【モダニズム文学】の作家10人|ジェイムズ・ジョイス、ヘミングウェイ、フォークナー、フィッツジェラルド

モダニズム文学作家の代表作をまとめています。

難解だと言われることもあるモダニズム文学。

20世紀文学の最高傑作と言われる「ユリシーズ」や「失われた時を求めて」などが有名です。

モダニズム文学とは!?

モダニズム文学とは、20世紀文学の一潮流で、現代的な表現手法を試した文学潮流です。

それまでの手法を否定した、前衛的な文学運動のことを言います。

ヨーロッパはもちろん、アメリカ合衆国、ラテンアメリカ、日本などの各国で動向が見られました。

1920年前後の作家が、モダニズム作家と言われ、ジェイムズ・ジョイス、プルースト、ヘミングウェイ、フィッツジェラルドなどの作家がいます。

 

【モダニズム文学】の代表的作家

ジェイムズ・ジョイス

「ユリシーズ」 ジェイムズ・ジョイス(著)

ユリシーズ
集英社
発売日:2003/9/19

20世紀前半のモダニズム文学における最も重要な作品のひとつ

20世紀最高の文学「ユリシーズ」が文庫化されています

アイルランド出身のジェイムズ・ジョイスは、モダニズム文学の代表的作家です。新しい文体を創始し、表現の可能性の極限に迫った傑作。

 

T・S・エリオット

「荒地」 T・S・エリオット(著)

荒地
土曜社
発売日:2021/10/8

モダニズム文学を代表する作品

本邦初の完訳版

第一次大戦後の荒廃するヨーロッパ。スペイン風邪の流行というパンデミックの時代を背景に、古代の神話や引用をからめーー

 

ヴァージニア・ウルフ

「ダロウェイ夫人」 ヴァージニア・ウルフ(著)

ダロウェイ夫人
集英社
発売日:2007/8/21

モダニズム小説の代表作

現在と過去を自在に行き来し、クラリッサ・ダロウェイの第一次大戦の傷跡残るロンドンのある1日を描く。



フランスのモダニズム作家

マルセル・プルースト

「失われた時を求めて」 マルセル・プルースト(著)

失われた時を求めて
岩波書店
発売日:2010/11/17

20世紀西欧文学を代表する世界的な作家で、フランスの小説家

「ユリシーズ」と並び、20世紀最高の文学と言われるプルーストの代表作

全14巻からなる大作

 

長くて読めないという人には、角田光代さんによる1冊にまとまった〈縮約版〉もあります。

角田光代╳プルースト世界文学最大・最強の長篇小説の画期的〈縮約版〉刊行

失われた時を求めて・全1冊
新潮社
発売日:2015/5/29

 

アンドレ・ジッド

「狭き門」 アンドレ・ジッド(著)

狭き門
新潮社
発売日:1954/8/3

フランスのノーベル文学賞作家で、モダニズム文学を代表する作家のひとり

211万部の超ロングセラーの半自伝的小説

2つの愛に苦悩する女性を描いた傑作古典。父を早くに失ったジェロームは、少年時代から夏を叔父のもとですごす。そこで、従姉のアリサを知り密かな愛を覚える。不幸な環境で生きるアリサは、ジェロームを愛しながらも愛を拒み死んでゆく。残された日記には、ジェロームを思う気持ちと、「狭き門」を通り、神へ進む戦いとの苦悩が記されていた・・

 

ポール・ヴァレリー

「海辺の墓」 ポール・ヴァレリー(著)

海辺の墓
古典教養文庫
発売日:Kindle版

20世紀フランスの知性と言われたポール・ヴァレリーの長編

詩人の生まれ故郷・南フランスの墓地。美しい地中海を眼前に、墓地に眠る死者たちに関する瞑想しーー 3部構成になっています。

 

アメリカのモダニズム作家

ウィリアム・フォークナー

「八月の光」 ウィリアム・フォークナー(著)

八月の光
新潮社
発売日:1967/9/1

アメリカのノーベル文学賞作家の南部ゴシック

米国南部の町・ジェファソン。人種偏見の激しい米国南部社会に反逆し、殺人で逮捕され惨殺された黒人混血児・クリスマスの悲劇とは!?・・ 時系列が錯誤しながら・・

 

スコット・フィッツジェラルド

「グレート・ギャツビー」 スコット・フィッツジェラルド(著)

グレート・ギャツビー
新潮社
発売日:1989/5/20

世界文学の最高峰、20世紀文学最大の問題作

アメリカ文学の代表的傑作

第一次世界大戦後のニューヨーク郊外。栄華に生きる謎の男・ギャツビー。彼は、恋を成就させるため、巨万の富を築いた。ひたむきな情熱に駆られた男の悲劇的な生涯とは!?・・

 

アーネスト・ヘミングウェイ

「老人と海」 ヘミングウェイ(著)

老人と海
新潮社
発売日:2020/6/24

ノーベル文学賞作家で、ピューリッツァー賞 受賞作

文庫累計500万部突破のベストセラーにして世界文学の金字塔

84日間の不漁に見舞われた老漁師。ひとり小舟で海に出る。大物の手ごたえがあり、巨大カジキとの死闘をくり広げた老人に、海はさらなる試練を与え!?ーー 自然の脅威に翻弄されながらも、人間の精神を描いた永遠の傑作。

 

トルーマン・カポーティ

「冷血」 トルーマン・カポーティ(著)

冷血
新潮社
発売日:2006/6/28

ノンフィクション・ノヴェルの金字塔

一家4人惨殺事件を綿密に再現した作品

アメリカ、カンザス州の片田舎。ロープで縛られ、散弾銃で射殺された被害者。この醜い犯行に、5年の歳月を費やした著者の取材。2名の犯人が絞首刑に処せられるまでを描き、死刑制度の是非、犯罪者の心理など、物議をかもした1冊。