シュルレアリスム文学の傑作をまとめています。
1920年代にダダイズムの思想を受け継ぎながら、派生した芸術運動。
その(超現実主義)に活躍した作家7人の傑作を掲載しています。
シュルレアリスム文学とは!?
シュルレアリスムとは、「超現実主義」とも訳され、現実を超えた世界観を表現する芸術運動
シュルレアリスム文学は、夢や無意識、偶然などの意識ではコントロールできない領域を表現した文学です。
フランスの詩人アンドレ・ブルトンが提唱した超現実主義で、無意味とされてきた夢や無意識に意味を見出そうとしました。
すでに1919年から最初のシュルレアリスムの試みである自動記述が行われていたが、1924年にブルトンが『シュルレアリスム宣言』を発表し、運動が本格的に始まった。
参照:Wikipedia
シュルレアリスム作家一覧
アンドレ・ブルトン
「ナジャ」 アンドレ・ブルトン(著)
シュルレアリスム運動の最盛期に発表されたブルトンの代表作
現実のパリの町で詩人が偶然に出会った妖精・ナジャ。「私とは誰か」という人間の根本的な問いかけ、自分への問いかけから始まる。実際に出会った人物、起こった出来事、発せられた言葉を克明に記録するという新しい「小説」。シュルレアリスム精神の極地。
ルイ・アラゴン
「パリの農夫」 ルイ・アラゴン(著)
シュールレアリズム(超現実主義)文学の旗手のひとり
「ナジャ」と並び、パリを描いた3大シュルレアリスム小説のひとつ
20年代のパリを描く、実験的な都市小説。青年の幻想、夢を、現実生活を通して描く詩的作品。シュルレアリスト時代最後の小説で、頂点を示すと同時に次の段階への道程を暗示している。
フィリップ・スーポー
「パリの最後の夜」 フィリップ・スーポー(著)
「ナジャ」と並ぶ、謎めいたファムファタル
1920年代のパリ。謎の女・ジョルジェットにいざなわれた語り手は、セーヌ河岸で犯罪を目撃するが!?・・ 幻想・神秘・偶然は、この娼婦のファムファタルの圏内でうごめくーー
ルネ・ドーマル
「類推の山」 ルネ・ドーマル(著)
シュルレアリスム小説の傑作
象徴的に真実を物語る登山冒険小説
これまで知られたどの山よりもはるかに高く、不可視のまま世界の中心にそびえる時空の原点ー類推の山。真の精神の旅を新しい希望とともに描き出す。自然・神々などの神話世界を挿話に含みつつ。
ジョイス・マンスール
「充ち足りた死者たち」 ジョイス・マンスール(著)
「女性的なるもの」の至福と栄誉をうたうシュルレアリスム小説
暗殺者の生贄となり、男の欲望のために傅きながらも、マリーは、根源的なエロティシズムと「狂気の愛」によって勝利をおさめる・・
レオノーラ・キャリントン
「耳ラッパ:幻の聖杯物語」 レオノーラ・キャリントン(著)
女性シュルレアリスム作家による、92歳アリスの奇想天外な幻想譚
老女・マリアンが奇妙な耳ラッパを手にし、老人ホームで個性豊かな老女たちと繰り広げる痛快な冒険の日々。
レオノール・フィニ
「夢先案内猫」 レオノール・フィニ(著)
ファンタジー・トリップ
日常に忍びこんできた猫が、スフィンクスのごとく人間を導いていく。異界へ、白昼夢へとーー猫を愛する幻想画家レオノール・フィニが流麗な言語で綴った1冊。