【ファム・ファタール小説8選】運命の女でありながら男を破滅させる魔性の女を描いた作品

ファム・ファタル小説のおすすめ作品をまとめています。

「運命の女」であり、男を破滅させる魔性の女、悪女、妖婦のファム・ファタール物語。

そんな作品の代表的な有名小説を掲載しています。

ファム・ファタールの代表作

「サロメ」 オスカー・ワイルド(著)

サロメ
KADOKAWA
発売日:2024/5/24

ファム・ファタールの代表作の新訳

日本初演から110年。月夜の晩。エロド王に請(こ)われ、妖艶な踊りを披露したサロメ。妖艶な踊りの褒美を王に求めるが、それは、美しき預言者・ヨカナーンの首だった・・

 

「ファム・ファタール」 ブライアン・デ パルマ(著)

ファム・ファタール
KADOKAWA
発売日:2003/7/1

名匠デ・パルマの映画原作

最も危険で華麗な “ 宿命の女 ” の甘い罠

ロールは、カンヌ映画祭会場からダイヤを盗み出し、仲間を裏切り逃走した。数年後、在仏アメリカ大使の妻として暮らす彼女の前に、ひとりのカメラマンが現われ、彼女の過去を探り始め!?・・

 

「ナジャ」 アンドレ・ブルトン(著)

ナジャ
岩波書店
発売日:2003/7/17

シュルレアリスム運動の最盛期に発表されたブルトンの代表作

現実のパリの町で詩人が偶然に出会った妖精・ナジャ。「私とは誰か」という人間の根本的な問いかけ、自分への問いかけから始まる。実際に出会った人物、起こった出来事、発せられた言葉を克明に記録するという新しい「小説」。シュルレアリスム精神の極地。

 

「パリの最後の夜」 フィリップ・スーポー(著)

パリの最後の夜
国書刊行会
発売日:2025/4/8

「ナジャ」と並ぶ、謎めいたファム・ファタル

1920年代のパリ。謎の女・ジョルジェットにいざなわれた語り手は、セーヌ河岸で犯罪を目撃するが!?・・ 幻想・神秘・偶然は、この娼婦のファムファタルの圏内でうごめくーー

 

「郵便配達は二度ベルを鳴らす」 ジェイムズ・M. ケイン(著)

郵便配達は二度ベルを鳴らす
新潮社
発売日:2014/8/28

20世紀アメリカ犯罪小説の金字塔

ノワールの名作として注目されているファムファタール

ハンバーガー屋で働き始めた俺は、ギリシャ人店主の妻に心を奪われてしまう。。やがて、彼女と共謀して店主殺害を計画するが!?・・

 

「月射病」 ジョルジュ・シムノン(著)

月射病
東宣出版
発売日:2025/1/28

1930年代初頭・フランス植民地ガボンが舞台のファムファタール

フレンチミステリの巨匠、ジョルジュ・シムノンの異郷小説

育ちのよい青年ジョゼフ・ティマール。伯父の口利きで、アフリカ、ガボンの首都・リーブルヴィルに働きにやってくる。しかし、ホテルのオーナーの妻・アデルの虜になってしまう。その後、アデルの亭主が感染症で亡くなり、ティマールは、増々、アデルに溺れていく。アデルはティマールに、伯父の立場を利用し、ジャングルの借地権を得て一緒に事業を始めるように仕向ける。ティマールは同意するが、次第に自制心を失っていき!?・・ アフリカのエキゾチックな雰囲気も含みつつ。

 

「気狂いピエロ」 ライオネル・ホワイト(著)

気狂いピエロ
新潮社
発売日:2022/4/26

ノワール文学史上に残る傑作

ゴダール名作映画の原作の古典的名作

運命の女に翻弄され、転落していく男を描いた犯罪ノワール

ニューヨーク郊外に暮らす38歳のシナリオライター。妻との関係も冷え切ったある日、ベビーシッターの若い娘と一夜を共にすることになる。。しかし、目覚めた時には隣室に見知らぬ男の死体が!?・・

 

「ノワール」 ロバート・クーヴァー(著)

ノワール
作品社
発売日:2014/10/17

ポストモダン作家の巨匠によるパロディノワール

“夜を連れて” 現われたベール姿の魔性の女(ファム・ファタール)「未亡人」とは何者か!?

ノワールの事務所に、若い未亡人が現われる。顔は喪服のベールで隠されている。ノワールは、未亡人の話を聞いても、彼女の名前や連絡先といった肝心なことは聞き忘れてしまい!?・・