【歴代】O・ヘンリー賞の受賞作一覧|短編に贈られるアメリカの文学賞

オー・ヘンリー賞の歴代受賞作品を一覧で掲載しています。

歴史的に、そうそうたる面子の作家が受賞してきたO・ヘンリー賞(オー・ヘンリー)。

その中から、近年の翻訳されている作家の受賞作品をまとめています。

O・ヘンリー賞(オー・ヘンリー)とは!?

O・ヘンリー賞は、アメリカの文学賞です。

アメリカ、カナダで出版された英語による優れた短編小説に与えられます。

1919年に創設された、歴史ある文学賞です。

過去の受賞者には、ヘミングウェイ、フォークナー、フィッツジェラルド、スタインベックなどの大御所から、カポーティー、サリンジャー、トマス・ピンチョン、ウディ・アレンなどがいます。

また、ミニマリズム文学の旗手レイモンド・カーヴァーなども受賞しています。

 

歴代受賞作一覧

2024年受賞作: 「The Best Short Stories 2024」 Amor Towles(編集)

The.Best.Short.Stories2024
Vintage
発売日:2024/9/10

 

2014年受賞作: 「おれの眼を撃った男は死んだ」 シャネル・ベンツ(著)

おれの眼を撃った男は死んだ
東京創元社
発売日:2023/5/19

犯罪と暴力の渦中にたたずむ人々を描いた10編の短編集

O・ヘンリー賞受賞作「よくある西部の物語」を含む傑作

南北戦争で両親を亡くした少女は、虐待を受けていたおじ一家から兄の手により助けられ、外の世界へと足を踏み出すーー「よくある西部の物語」

 

2013年受賞作: 「地図に仕える者たち」 アンドレア・バレット(著)

地図に仕える者たち
DHC
発売日:2004/9/17

O・ヘンリ−賞受賞作「地図に仕える者たち」を含む、6篇からなる中短編集

大英帝国統治下のヒマラヤ山脈。地図製作のために測量に従事していた男。彼は、愛する妻子をイギリスに残し、高地の植生に魅せられていく。そんな時、ヒマラヤ地域を放浪するフランス人から、驚くべき事実を知らされるーー「地図に仕える者たち」

 

2012年受賞作: 「黄金の少年、エメラルドの少女」 イーユン・リー(著)

黄金の少年、エメラルドの少女
河出書房新社
発売日:2016/2/8

O・ヘンリー賞受賞作「優しさ」「黄金の少年、エメラルドの少女」の2編を収録

9つの短編集

愛と孤独を静かに描いた表題作ー「黄金の少年、エメラルドの少女」。現代中国を舞台に、代理母問題を扱った衝撃の話題作など・・

 

「ディア・ライフ」 アリス・マンロー(著)

ディア・ライフ
新潮社
発売日:2013/12/10

[2013年] ノーベル文学賞 受賞作家

O・ヘンリー賞受賞作の「コリー」「ディア・ライフ」を含む全14篇の短篇集

引退を表明している著者のフィナーレを飾る最後の短篇集。

チェーホフ以来、最も優れた短篇小説家の名人技。平凡な人びとの途方もない人生、その深淵。

 

2010年受賞作: 「遠い部屋、遠い奇跡」 ダニヤール・ムイーヌッディーン(著)

遠い部屋、遠い奇跡
白水社
発売日:2014/12/14

O・ヘンリー賞の受賞作「遠い部屋、遠い奇跡」「甘やかされた男」を含む8つの短編

パキスタン系作家による心を打つ連作短篇集

1970年代~現代までのパキスタン、ラホール近郊。パキスタンの様々な土地と人々を描き出す傑作。

 

2008年受賞作: 「林檎の木の下で」 アリス・マンロー(著)

林檎の木の下で
新潮社
発売日:2007/3/30

O・ヘンリー賞の受賞作「なんのために知りたいのか?」を収録

人生のすべてが凝縮されたような自伝的短篇集ーー

17世紀、エディンバラの村に暮らしていた祖先、19世紀前半に、一家三代でカナダへ。物書きの血が脈々と流れるマンロー一族を、3世紀にわたる物語として辿りなおす。

 

2006年受賞作: 「ベスト・アメリカン・ミステリ アイデンティティ・クラブ」 ジョイス・キャロル オーツ(著)

所収の「オールド・ボーイズ、オールド・ガールズ」エドワード・P・ジョーンズ(著)が受賞

 

2003年受賞作: 「アメリカにいる、きみ」 チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ(著)

アメリカにいる、きみ
河出書房新社
発売日:2007/9/21

O・ヘンリー賞の受賞作「アメリカ大使館」を含む10編からなる短篇集

最年少でオレンジ賞(現:女性小説賞)を受賞したアフリカ出身の女性作家による作品集

ナイジェリアの少女が、コネチカットに渡って体験するアメリカンライフなど、感受性の高い、女性の心理を描いた作品群。

 

1998年受賞作: 「アメリカの鳥たち」 ローリー・ムーア(著)

アメリカの鳥たち
新潮社
発売日:2000/5/1

O-ヘンリー賞受賞作「ここにはああいう人しかいない」を収録の12篇

女と男の不安と孤独をシニカルに描く短篇集

母は娘にまとわりついて、プロデューサーは女優を脱がせたがる。口先だけの男に退屈な夫、成就しない不倫・・

 

おわりに

アイルランドの文豪、ウイリアム・トレーヴァーが、3度の受賞を果たしています。

「現代最高の短編小説家」と呼ばれています。

ラスト・ストーリーズ
国書刊行会
発売日:2020/8/9

2016年に惜しくも逝去した名匠・トレヴァー、最後の短篇集

ストーリーテリングの妙味と人間観察の精細さが頂点に達した全10篇

 

また、O・ヘンリー賞を3度受賞の作家イーディス・パールマンの短編集も発売されています。

短編の名手で「世界最高の短編作家」とも言われている作家です。

双眼鏡からの眺め
早川書房
発売日:2013/5/24

[2011年] 全米批評家賞 受賞作

PEN / マラマッド賞 受賞作

O・ヘンリー賞を3度受賞の短篇作家による、34篇を収録した傑作短篇集

双眼鏡で隣人宅をのぞく少女が見た重い現実とは!?ー「表題作」、第二次世界大戦中のロンドンで、難民の保護活動に携わるソーニャと、人々との交流を描くー「愛がすべてなら」など..