日本の古典文学の傑作をまとめています。
日本人初のノーベル文学賞作家など、知らない人のいない、作家の小説です。
明治時代~大正、昭和初期に活躍した日本文学の礎を築いた文豪作家の名作です。
日本の古典文学の傑作一覧
「花ざかりの森・憂国」 三島 由紀夫(著)
戦後日本文学における最高の耽美主義(たんびしゅぎ)作家のひとり
16歳の実質的デビュー作「花ざかりの森」など13編
二・二六事件で逆賊と断じられた親友を討たねばならぬ懊悩(おうのう)に、武山中尉は、自刃を決意する。夫の覚悟に添う夫人との濃厚極まる情交と壮絶な最期を描く、エロスと死の真骨頂「憂国」。
「万延元年のフットボール」 大江 健三郎(著)
ノーベル文学賞を受賞
幕末から現代につなぐ民衆の心、戦後世代の切実な体験と希求を結実ーー
友人の死に導かれ夜明けの穴にうずくまる僕。安保闘争で傷ついた鷹四。障害児を出産した菜採子。それぞれの登場人物たちが、四国の谷間の村をさして軽快に出発した。万延元年の村の一揆をなぞるように、神話の森に暴動が起る。
「人間失格」 太宰 治(著)
デカダン派(退廃派)は、戦後に活躍した「無頼派」作家を指す
太宰治、捨て身の問題作
「恥の多い生涯を送って来ました」。そんな告白から男の手記は始まる。自分を偽り、ひとを欺き、過ちを犯す。「失格」の判定を自らに下す。しかし、ある女性は語る。「とても素直で、よく気がきいて(中略)神様みたいないい子でした」と。
「細雪」 谷崎 潤一郎(著)
唯美主義的で華麗な文体
昭和初期の喧噪をよそに流れる関西上流階級社会の日々ーー
船場の旧家・蒔岡家の美しき四姉妹、鶴子、幸子、雪子、妙子。それぞれが織りなす人間模様の小説絵巻。姉妹のうちで一番の美人・三女の雪子は、縁談がまとまらず、30を過ぎて未だに独身。幸子夫婦は心配して奔走するが、月日が経っていき!?・・
「蟹工船」 小林 多喜二(著)
プロレタリア文学の金字塔
カムチャッカ沖での蟹漁。蟹工船の内部。労働環境に苦しむ労働者たちは、集団として団結し抵抗し、闘争に立ち上がる。しかし、監督は「帝国海軍」を使い、彼らを弾圧し!?・・
日本のプロレタリア文学の代表的な作家として、国際的な評価も高い。
「雪国」 川端 康成(著)
日本人初のノーベル文学賞を受賞
徹底した情景描写で日本的な「美」を結晶化させた不朽の世界的名作ーー
新緑の山あいの温泉で、島村は、駒子という美しい娘に出会う。駒子は、三味線が上手で、肌は陶器のように白かった。その年の暮れ、島村は、彼女に会うために汽車へ乗り込む。すると、同じ車両にいた葉子という娘が気になり!?・・
「伊豆の踊子」 川端 康成(著)
時を超え読み継がれる永遠の青春小説
1人で伊豆を旅していた旧制高校生の「私」。途中、旅芸人の一行を見かけ、美しい踊子から目が離せなくなる。彼女と親しくなりたいが、「私」は声をかけられない・・ しかし、偶然、芸人たちから話しかけられ、「私」と踊子との忘れられない旅が始まり!?・・
「羅生門」 芥川 龍之介(著)
人間心理を描いた不朽の名作
下人の心理描写を通して問いかける。1つの事件を、複数の登場人物が、それぞれの視点で語る。
「暗夜行路」 志賀 直哉(著)
日本近代文学の最高峰
「小説の神様」と称された白樺派の重鎮の作品
ひとは過ちをどこまで、赦せるのだろうーー
祖父と母との過失の結果、この世に生をうけた謙作。母の死後、祖父に引きとられ成長する。やがて、謙作は、京都の娘・直子に恋し結婚する。しかし、直子は、謙作の留守中、いとこと過ちを犯す。苛酷な運命に直面し、自暴自棄に押し流されそうになりながらも、強い意志力で幸福をとらえようとする謙作の姿を描く。
「銀河鉄道の夜」 宮沢 賢治(著)
永遠の未完成の傑作
貧しく孤独な少年・ジョバンニは、親友・カムパネルラと銀河鉄道に乗り、夜空の旅をする。どこまでもどこまでも一緒に行こうーー
「吾輩は猫である」 夏目 漱石(著)
夏目漱石の処女作にして代表作
漱石の名を高からしめた作品ーー
苦沙弥先生に飼われる、1匹の猫「吾輩」が観察する人間模様。ユーモアや風刺を交え、猫に託して展開される人間社会への痛烈な批判。
「こころ」 夏目 漱石(著)
日本文学における心理小説の最高峰
発行部数700万部、日本で1番売れたとされる近代文学を代表する名作
親友を裏切り、恋人を得た。しかし、親友は自殺した。増殖する罪悪感と焦燥・・。エゴイズムと心の機微、罪への葛藤などが描かれる。知識人の孤独な内面を抉る、高校の教科書にも掲載された作品。
「破戒」 島崎 藤村(著)
近代日本文学の頂点をなす傑作
日露戦争を通過した戦後文学の最初の新しい旗
明治後期、部落出身の教員・瀬川丑松は、父親から身分を隠せと戒められていた。しかし、解放運動家・猪子蓮太郎の壮烈な死に心を動かされ、父の戒めを破ってしまう。結果、社会は丑松を追放し、彼はテキサスをさして旅立つ。
「舞姫」 森 鴎外(著)
ロマン主義文学作品
ドイツを舞台に描かれる国籍を越えた悲恋の物語
19世紀末、世界が現在よりまだ遠かった明治時代。東京帝国大学を首席で卒業し、エリートのレールを歩んできた官吏・太田豊田郎。国費で留学したベルリンで、ダンサーのエリスと出会う。豊太郎はエリスに惹かれ、2人は恋に堕ちるが!?・・
「にごりえ・たけくらべ」 樋口 一葉(著)
明治女流文学の第一人者
森鷗外、幸田露伴に絶賛されたロマン主義文学作品
24歳6ヵ月の人生、その晩年に書かれた名作8作ーー
社会の底辺で悶える女を描いた「にごりえ」。14歳の美登利と、僧侶になる定めの信如との思春期の恋を描いた「たけくらべ」。
「みだれ髪」 与謝野晶子(著)
恋をすることさえ罪だった時代に、女性の官能を謳いあげた歌集
恋の歌集、それは一大センセーションだったーー
青春の情熱を瑞々しくほとばしらせる。
「武蔵野」 国木田 独歩(著)
自然主義文学の先駆者・国木田独歩の作品
日本の自然主義の先駆けと称された表題作など、初期の名作を収録した第一短編集。
人気アニメ「文豪ストレイドッグス」とコラボレーションした特別カバーの新装版
「歌行燈・高野聖」 泉 鏡花(著)
幽谷に非現実境を展開する「高野聖」他、浪漫の名作「歌行燈」「女客」「国貞えがく」「売色鴨南蛮」収録
幽玄神怪、超理念の領域へーー
飛騨天生(あもう)峠、高野の旅僧は、道に迷った薬売りを救おうと後を追う。蛇や山蛭の棲む山路を切り抜け辿りついた峠の孤家(ひとつや)で、僧は妖艶な美女にもてなされるが!?・・ 彼女は、男を畜生に変えてしまう妖怪であった・・
「小説神髄」 坪内 逍遥(著)
日本で初めての近代小説論
近代文学史の黎明に名を刻む文学評論。初期評論5篇
若き文学士・坪内逍遥の近代小説の理論的基盤を提供した意欲あふれる小説論。「小説の主脳は人情なり、世態風俗これに次ぐ。」小説を書くために、まず小説とは何かを知らなければならなかった時代の1冊。
「浮雲」 二葉亭 四迷(著)
日本の近代小説の始祖
写実主義文学の先駆者で、近代文学の扉を開いた人物
坪内逍遥の理論に影響を受け、発表された作品(現代語訳)
政府の官吏である内海文三は、叔父の家に身を寄せながら、許嫁のお勢との将来を夢見ていた。しかし、免職をきっかけに、周囲の人々の態度が変わり、お勢の心も次第に彼から離れていき!?・・ 青年と女性たちのすれ違う心模様。




















