ファム・ファタル小説のおすすめ作品をまとめています。
「運命の女」であり、男を破滅させる魔性の女、悪女、妖婦のファム・ファタール物語。
そんな作品の代表的な有名小説を掲載しています。
ファム・ファタールの代表作
「サロメ」 オスカー・ワイルド(著)
ファム・ファタールの代表作の新訳
日本初演から110年。月夜の晩。エロド王に請(こ)われ、妖艶な踊りを披露したサロメ。妖艶な踊りの褒美を王に求めるが、それは、美しき預言者・ヨカナーンの首だった・・
「ファム・ファタール」 ブライアン・デ パルマ(著)
名匠デ・パルマの映画原作
最も危険で華麗な “ 宿命の女 ” の甘い罠
ロールは、カンヌ映画祭会場からダイヤを盗み出し、仲間を裏切り逃走した。数年後、在仏アメリカ大使の妻として暮らす彼女の前に、ひとりのカメラマンが現われ、彼女の過去を探り始め!?・・
「ナジャ」 アンドレ・ブルトン(著)
シュルレアリスム運動の最盛期に発表されたブルトンの代表作
現実のパリの町で詩人が偶然に出会った妖精・ナジャ。「私とは誰か」という人間の根本的な問いかけ、自分への問いかけから始まる。実際に出会った人物、起こった出来事、発せられた言葉を克明に記録するという新しい「小説」。シュルレアリスム精神の極地。
「パリの最後の夜」 フィリップ・スーポー(著)
「ナジャ」と並ぶ、謎めいたファム・ファタル
1920年代のパリ。謎の女・ジョルジェットにいざなわれた語り手は、セーヌ河岸で犯罪を目撃するが!?・・ 幻想・神秘・偶然は、この娼婦のファムファタルの圏内でうごめくーー
「郵便配達は二度ベルを鳴らす」 ジェイムズ・M. ケイン(著)
20世紀アメリカ犯罪小説の金字塔
ノワールの名作として注目されているファムファタール
ハンバーガー屋で働き始めた俺は、ギリシャ人店主の妻に心を奪われてしまう。。やがて、彼女と共謀して店主殺害を計画するが!?・・
「月射病」 ジョルジュ・シムノン(著)
1930年代初頭・フランス植民地ガボンが舞台のファムファタール
フレンチミステリの巨匠、ジョルジュ・シムノンの異郷小説
育ちのよい青年ジョゼフ・ティマール。伯父の口利きで、アフリカ、ガボンの首都・リーブルヴィルに働きにやってくる。しかし、ホテルのオーナーの妻・アデルの虜になってしまう。その後、アデルの亭主が感染症で亡くなり、ティマールは、増々、アデルに溺れていく。アデルはティマールに、伯父の立場を利用し、ジャングルの借地権を得て一緒に事業を始めるように仕向ける。ティマールは同意するが、次第に自制心を失っていき!?・・ アフリカのエキゾチックな雰囲気も含みつつ。
「気狂いピエロ」 ライオネル・ホワイト(著)
ノワール文学史上に残る傑作
ゴダール名作映画の原作の古典的名作
運命の女に翻弄され、転落していく男を描いた犯罪ノワール
ニューヨーク郊外に暮らす38歳のシナリオライター。妻との関係も冷え切ったある日、ベビーシッターの若い娘と一夜を共にすることになる。。しかし、目覚めた時には隣室に見知らぬ男の死体が!?・・
「ノワール」 ロバート・クーヴァー(著)
ポストモダン作家の巨匠によるパロディノワール
“夜を連れて” 現われたベール姿の魔性の女(ファム・ファタール)「未亡人」とは何者か!?
ノワールの事務所に、若い未亡人が現われる。顔は喪服のベールで隠されている。ノワールは、未亡人の話を聞いても、彼女の名前や連絡先といった肝心なことは聞き忘れてしまい!?・・