本屋大賞【翻訳小説部門】歴代受賞作品一覧|おすすめの面白い海外小説

本屋大賞【翻訳小説部門】の歴代受賞作一覧

全国の書店員さんが、1番売りたい本を決める本屋大賞。書店員さんの投票により決定します。

そんな、本屋大賞の【翻訳小説部門】を受賞した作品をまとめています。

本屋大賞【翻訳小説部門】歴代受賞作一覧

2025年(第22回) 受賞作

「フォース・ウィング -第四騎竜団の戦姫-」 レベッカ・ヤロス(著)

アメリカで爆発的なヒットとなったファンタジー

竜の騎手たちが魔法の力で国防を担う国・ナヴァール。20歳のヴァイオレットは、軍の司令官の母親の命令により、バスギアス軍事大学に入学して、騎手を目指すことになる。しかし、そこは、死と隣り合わせの命懸けの戦いの場であった!?ーー

 

2024年(第21回) 受賞作

「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」 ファン・ボルム(著)

ようこそ、ヒュナム洞書店へ
集英社
発売日:2023/9/26

韓国で累計25万部突破の心温まるベストセラー小説

ソウル市内の住宅街にできた「ヒュナム洞書店」。ヨンジュは会社を辞め、追いつめられたかのようにその店を立ち上げた。それぞれに悩みを抱えた人達が、ヒュナム洞書店で出会う。。

 

2023年(第20回) 受賞作

「われら闇より天を見る」 クリス・ウィタカー(著)

われら闇より天を見る
早川書房
発売日:2022/8/17

[2021年] 英国推理作家協会賞 ゴールド・ダガー 受賞作

[2023年版] このミステリがすごい!【海外編】第1位

ミステリでありながら、成長小説、教養小説の要素もある人間ドラマ。

クリスウィタカーは、過去にも「消えた子供 トールオークスの秘密」英国推理作家協会賞新人賞を受賞しています。

 

2022年(第19回) 受賞作

「三十の反撃」 ソン・ウォンピョン(著)

三十の反撃
祥伝社
発売日:2021/8/7

勇気をもらえる傑作感動作

1988年ソウルオリンピックの年に生まれて30歳になる主人公。平凡に生き、大人になったが本当にしたかったことを考えるように・・そして、ついに「本当の自分」として一歩を踏み出す。

 

2021年(第18回) 受賞作

「ザリガニの鳴くところ」 ディーリア・オーエンズ(著)

ザリガニの鳴くところ
早川書房
発売日:2023/12/5

このミステリがすごい!2021年版【海外編】第2位

ノースカロライナの湿地に暮らす少女を通して、アメリカの自然を感じられる小説。

野鳥や動物、湿地の生き物達の描写が豊富。動物行動学の博士号をもっている作家らしく、雌キツネ、シカ、セグロカモメ、ホタル、カエルなどの話が出てきます。

 

2020年(第17回) 受賞作

「アーモンド」 ソン・ウォンピョン(著)

アーモンド
祥伝社
発売日:2019/7/11

のちに、「三十の反撃」で2度目の受賞となるソン・ウォンピョン氏の作品です。

 

2019年(第16回) 受賞作

「カササギ殺人事件」 アンソニー・ホロヴィッツ(著)

カササギ殺人事件
東京創元社
発売日:2018/9/28

作家や出版社の人間も絡む極上ミステリ 

本屋大賞【翻訳部門】、「このミステリーがすごい!2019年版」「ミステリが読みたい!2019年版」「週刊文春ミステリーベスト10 2018」「2019本格ミステリ・ベスト10」など、各種ミステリランキングで第1位を独占し、5冠を達成した人気文庫本

作中にミステリ作家が登場し、ミステリ小説が語られるという二重構造のミステリ小説。

 

2018年(第15回) 受賞作

「カラヴァル(Caraval) 深紅色の少女」 ステファニー・ガーバー(著)

カラヴァル(Caraval)
キノブックス
発売日:2017/8/22

真実を求めて成長する冒険ファンタジー

年に1度、世界のどこかで開催される魔法のゲーム「カラヴァル」ーー

領主の娘・スカーレットは、ある日、長年の夢だったカラヴァルの招待状を受け取る。妹のドナテラと船乗りの青年・ジュリアンと共に、会場に乗り込む。しかし、会場に着いた途端、ドナテラが姿を消し!?・・

 

2017年(第14回) 受賞作

「ハリネズミの願い」 トーン・テレヘン(著)

ハリネズミの願い
新潮社
発売日:2016/6/30

キノベス!2017(紀伊國屋書店スタッフがおすすめ)2016年 ベスト30 第2位

ネガティブすぎるハリネズミの姿が共感を呼んで9万5000部

臆病で気難しいハリネズミに友達はできるのか!?ーー

ある日、付き合いの苦手なハリネズミが、自分の針が嫌いで、誰かを招待しようと思い立つ。「親愛なる動物達へ、君たちみんなを僕の家に招待します。・・」「でも、誰も来なくてもだいじょうぶです。」早速、招待状を書き始めるが、手紙を送る勇気が出ない・・ もし、クマが来たら?・・ カエルが来たら?・・

 

2016年(第13回) 受賞作

「書店主フィクリーのものがたり」 ガブリエル・ゼヴィン(著)

書店主フィクリーのものがたり
早川書房
発売日:2017/12/6

全ての本を愛する人に贈る物語

島に一軒だけある小さな書店。偏屈な店主・フィクリーは、ひとりで店を営んでいた。ある夜、所蔵していた稀覯本が盗まれてしまう。そんな折、書店に小さな子供が捨てられているのを発見し、ひとりで育てる決意をするが!?・・

 

2015年(第12回) 受賞作

「その女アレックス」 ピエール・ルメートル(著)

その女アレックス
文藝春秋
発売日:2014/9/2

フレンチミステリの巨匠、ピエール・ルメートルの出世作

「このミステリがすごい!2015年版 第1位」「週刊文春2014年ミステリーベスト10 第1位」など、7冠となったミステリー小説。

 

2014年(第11回) 受賞作

「HHhH(プラハ、1942年)」 ローラン・ビネ(著)

HHhH
東京創元社
発売日:2013/6/29

[2010年] ゴンクール賞(仏)最優秀新人賞受賞作

ナチス第3の男「金髪の野獣」と呼ばれ、ナチス・ドイツのユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)の責任者だったラインハルト・ハイドリヒと彼の暗殺者である2人の青年を扱った歴史小説。

本書にも記載どおり、実験的な試みを行なった小説としての構成も面白い作品です。フィクションとノンフィクションを織り交ぜた文学的な1冊。

 

2013年(第10回) 受賞作

「タイガーズ・ワイフ」 テア・オブレヒト(著)

タイガーズ・ワイフ
新潮社
発売日:2012/8/24

バルカン半島の歴史を含みつつ

旧ユーゴスラビア。激しい内戦の傷跡が残る中、セルビア人の若い女医・ナタリアは、ボスニア・ヘルツェゴビナ領内の孤児たちの治療に赴く。祖父の死の知らせが届き!?・・ 民族、文化、風習などを内包し、寓話エピソードを含みつつ、マジックリアリズムの手法が用いられる1冊。