信用できない語り手によるミステリー小説のおすすめ作品をまとめています。
叙述トリックの一種で、語り手(ナレーター)の言動や記憶に嘘、偏見、認識の歪みがなどがあり、読者や観客をミスリードする表現手法。
複数人の語り手による作品も。
信頼できない語り手(叙述トリック)ミステリ
「アクロイド殺し」 アガサ・クリスティ―(著)
「信頼できない語り手」の代名詞ともいえる古典的名作
「叙述トリック」が広く認知されるきっかけになった1冊
エルキュール・ポアロシリーズの3作目
1926年にアガサ・クリスティーが発表した長編推理小説。2018年に、「黒井戸殺し」というタイトルでドラマ化されました。
「ねじの回転」 ヘンリー・ジェイムズ(著)
リアリズムの限界を越え、モダニズムの基礎を築いた先駆者
文学史上もっとも恐ろしい小説
両親を亡くした兄妹は、英国・エセックスの伯父の屋敷に身を寄せる。その家庭教師として雇われた「わたし」は、亡霊を目撃する。子供たちを守るため、その正体を探るが!?・・ 心理描写と構造から生み出される戦慄の物語。
「青白い炎」 ウラジーミル・ナボコフ(著)
帝政ロシアに生まれ、亡命作家の生涯をおくったナボコフの実験的小説
「ロリータ」の著者による文学的遊戯に満ちた問題作
999行から成る長篇詩、前書きと膨大な註釈。索引まで付した学問的註釈書のような体裁の小説。
「ケルベロス第五の首」 ジーン・ウルフ(著)
伝説的なゴシックミステリSF作品
人間に似た異生物が住む惑星を舞台に、「名士の館に生まれた少年の回想」「人類学者が採集した惑星の民話」「尋問を受け続ける囚人の記録」の3つの中編が複雑に交錯する、謎と真実のタペストリ・・
「指差す標識の事例」 イーアン・ペアーズ(著)
第12回(2021年)翻訳ミステリ大賞 受賞作
このミステリがすごい!2021年版【海外編】第2位
信用できない語り手4名による歴史ミステリ
信じられない語り手4名により、明らかになってくるオックスフォードでの毒殺事件。時代は、1663年、オリバー・クロムウェルの死後、王政復古でチャールズ2世の統べるイングランド。大学教師の毒殺事件は単純なものと思われたが!?・・
「告白」 湊 かなえ(著)
第6回(2009年)本屋大賞 受賞作
「週刊文春2008年ミステリーベスト10」第1位
第21回 このミステリーがすごい!【国内編】第4位
国民的ベストセラーとなったイヤミス女王のデビュー作
我が子を校内で亡くした中学校女性教師の告白から物語が始まる。「級友」「犯人」など、語り手が変わりながら、次第に事件の全容が浮き彫りになり!?・・ 衝撃的なラストへーー
「ハサミ男」 殊能 将之(著)
圧倒的知力に満ちた長編ミステリの傑作
猟奇殺人犯「ハサミ男」は、美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる。3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故、彼女を殺す必要があるのか!?・・
信用できない語り手小説
「アルジャーノンに花束を」 ダニエル・キイス(著)
全世界が涙した不朽の名作
太田光さんも絶賛の感動作
幼児なみの知能しかない32歳のチャーリイ・ゴードン。そんな彼に、大学の先生が頭をよくしてくれるという話が舞い込む。やがて、白ネズミのアルジャーノンを競争相手に検査を受けるが!?・・
「日の名残り」 カズオ・イシグロ(著)
ノーベル賞作家の名作
イギリスで最も権威のあるブッカー賞受賞作品
執事が短い旅に出て様々な思い出を振り返ります。旅をしながら自分の執事人生を回顧し、執事職について語っています。イギリスの伝統的な貴族、執事の美徳などの価値観がわかります。英国の伝統的な貴族とそれに遣える執事職とはどういうものかがわかります。恋愛的な物語もあり、哀愁のある作品でした。
「羅生門」 芥川 龍之介(著)
人間心理を描いた不朽の名作。下人の心理描写を通して問いかける。
1つの事件を、複数の登場人物が、それぞれの視点で語る。








