2026年に発売される翻訳小説の文学的な作品をまとめています。
翻訳文学作品の新刊から、おすすめのタイトルを掲載しています。
パーシヴァル・エヴェレットやルワンダのラッパー、リオのスラム小説など。
翻訳文学小説の新刊
映画「メッセージ」脚本家によるSFデビュー作
事件の発生を未然に防ぐ捜査官グラントが受けた、あるクリニックのセラピストからの通報。それは恐るべき連続殺人の幕開けだったーー
「復讐はわたしのもの」 マリー・ンディアイ(著)
「三人の逞しい女」でゴンクール賞を受賞した作家の最新作
3人の幼子を殺害した罪で起訴された母親。その夫から弁護を依頼されたシュザーヌ弁護士は、担当するが、封印された過去と凄惨な事件の関係とは!?・・
「首都」 ローベルト・メナッセ(著)
ドイツ書籍賞 受賞作
世界初のEU小説
英国離脱や排外主義に揺れる2016年の欧州委員会が舞台。ホロコーストの記憶を継承し、永遠の平和を夢見る壮大な物語。
「獄中シェイクスピア劇団」 マーガレット・アトウッド(著)
M・アトウッドによる、傑作「テンペスト」が現代に蘇る
天才・シェイクスピアと、現代文学界の魔女・アトウッドの才気が迸る、奇跡のような物語の誕生。
「いつか家族に戻るとき」 マルコ・バルツァーノ(著)
移民女性一家の哀しみを描いた感動の家族小説
「この村にとどまる」が日本翻訳大賞の最終候補作となった著者の最新作
母はなぜ国を離れて移民として働き、その家族は何を奪われてしまうのか。ルーマニアの僻村からミラノに出稼ぎに行ったダニエラ。子ども達の学費のために厳しいケア労働を続けるが、夫は出奔し、息子は学校でおちこぼれ、さらなる悲劇が一家を襲う・・
注目! 「カイロス」 ジェニー・エルペンベック(著)
[2024年] ブッカー国際賞 受賞作
1986年、東ベルリン。国家が静かに崩壊しつつある時代。19歳の職業訓練生・カタリーナと、妻子のある50代の作家・ハンス。2人の秘密に包まれた関係は、やがて執着と支配の色を強めていき!?・・
「楽園の夕べ ――ルシア・ベルリン作品集」 ルシア・ベルリン(著)
「掃除婦のための手引き書」(2020年本屋大賞【翻訳小説部門】第2位)、「すべての月、すべての年」に続く待望の短編集
「酒国 特捜検事丁鈎児の冒険」 莫 言(著)
ノーベル賞作家による魔術的リアリズムの傑作
〈酒国〉へ向かう特捜検事丁鈎児。そこは、溢れんばかりの酒、肉、そして物語が極彩色に入り乱れる悪夢の街であった!?ーー
注目! 「誰もが同じ世界を生きるわけではない」 ジャン=ポール・デュボワ(著)
【2019年】(仏)ゴンクール賞 受賞作
美しくも哀切な人生の軌跡
カナダにある極寒の刑務所。マンション管理人だったポールは、巨漢の暴走族と同房になる。粗暴だが人情味のある男と過ごすなかで、ポールは回想する。亡き父と妻のこと、人生を変えた事件のことを・・
「トム・ストッパード5 レオポルトシュタット」 トム・ストッパード(著)
時代に翻弄された四世代にわたるユダヤ人一族の物語
20世紀のウィーン。成功を手にしたメルツ家にもヒットラーの影が忍び寄る。
「美しい夏」 パヴェーゼ(著)
20世紀イタリアを代表する作家、チェーザレ・パヴェーゼの代表作のひとつ
少女から少しずつ大人になっていく青春の輝きと痛みを瑞々しく描いた作品
1938年のトリノ。洋裁店でお針子として働く16歳の少女ジーニアは、3歳上の美しく自由な女性・アメーリアと運命的な出会いをする。男性の前で裸になることもいとわないアメーリアのことが気になるジーニアは、彼女の男友達の画家に惹かれ!?・・
「クン・チャーン、クン・ペーン物語」
タイの国民文学
16世紀のアユタヤ王朝が舞台のタイを代表する古典長編叙事詩
戦闘も呪術もエロスも罵詈雑言まで満載の傑作。
「一粒の麦」 グギ・ワ・ジオンゴ(著)
1963年、長く続いた植民地支配からの独立にわくケニア。独立を目指して激しい抵抗運動を繰り広げ、多数の犠牲者を出したザファイ村では、民衆の多くが心に傷を負っている。闘争のさなかに処刑された村の英雄キヒカを裏切ったのは誰なのか!?・・
ヤロスラフ・ハシェク「兵士シュヴェイクの冒険」と並び称される、戦争文学・軍隊文学の傑作
1914年、第一次世界大戦勃発。得体の知れない「戦争」は、カルパチア山脈の山あいで働く一人の荷役夫のもとへもやってくる・・ 戦場を描くことなく戦争の実相を捉えた作品。
「世界が生まれた朝に」 エマニュエル・ドンガラ(著)
アフリカ版「百年の孤独」
一人の人間の一生を通してアフリカ共通の歴史を描き出す幻想大河小説
バナナ畑で生を受けたマンダラ・マンクンクは、緑の眼を持つがゆえ孤独な幼少期をすごす。やがて村に征服者である異人が到来し、生活は一変する。神話的世界から、植民地化、戦争、急速な近代化と矛盾ーー
「はいつくばって」 ミランダ・ジュライ(著)
全米図書賞ファイナリストにも輝いた著者最高傑作
中年期の魂のジェットコースター
アーチストとして成功し、ハンサムな夫と可愛い子とともに暮らす45歳のわたし。新たな自分に出会うための単独ドライブ旅行をきっかけに、人生が思わぬ方向に転がりだし!?・・
「ドラゴン・メトロ ―地龍鉄道―」 馬 伯庸(著)
このミステリがすごい!2025年版【海外篇】第1位の「両京十五日」、「西遊記事変」「長安のライチ」などで知られる現代中国作家の最新作
唐の都、長安。その地下では無数の巨龍が鎖に繋がれ、まるで鉄道のようにトンネルを翔け回りながら都の住民を運ばされている。しかし、その裏では、龍の苦痛と怨念により、大いなる災厄が招来されていた。大空を夢見る少年・ナタは、龍と共に、自由を求め戦い始めるが!?・・
「だれか、わたしを助けて」 エリカ・クラウス(著)
【2026年】ジョイス・キャロル・オーツ賞 受賞作
「いつかわたしに会いにきて」で熱烈な支持を集めた著者の最新短篇集
岐路に立つ12人の、それぞれの決断。逃れようのない現実を前に、わたしも、あなたも、「だれか、助けて」と心の中で叫んでいる。
注目! 「オービタル:ある一日の16回の夜明け」 サマンサ・ハーヴィー(著)
[2024年] ブッカー賞 受賞作
宇宙飛行士チームを追った宇宙物語
地球軌道上にある国際宇宙ステーションで、6人の飛行士たちが任務にあたっている。地上から届いた母の死の報せに悲しむ日本人飛行士。壊れかけた結婚に向き合う、もう1人の飛行士。母なる大地から離れていても、彼らの人生は続いていくー
アイアマンガー3部作で人気の著者の最新作
少女と劇場と町の奇怪な物語
わたしはハラー劇場で生まれ育った13歳の女の子、イーディス・ハラー。ある呪いのせいで、わたしは一歩も劇場から出ることができない。でも、本や町の資料を読んで、ノリッジの町を、世界を旅している。やがて、町の資料を片っ端から読んでいくうちに、わたしはこの町の恐ろしい秘密に気がつき!?・・
「プラネット・ダイアリー」 マリー=ヘレン・ベルティーノ(著)
2025年 アメリカン・ブック・アワード受賞作
ニューヨークの片隅で生きる異星人が綴る、この地球の不思議と発見ーー
1977年9月、ボイジャー1号が打ち上げられたとき、アメリカ合衆国フィラデルフィアで生まれたアディーナ。母親と2人暮らしの彼女は、4歳で自身が宇宙人であることを自覚し、故郷のコオロギ・ライス星の「上官」宛てに、ファックスを通して地球の生き物たちについての報告を続けている。母との思い出、親友との出会い、9・11との遭遇、思いがけない別れ・・
注目! 「カイロの死せる精霊:精霊を統べる者」 P・ジェリ・クラーク(著)
ネビュラ賞、ローカス賞など4冠&「SFが読みたい!」ベストSF2024【海外篇】第1位に輝いた「精霊を統べる者」シリーズ最新刊
ファトマと恋人シティの出会いを描く、前日譚の表題作など3編収録
19世紀後半、伝説の魔術師アル=ジャーヒズがジン(精霊)の世界の扉を開き、世界は一変した。ジンの魔法と科学の融合により急速な発展を遂げたエジプトでは、錬金術・魔術・超自然的存在省の特別調査官ファトマが怪事件に立ち向かう!?・・
注目!「サタンタンゴ」 クラスナホルカイ・ラースロー(著)
[2025年度] ノーベル文学賞受賞のハンガリー作家のデビュー作にして代表作
[2015年] 国際ブッカー賞 受賞作
同名「サタンタンゴ」で映画化された空前絶後の傑作
ハンガリーのある寂れた農場。かつての村のリーダーが戻ってくると知らせを受ける住人たち。死んだはずの男の帰還が、村の見捨てられた人々を狂乱の渦へと突き動かす。永遠に続くかという雨の中、裏切りと救済、陰謀と悲劇が交錯する。絶望の果ての光とは!?ーー
「教授の家」 ウィラ・キャザー(著)
20世紀前半のアメリカ文学を代表する女流作家
モダニズムの潮流とも共鳴する独自の手法で描きだす代表作
ひっそりと苦悩する普遍的な人間の姿。社会的な成功と今も美しい妻、幸せな結婚をした娘たち。全てを手に入れたかにみえる歴史学教授。しかし、忍び寄る、不安と孤独・・
注目!「預言者の歌」 ポール・リンチ(著)
【2023年】ブッカー賞 受賞作
傑作ディストピア小説
近未来アイルランド。全体主義国家に変貌を遂げていく中、4人の子供の母で生物学の研究者・エイリッシュは、決断を迫られる。国家警察に連行された夫を待つか、子供たちを守るためカナダへと亡命するか!?・・
「陽の光が消えた町で」 ナオミ・クリッツァー(著)
ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞など、7冠の傑作SF短篇集
暗い世の中での希望を描く、表題作など6篇を収録
未来への夢、過去への想いや未知のものとの出会いを温かく描きだすーー
「七人兄弟」 アレクシス・キヴィ(著)
フィンランド語で初めて書かれた小説
兄弟たちの成長物語ーー
フィンランドでは時代をこえて読み継がれ、多くの作家たちが手本とする名作。解説には、キヴィが生きた帝政ロシア時代のフィンランド情勢や人物像、文学的価値について詳しく掲載。
「雨影の孤児たち」 ナオミ・イシグロ(著)
「逃げ道」でデビューした、カズオ・イシグロの娘による最新作
貧民街に住む孤児のトシコ。彼女は、恩人を殺した犯罪組織の首魁・サイトウを襲撃する。しかし、彼が計画した女帝暗殺未遂事件に巻き込まれてしまう。その裏では、科学と魔法を複合させた人型労働ロボットによる帝国支配の陰謀が進行していて!?・・
「チボー家の人々」 ロジェ・マルタン・デュ・ガール(著)
20世紀最高峰のリアリズム長編小説
ノーベル文学賞作家の累計100万部超ベストセラー
第一次世界大戦前後のフランス。保守的なブルジョワ家庭の兄弟の生き様を通じ、ヨーロッパの大変動期に翻弄される人間模様を精密に描いた大河小説。20世紀のフランス社会を描いたリアリズムの極致。
2025年ノーベル文学賞作家の最新短篇小説集
変化していく社会のなかで個人が抱える闇と傷を凝視した、生命力みなぎる作品。「菜食主義者」の前身である表題作など。
「かつて楽園のあったところ」 カルロス・フランス(著)
ペルー奥地、陸の孤島・イキトスに降り立ったアンナ。彼女は、領事を務める父を訪ねる。古風な屋敷に、インディオの美女を住まわせる父の様子に異変を嗅ぎつけた娘は、この町の光と闇に目をこらす。町の秩序に腐心する知事、命を狙われた亡命者、裏社会の社交場、野心と疑念と嫉妬が絡み合い、楽園に亀裂が走り!?・・
「黄金の軍鶏」 フアン・ルルフォ(著)
ラテンアメリカ文学ブームの先駆者で、メキシコの国民的作家のフアン・ルルフォ最新作
「燃える平原」、不朽の名作「ペドロ・パラモ」に続く、文学的終着点
ガルシア=マルケスとカルロス・フエンテスの脚本で映画化もされた宿命の物語
賭けに飛び込め! 運命を挑発しろ!ーー
メキシコのとある田舎町。片腕の不自由なディオニシオ・ピンソンは、病身の母と貧しく暮らしている。ある夜、闘鶏で深手を負った一羽の軍鶏を譲り受けたことで、彼の人生は思いもよらぬ方向に転がり始めることになる。息を吹き返した”黄金の軍鶏”は、闘鶏で勝ち続け、富と名声を彼にもたらし!?・・
「長安のライチ」 馬 伯庸(著)
中国で興収150億円突破の大ヒットした映画化
「両京十五日」で、このミス1位になった中国のエンタメ王・馬伯庸の最新作
誰が読んでも面白いノンストップ不可能任務エンタメーー
唐代の社畜が挑む、長安までの2500kmライチ急送作戦。このインポッシブル・ミッション、果たして成るか!?・・ 「三体」の訳者も太鼓判。
「私たちが刈り取った男たち」 ジェスミン・ウォード(著)
シカゴ・トリビューン・ハートランド賞 受賞作
全米図書賞を2度受賞したアメリカ文学界最注目の作家の最新作
著者・ジェスミン・ウォードと親しかった同世代の若者。その中で、2000年~2004年の5年間に亡くなった5人の生と死をめぐる物語。歴史を時系列に追い、偶数章では、若者たちの生と死を逆時系列にたどる。そして、アメリカ南部において、貧しい黒人男性であることの意味を問う
注目!「記銘師ディンの事件録 木に殺された男」 ロバート・ジャクソン・ベネット(著)
【2025年】ヒューゴー賞【長篇部門】受賞作
【2025年】 世界幻想文学大賞 受賞作
「進撃の巨人」風異世界の本格派ミステリ
帝国辺境で技術省高官が、身体から突然、巨大な木が生え変死した。捜査を開始したアナとディンは、10人の技術省技師が同様に死亡し、海から現れる巨獣のための防壁が破壊されたと知らされる。2人は、帝国を揺るがす事件の謎を解けるのか!?・・
「タイム・シェルター」 ギオルギ・ゴスポディノフ(著)
[2023年] 国際ブッカー賞 受賞作
過去は楽園か、それとも監獄か!?ーー
アルツハイマーを治療するクリニック。懐かしい記憶を追体験することで症状の改善を目指す患者。しかし、再現度が高まるほど、現実逃避を望む者が集い!?・・
ブルガリアの作家で、ブルガリアで最も権威のある文学賞を2度、受賞しているそうです。
「ジャカランダの樹」 ガエル・ファイユ(著)
第4回(2025年)日本の学生が選ぶゴンクール賞 受賞作
フランスで活躍するルワンダ系のラッパー作家の作品
1994年、フランス。12歳のミランは、母の祖国で起きたジェノサイドを他人事だと思っていた。しかし、虐殺から逃れてきた少年と出会い、一変する。ミランがルワンダで目にした憎しみの連鎖。人々の苦悩の先に見出した希望とは!?ーー
「モンキービーチ」 イーデン・ロビンソン(著)
エセル・ウィルソン・フィクション賞 受賞作
カナダ先住民女性作家のマジックリアリズム小説
カナダ先住民の喪失と再生の物語。ハイスラ族の居留地を舞台に、先住民の伝説と現代が交錯。
「消失」 パーシヴァル・エヴェレット(著)
「ジェイムズ」で、全米図書賞&ピュリツァー賞のW受賞で2025年話題になった作家の作品
2024年アカデミー賞脚色賞を受賞した映画『アメリカン・フィクション』原作小説。
アフリカ系アメリカ人で、大学で教鞭をとりながら小説家として文学的な作品を書いているセロニアス・エリスン(通称モンク)。彼の目からみると、黒人を売りにしたレベルの低い作品が世間ではベストセラーとなっていた。その後、教授昇進が決まったことを知るが、小説は17社から出版を断られていた。理由は「黒人らしさが足りない」とのことで!?・・





























