本屋大賞【翻訳小説部門】の歴代受賞作一覧
全国の書店員さんが、1番売りたい本を決める本屋大賞。書店員さんの投票により決定します。
そんな、本屋大賞の【翻訳小説部門】を受賞した作品をまとめています。
本屋大賞【翻訳小説部門】歴代受賞作一覧
2025年(第22回) 受賞作
「フォース・ウィング -第四騎竜団の戦姫-」 レベッカ・ヤロス(著)
アメリカで爆発的なヒットとなったファンタジー
竜の騎手たちが魔法の力で国防を担う国・ナヴァール。20歳のヴァイオレットは、軍の司令官の母親の命令により、バスギアス軍事大学に入学して、騎手を目指すことになる。しかし、そこは、死と隣り合わせの命懸けの戦いの場であった!?ーー
2024年(第21回) 受賞作
「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」 ファン・ボルム(著)
韓国で累計25万部突破の心温まるベストセラー小説
ソウル市内の住宅街にできた「ヒュナム洞書店」。ヨンジュは会社を辞め、追いつめられたかのようにその店を立ち上げた。それぞれに悩みを抱えた人達が、ヒュナム洞書店で出会う。。
2023年(第20回) 受賞作
「われら闇より天を見る」 クリス・ウィタカー(著)
[2021年] 英国推理作家協会賞 ゴールド・ダガー 受賞作
[2023年版] このミステリがすごい!【海外編】第1位
ミステリでありながら、成長小説、教養小説の要素もある人間ドラマ。
クリスウィタカーは、過去にも「消えた子供 トールオークスの秘密」で英国推理作家協会賞新人賞を受賞しています。
2022年(第19回) 受賞作
「三十の反撃」 ソン・ウォンピョン(著)
勇気をもらえる傑作感動作
1988年ソウルオリンピックの年に生まれて30歳になる主人公。平凡に生き、大人になったが本当にしたかったことを考えるように・・そして、ついに「本当の自分」として一歩を踏み出す。
2021年(第18回) 受賞作
「ザリガニの鳴くところ」 ディーリア・オーエンズ(著)
このミステリがすごい!2021年版【海外編】第2位
ノースカロライナの湿地に暮らす少女を通して、アメリカの自然を感じられる小説。
野鳥や動物、湿地の生き物達の描写が豊富。動物行動学の博士号をもっている作家らしく、雌キツネ、シカ、セグロカモメ、ホタル、カエルなどの話が出てきます。
2020年(第17回) 受賞作
「アーモンド」 ソン・ウォンピョン(著)
のちに、「三十の反撃」で2度目の受賞となるソン・ウォンピョン氏の作品です。
2019年(第16回) 受賞作
「カササギ殺人事件」 アンソニー・ホロヴィッツ(著)
作家や出版社の人間も絡む極上ミステリ
本屋大賞【翻訳部門】、「このミステリーがすごい!2019年版」「ミステリが読みたい!2019年版」「週刊文春ミステリーベスト10 2018」「2019本格ミステリ・ベスト10」など、各種ミステリランキングで第1位を独占し、5冠を達成した人気文庫本
作中にミステリ作家が登場し、ミステリ小説が語られるという二重構造のミステリ小説。
2018年(第15回) 受賞作
「カラヴァル(Caraval) 深紅色の少女」 ステファニー・ガーバー(著)
真実を求めて成長する冒険ファンタジー
年に1度、世界のどこかで開催される魔法のゲーム「カラヴァル」ーー
領主の娘・スカーレットは、ある日、長年の夢だったカラヴァルの招待状を受け取る。妹のドナテラと船乗りの青年・ジュリアンと共に、会場に乗り込む。しかし、会場に着いた途端、ドナテラが姿を消し!?・・
2017年(第14回) 受賞作
「ハリネズミの願い」 トーン・テレヘン(著)
キノベス!2017(紀伊國屋書店スタッフがおすすめ)2016年 ベスト30 第2位
ネガティブすぎるハリネズミの姿が共感を呼んで9万5000部
臆病で気難しいハリネズミに友達はできるのか!?ーー
ある日、付き合いの苦手なハリネズミが、自分の針が嫌いで、誰かを招待しようと思い立つ。「親愛なる動物達へ、君たちみんなを僕の家に招待します。・・」「でも、誰も来なくてもだいじょうぶです。」早速、招待状を書き始めるが、手紙を送る勇気が出ない・・ もし、クマが来たら?・・ カエルが来たら?・・
2016年(第13回) 受賞作
「書店主フィクリーのものがたり」 ガブリエル・ゼヴィン(著)
全ての本を愛する人に贈る物語
島に一軒だけある小さな書店。偏屈な店主・フィクリーは、ひとりで店を営んでいた。ある夜、所蔵していた稀覯本が盗まれてしまう。そんな折、書店に小さな子供が捨てられているのを発見し、ひとりで育てる決意をするが!?・・
2015年(第12回) 受賞作
「その女アレックス」 ピエール・ルメートル(著)
フレンチミステリの巨匠、ピエール・ルメートルの出世作
「このミステリがすごい!2015年版 第1位」「週刊文春2014年ミステリーベスト10 第1位」など、7冠となったミステリー小説。
2014年(第11回) 受賞作
「HHhH(プラハ、1942年)」 ローラン・ビネ(著)
[2010年] ゴンクール賞(仏)最優秀新人賞受賞作
ナチス第3の男「金髪の野獣」と呼ばれ、ナチス・ドイツのユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)の責任者だったラインハルト・ハイドリヒと彼の暗殺者である2人の青年を扱った歴史小説。
本書にも記載どおり、実験的な試みを行なった小説としての構成も面白い作品です。フィクションとノンフィクションを織り交ぜた文学的な1冊。
2013年(第10回) 受賞作
「タイガーズ・ワイフ」 テア・オブレヒト(著)
バルカン半島の歴史を含みつつ
旧ユーゴスラビア。激しい内戦の傷跡が残る中、セルビア人の若い女医・ナタリアは、ボスニア・ヘルツェゴビナ領内の孤児たちの治療に赴く。祖父の死の知らせが届き!?・・ 民族、文化、風習などを内包し、寓話エピソードを含みつつ、マジックリアリズムの手法が用いられる1冊。