「書簡体小説」と言われる、登場人物の手紙、日記のやり取りで物語が進む小説を掲載。
手紙、日記、メモ、礼状、公式文書など、書簡のミステリー小説などもまとめています。
心理描写に優れ、親密な感情をリアルに伝えるのが特徴の作品。
書簡体小説
「若きウェルテルの悩み」 ゲーテ(著)
世界文学における書簡体小説の金字塔
世界文学史に燦然と輝く不朽の名作
故郷を離れたウェルテルが出会い恋をしたのは、婚約者のいるロッテだった。愛情とともに深まる絶望。ウェルテルの繊細な心の行きつく先は!?・・
「パミラ、あるいは淑徳の報い」 サミュエル・リチャードソン(著)
1740年に発表された書簡体小説
英国小説の出発点といわれる作品のひとつ
近代小説のルーツとも言われる作品。貞操を守るための必死の闘いを、登場人物の手紙のみで綴るスリリングな展開。召使の少女が、主人からの誘惑と闘う姿を綴る。
「ヒュペーリオン:希臘の世捨人」 フリードリヒ・ヘルデルリーン(著)
抒情性と省察に満ちた哲学的教養小説
主人公が友人や恋人に宛てた書簡の形式により内的経験を物語るーー
ギリシャの一青年が祖国解放戦争やへの愛などを経て祖国の自然に目覚めるまでを描く物語
主人公の青年ヒュペーリオンは,祖国ギリシアの独立のため露土戦争に加わる.激戦のなか九死に一生を得るが,愛する恋人を病で失い,やがて悲しみのなか祖国を離れドイツへと赴く…….
「箱の中の書類」 ドロシイ・セイヤーズ(著)
全篇書簡で構成された異色作
クリスティーと並び称される、黄金時代のミステリの女王による傑作サスペンス
電気技師とその妻、家政婦が住む家に2人の若い男が下宿することになった。当初はなごやかに見えた共同生活だったが、その影で破局への序曲が静かに奏でられていて!?・・
「探偵術教えます」 パーシヴァル・ワイルド(著)
爆笑ユーモアミステリー
往復書簡形式のユニークな文体物語
お屋敷付き運転手・モーランと、探偵通信教育の担当者との手紙のやりとり(という体の文章)のみで構成されている作品。名探偵気取りで捜査に乗り出すが、毎回大騒動に!?・・
「愛すべきゲス野郎へ」 ヴィルジニー・デパント(著)
現代の分断と対話を描く書簡体小説
性加害の告発を受けた作家・オスカーは、フェミニストとして知られる俳優・レベッカとメールの応酬を始める・・ 家父長制への違和感、ドラッグやSNSへの依存、家族との距離をめぐって言葉は激しさを増し、ふたりの関係は思わぬ形に!?ーー
「あしながおじさん」 ジーン・ウェブスター(著)
100年以上にわたって世界中で読みつがれてきた名作
孤児の少女が匿名の後見人に宛てて書いた、成長と恋の物語
孤児院でけなげに暮らすジュディ。ある日、顔の知らない裕福な紳士の目に止まり、奨学金をもらい大学進学を果たす。ジュディに課された条件は、必ず毎月、おじさまへの手紙を書くことだった!?・・
「こころ」 夏目 漱石(著)
発行部数700万部、日本で1番売れたとされる近代文学を代表する名作
「先生」の遺書という形で、過去の罪と告白を綴った日本近代文学の最高傑作
親友を裏切り、恋人を得た。しかし、親友は自殺した。増殖する罪悪感と焦燥・・。エゴイズムと心の機微、罪への葛藤などが描かれる。知識人の孤独な内面を抉る、高校の教科書にも掲載された作品。
「十二人の手紙」 井上 ひさし(著)
「手紙」だけが物語る笑いと哀しみがいっぱいの12の人生ドラマ
ラブレター、礼状、公式文書、メモ・・
キャバレーのホステスになった修道女の身も心もボロボロの手紙、上京して主人の毒牙にかかった家出少女が弟に送る手紙ーー
「錦繍(きんしゅう)」 宮本 輝(著)
往復書簡が、孤独を生きてきた男女の過去を埋め織りなす、愛と再生のロマン
往復書簡がそれぞれの過去と思慕を炙り出す恋愛小説の金字塔
私はあなたにまさにひと目惚れでした。愛し合いながらも離婚した2人が、蔵王で10年を隔て再会した。会って話したのでは伝えようもない心の傷。14通の手紙が、それを書き尽くしたーー
「恋文の技術」 森見 登美彦(著)
ヘタレ男子の純情が炸裂する書簡体小説
大学院生・守田一郎は、京都から遠く離れた能登の実験所に飛ばされる。文通修行と称して京都の仲間や家族、家庭教師先の少年、作家の森見登美彦らに手紙を書きまくるが、本当に想いを伝えたい相手には書けなくて・・
書簡体ミステリー
注目!「遠近法」 ローラン・ビネ(著)
本屋大賞【翻訳小説部門】受賞の「HHhH:プラハ、1942年」などで知られる作家の書簡体ミステリ
ミケランジェロ、コジモ・デ・メディチ、マリア・デ・メディチ、カトリーヌ・ド・メディシス、チェッリーニ・・
ルネサンス期の画家・ポントルモが、制作中のフレスコ画の前で殺害された。傍らには、メディチ家の娘で婚礼を控えたマリア・デ・メディチの猥褻な絵が残されていた。ポントルモを殺したのは誰か!? いかがわしい絵を描いたのは誰なのか!? 画家で建築家で美術史家、「芸術家列伝」の著者・ヴァザーリが事件を調べ始めるが!?・・
「往復書簡」 湊 かなえ(著)
衝撃の結末と温かい感動の書簡形式の連作ミステリ
手紙だからつける嘘。手紙だから許せる罪。手紙だからできる告白。過去の残酷な事件の真相が、手紙のやりとりで明かされるーー
「欺瞞の殺意」 深木 章子(著)
「毒入りチョコレート事件」A.バークリー(著)をオマージュした小説
往復書簡で真相に迫る、本格ミステリー
昭和41年、地方の資産家・楡家の当主(64才)が、ゴルフ中に心筋梗塞で逝去する。親族のみの法要で、長女と孫がヒ素で死ぬ。そんな折、殺された長女の婿養子の弁護士のポケットから、ヒ素をいれたチョコレートの紙片が発見される。弁護士は、事件関係者と「往復書簡」を交わすが!?・・
「手紙」 東野 圭吾(著)
200万部を突破したベストセラー
獄中からの「手紙」・・ 加害者の弟として生きる運命とは!?ーー
2人きりの兄弟だった武島剛志と直貴。兄の剛志は、弟の大学進学の金のため、強盗殺人の罪を起こしてしまう。服役中の剛志から直貴のもとに、月1度、獄中から「手紙」が届く。直貴には、常に「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかり!?・・















