきっかけに主人公は私立探偵になり、ニューヨークの街の迷路へ入りこんでゆく!?ーー
スティーヴ・エリクソン
「Xのアーチ」 スティーヴ・エリクソン(著)
壮大なヴィジョンで描かれる濃密で哀切なラヴストーリー
過去・現在・未来、時空を超え、「あり得たかもしれない」人生を生き直す女・サリー。一方、彼女に魅せられる男たち。
ゼイディー・スミス
「ホワイト・ティース」 ゼイディー・スミス(著)
ロンドンの移民家族を巻き込む、歴史、信条、言語、世代、遺伝子の差違が招いた悲喜劇ーー
第二次大戦で親友になったロンドン出身の中年男・アーチーと、バングラデシュ出身のムスリム・サマード。その友情を軸に、ヨーロッパ、インド、ジャマイカを自在に行き来しながら物語は進む。イスラム原理主義者、エホバの証人、動物愛護主義者、遺伝子工学者、園芸家、フェミニストのレズビアンなど、様々なキャラクターが登場し、混沌とした世界を描き出す。
デイヴ・エガーズ
「王様のためのホログラム」 デイヴ・エガーズ(著)
トム・ハンクス主演の映画化原作
起死回生の大口注文はとれるのか!?ーー
中東の砂漠の都市・サウジアラビアに派遣されたアメリカ出身のセールスマンのアラン。その彼を襲う悲喜劇を描いた物語。サウジアラビアの生活なども。