ネオレアリズモ文学(新現実主義)の代表的小説

イタリア《ネオレアリズモ文学》の代表的な作家の代表作をまとめています。

イタリアの文学運動・潮流で、ファシスト政権下での小説が代表的です。

戦後のイタリア文学を代表する傑作など、読んでおきたいヨーロッパ文学の作品群。

ネオリアリズモ文学(ネオレアリズモ文学)とは!?

ネオリアリズム文学(新現実主義)は、第2次世界大戦中、戦後のイタリアで展開された文学運動です。

文学においては、戦中・戦後の苦難を描き、イタリアの新しいリアリズムの潮流として知られています。

反ファシズム闘争の経験から、イタリアの社会的、文化的現実を直視し、歪みを暴く作家の作品が刊行されています。

 

ネオリアリズモ文学の代表的作品

「シチリアでの会話」 エリオ・ヴィットリーニ(著)

シチリアでの会話
岩波書店
発売日:2005/2/16

イタリア・ネオレアリズモ文学の祖と呼ばれる作者の代表作

ヴィットリーニは、スペイン内戦の勃発に強い衝撃を受け、反フランコの活動に身を投じる。ファシズム当局の弾圧に脅かされながらも本書は版を重ね、来るべきレジスタンスの精神的基盤を作り上げていった。

 

「故郷」 チェーザレ・パヴェーゼ(著)

故郷
岩波書店
発売日:2003/6/14

「シチリアでの会話」ヴィットリーニ(著)と並ぶイタリア、ネオ・リアリズム文学の原点

反ファッショ運動を理由に流刑され、イタリア南端の僻村から釈放されたパヴェーゼの作品。

イタリアの大都市・トリノから田舎にやってきたベルト。そこに住む人々との交流。

 

「同調者」 アルベルト・モラヴィア(著)

同調者
光文社
発売日:2023/1/11

ネオレアリズモの代表的存在

第二次世界大戦中は、ムッソリーニ政権から作品を禁書に指定された作品

13歳のときに殺人を犯したマルチェッロ。やがて、ファシズム政権下の政治警察の一員になる。人並みな結婚を目前に、ある暗殺計画に関わるが、そこで思わぬ感情の昂ぶりを感じ!?・・

 

「キリストはエボリで止まった」 カルロ・レーヴィ(著)

キリストはエボリで止まった
岩波書店
発売日:2016/10/19

戦後のイタリア文学を代表する傑作

反ファシズム活動の罪で政治囚として流刑に処されたカルロ・レーヴィ。そこで目のあたりにした、南イタリアの苛烈な現実。現代文明から隔絶した寒村での生活を描きだすーー

 

「くもの巣の小道」 イタロ・カルヴィーノ(著)

くもの巣の小道
ベネッセコーポレーション
発売日:1994/12/5

現代小説の鬼才・カルヴィーノの文学的原点の傑作

パルチザンの行動と生活を、少年の目を通して寓話的に描くーー

パルチザン部隊に加わった少年・ピン。そこは、「愛すべきおちこぼれ」たちのふきだまりだった。普段、酒や女で頭がいっぱいの彼らが、「死」をもってあがなおうとしているのは何なのだろうか!?・・

 

「貧しき恋人たち」 ヴァスコ・プラトリーニ(著)

貧しき恋人たち
至誠堂
発売日:1963/1/1

1930年代のフィレンツェ。ファシスト党独裁政権下の貧しい下町。そこで、貧困の中で生きる人々や若者たちの愛と連帯を描いた名作。