【ビートニク文学の小説】ビート・ジェネレーションの作家-バロウズ・ケルアックなど

ビートニク・ジェネレーション作家のおすすめ小説をまとめています。

1950年代のアメリカ西海岸、カウンターカルチャーの源流、ビートニク・ジェネレーション。

その世代の作家の作品は、ビートニク文学と言われています。

ビートニク文学とは!?

ビートニク文学は、ビート・ジェネレーション作家により書かれた作品を指します。

カウンターカルチャーのルーツとされるビート・ジェネレーション。1950年代、豊かな経済発展を謳歌していた黄金時代のアメリカにおいて、反発し、自分で自分の人生を決めることを求めた若者たちがいました。

そんな若者たちの運動が、カウンター・カルチャーやヒッピー文化などを生み出しました。

ビート・ジェネレーションの代表的な作家に、ウィリアム・S・バロウズやジャック・ケルアックがいます。

 

ビートニク・ジェネレーション作家の小説

ウィリアム・S・バロウズ

「裸のランチ」 ウィリアム・S・バロウズ(著)

裸のランチ
河出書房新社
発売日:2025/5/27

バロウズの代表作で、ビートニク文学の最高峰作品

ドラッグにより錯綜した世界。物語は存在せず、支離滅裂でグロテスクな文章。麻薬中毒の幻覚や超現実的イメージが全く前衛的な世界へ誘う!?・・

 

「ジャンキー」 ウィリアム・S・バロウズ(著)

ジャンキー
河出書房新社
発売日:2025/5/27

バロウズのデビュー作

ジャンキー=麻薬中毒者による自伝的小説。ジャンキー(麻薬常用者)としてのビートニクス作品。日常の中で麻薬を求めてさまようリアルで生々しい描写。

 

ジャック・ケルアック

「オン・ザ・ロード」 ジャック・ケルアック(著)

オン・ザ・ロード
河出書房新社
発売日:2010/6/4

ケルアックの名作と言われている1冊

大陸アメリカを車で突っ走るロードノベル

カウンターカルチャー花開く時代の50年代~60年代。作家と親友の2人は、自由を求めてアメリカ大陸を車で疾駆する。ニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルス、パターソンなど。

 

「地下街の人びと」 ジャック・ケルアック(著)

地下街の人びと
新潮社
発売日:1997/3/27

ビートニクと言われた「地下街の人びと」の物語

酒とドラッグとセックスに酩酊する2人の愛。若き作家と黒人女性。ビートの若者たちの恋愛物語。支離滅裂な文体のビート文学。

 

アレン・ギンズバーグ

「吠える」 アレン・ギンズバーグ(著)

吠える
スイッチパブリッシング
発売日:2020/6/30

ビート・ジェネレーションを代表する詩集

ビート・ジェネレーションを代表する詩人によるアメリカの苦しさ。息苦しさが支配する1950年代アメリカ。反抗と自由を謳ったカウンター・カルチャーの先駆け。

 

リチャード・ブローティガン

「アメリカの鱒釣り」 リチャード・ブローティガン(著)

アメリカの鱒釣り
新潮社
発売日:2005/7/28

カウンターカルチャー作家・ブローティガンの最高傑作

〈アメリカの鱒釣り〉の姿を探す47の物語

2つの墓地のあいだを墓場クリークが流れていた。いい鱒がたくさんいて、夏の日の葬送行列のようにゆるやかに流れていたーー

 

カート・ヴォネガット・ジュニア

「プレイヤー・ピアノ」 カート・ヴォネガット・ジュニア(著)

プレイヤー・ピアノ
早川書房
発売日:2005/1/1

現代文明の行方をブラックな笑いで綴った傑作処女長篇

全ての生産手段が自動化され、全ての人間の運命がパンチ・カードによって決定される世界・・ 自動機械のプレイヤー・ピアノさながらに。。