2024年注目の面白い小説をまとめています。
ミステリーランキングで上位になった作品や文学賞を受賞した作品を中心に掲載。
ミステリー、クライムノヴェル、青春小説などの注目作を掲載しています。
【国内編】面白いおすすめ小説
「禁忌の子」 山口 未桜(著)
第34回(2024年)鮎川哲也賞 受賞作
週刊文春2024ミステリーベスト10 【海外部門】第3位
現役医師による医療×本格ミステリ
救急医・武田の元に搬送されてきた一体の溺死体。その身元不明の遺体は、武田と瓜ふたつだった。。武田は、旧友の医師・城崎と共に、調査を始める。そこから見えてくる思いもよらぬ真相とは!?・・ 過去と現在が交錯し!?
「地面師たち アノニマス」 新庄 耕(著)
地面師になるまでを描く、それぞれの前日譚
100億円という前代未聞の不動産詐欺を実行した彼らの短編、7編のスピンオフ
司法書士歴20年の後藤は、ひとり娘の塾代にも困っていた。そんな折、山中と名乗る実業家から、不正への加担を依頼される。当初は、拒否するが、事態は一変し!?・・
「地面師たち ファイナル・ベッツ」 新庄 耕(著)
Netflixでドラマ化された「地面師たち」の続編
不動産詐欺のクライムノヴェル
シンガポールのカジノで全財産を失い、失意のどん底にいた元Jリーガーの稲田。大物地面師のハリソン山中は、苫小牧の不動産詐欺メンバーの一員として稲田に仕事を依頼する。一方、警視庁捜査二課のサクラは、捜査を続けるうち逃亡中のハリソン山中が北海道にいるとの情報をつかみ!?・・
「成瀬は信じた道をいく」 宮島 未奈(著)
読書メーター OF THE YEAR 2024-2025 第1位
[2024年] 本屋大賞受賞の「成瀬は天下を取りにいく」第2弾
話題沸騰の青春小説全5篇
今日も誰かと交差する成瀬の人生。個性豊かな人々が成瀬あかりと関わる。幼馴染みの島崎が故郷へ帰ると、成瀬が書置きを残して失踪していて!?・・
「ファラオの密室」 白川 尚史(著)
2024年(第22回)このミステリーがすごい!大賞 受賞作
紀元前1300年代前半、古代エジプト。
神官・セティは、死んでミイラにされたが、心臓が欠けているため、冥界の審判を受けることが出来ない。期限は3日、心臓を取り戻すため、地上に舞い戻る。やがて、棺に収められた先王のミイラが、密室状態のピラミッドから消失し、大神殿で発見されたという、もう一つの謎に直面し!?ーー
「地雷グリコ」 青崎 有吾(著)
第77回(2024年)日本推理作家協会賞 受賞作
第24回(2024年)本格ミステリ大賞 受賞作
4大ミステリーランキング4冠
本格頭脳バトル小説 全5篇
勝負事にやたらと強い女子高生の射守矢真兎(いもりや・まと)。風変わりなゲームに日常の中で巻き込まれるが!?ーー
「伯爵と三つの棺」 潮谷 験(著)
リアルサウンド認定2024年度 国内最優秀ベスト10 第2位
本格ミステリ・ベスト10 2025【国内編】 第4位
このミステリがすごい!2025年版【国内篇】第5位
フランス革命期の史実を交えたミステリ
封建制度が崩壊するヨーロッパの小国。元・吟遊詩人が射殺される。「四つ首城」の改修を任されていた3兄弟が容疑者としてあがる。襲撃者を目撃した5人の関係者がいたが、犯人を特定出来なかった。探偵は、論理だけで犯人を当てられるのか!?・・
「檜垣澤家の炎上」 永嶋 恵美(著)
このミステリーがすごい!2025年版【国内編】第3位
週刊文春ミステリーベスト10 2024【国内篇】第4位
ミステリが読みたい!2025年版【国内篇】第4位
華麗なる一族 ✖ 細雪 ✖ ミステリ
高慢、嫉妬、政略結婚、軍との交渉、陰謀渦巻く館で、個性溢れる女達の生き方
養蚕業を軸に、富を築いた貿易商・檜垣澤家。横濱で知らない者がいない富豪一族だった。檜垣澤は女系が治めていて、互いに美を競い合う三姉妹。ある日、婿養子が不審な死を遂げるが!?・・ その一族に拾われた娘のたったひとりの闘いが始まる!?ーー
王道の一族物語が進みつつ、近代日本の事件、災害、時代背景が絡む傑作長編。
「アイアムハウス」 由野 寿和(著)
SNS時代の多重解決ミステリの傑作
結末に驚愕の警察ミステリ
高級住宅街の「十燈荘」。そこに住む秋吉一家が、それぞれの「趣味」にまつわる形で惨殺される。唯一生き残った息子・春樹は、何故、生き残ったのか!? 静岡県警が捜査すると、16年前の「十燈荘妊婦連続殺人事件」が関連しているとわかり!?ーー なぜ、秋吉家は犠牲になったのか!?・・
「闇祓」 辻村 深月(著)
直木賞作家の本格ホラーミステリ
「傲慢と善良」でも話題になりました。
転校生の白石要は、不思議な青年だった。優等生の澪は、距離を縮めようとするが、何か違和感を感じる。。身の危険を感じた澪は、先輩の神原一太に助けを求めるが!?・・
「架空犯」 東野 圭吾(著)
シリーズ最新作
「白鳥とコウモリ」の世界が再び!?ーー
「スピノザの診察室」 夏川 草介(著)
[2024年] 本屋大賞 第4位
読書メーター OF THE YEAR 2024-2025 第4位
累計340万部突破のベストセラーシリーズ「神様のカルテ」を超える傑作
現役医師の著者による「人の幸せ」とは!?ーー
京都の地域病院で働く内科医の雄町哲郎。最愛の妹を若くして亡くす。残された甥の龍之介と暮らすため、今の職に就く。かつては、大学病院で将来を嘱望されていた凄腕医師だった。大学准教授の花垣は、愛弟子・南茉莉を、研修と称して哲郎のもとに送りこむが!?・・
注目!「宙わたる教室」 伊与原 新(著)
第70回「青少年読書感想文全国コンクール」課題図書
読書メーター OF THE YEAR 2024-2025 第2位
熱い!青春科学小説
東京、新宿の定時制高校。不登校、障害、全日制の退学、外国人、老人など、様々な事情の生徒が通っていた。そんな彼らが、理科教師の藤竹を顧問にし、科学部を結成する。学会発表を目標に、「火星のクレーター」を再現する実験を始めるが!?・・
「少女には向かない完全犯罪」 方丈 貴恵(著)
このミステリがすごい!2025年版【国内篇】第4位
頭脳戦と復讐譚の多重解決本格ミステリ
ビルから墜落し死につつあった黒羽烏由宇。あと7日で消滅する幽霊となった彼は、両親を殺された少女の音葉と出会う。彼女は言う、「私たちが力を合わせれば、大人の誰にもできないことがやれると思わない?・・」2人は、犯人への復讐で協力するが!?・・
「ぼくは化け物きみは怪物」 白井 智之(著)
本格ミステリ・ベスト10 2025【国内編】 第2位
ミステリが読みたい!2025年版【国内篇】 第3位
鬼才の最新短編集
小学校の名探偵は、クラスメイト襲撃事件を捜査するーー 怪物は、滅亡に瀕した人類に命運を託される!?ーー 遊女は、郭町の連続毒殺事件に巻き込まれる!ーー
「笑うマトリョーシカ」 早見 和真(著)
ドラマ化で話題沸騰の原作小説
47歳で若き官房長官となり、総理への階段を駆け上がる男。しかし、「彼が誰かの操り人形だったら?」・・ 女性記者が背景を探ると不審死や怪しい人間関係が見えてきて!?・・ 人間の心の闇に迫るミステリー。
「近畿地方のある場所について」 背筋(著)
このホラーがすごい!2024年版【国内編】第1位
SNSで話題になり書籍化した著者のモキュメンタリーホラー
近畿地方のある場所。そこの怪談を集めるうち、恐ろしい事実が浮かびあがってきて!?・・
リアルな怪描写が秀逸な一冊。
「死んだ山田と教室」 金子 玲介(著)
第65回(2024年)メフィスト賞 受賞作
2024年度「本の雑誌」が選ぶ(上半期)ベスト10 第1位
「読書メーター OF THE YEAR」最終候補作20冊選出
男子校が舞台の青春小説
自分はなぜ生きているのか!? 自分はなぜ死なないのか!?ーー
2年E組の人気者・山田が、夏休みが終わる直前、車に轢かれ死んだ。勉強が出来て、面白くて優しい彼が。。しかし、悲しみに沈むクラスで、スピーカーから聞こえてきたのは。山田の声だったーー 山田の魂は、どうやらスピーカーに憑依してしまったらしい。声だけになった山田と、2年E組の仲間達との不思議な日々が始まる!ーー
【海外編】面白いおすすめ小説
「両京十五日 1:凶兆」 馬伯庸(著)
このミステリーがすごい!2025年版【海外篇】 第1位
週刊文春2024ミステリーベスト10 【海外部門】第3位
ミステリが読みたい!2025【海外篇】第4位
中国歴史サスペンス超大作
現代中国を代表するミステリ作家で、累計165億回再生越えの大ヒットドラマ「長安二十四時」の著者
15世紀の中国、明の時代。北京から南京に遣わされた皇太子が、爆発による襲撃で襲われる。北京にいる皇帝も命を狙われていることを知った皇太子は、南京から北京へ向かうが刺客が襲ってきて!?ーー
「両京十五日:凶兆」の続編(2冊で完結です。)
注目!「失われたスクラップブック」 エヴァン・ダーラ(著)
2025年(第11回)日本翻訳大賞 受賞作
エコ・フィクションの傑作
環境問題を扱った最重要作品
“ポスト・ギャディス”と目され、リチャード・パワーズが正体とも噂された、トマス・ピンチョン以上に謎めく、ポスト・ポストモダン作家の奇書。ピリオドなしの大傑作が本邦初訳
「身代りの女」 シャロン・ボルトン(著)
リアルサウンド認定2024年度 翻訳最優秀ベスト10 第1位
このミステリがすごい!2025年版【海外編】第9位
2024年最大のミステリ話題作
パブリック・スクールの優等生6人が、大事故を起こしてしまう。20年後、ひとり罪をかぶったメーガンが、5人の前に姿を現わす。心に罪悪感を抱えて生きてきた者達の先には!?ーー 予測不能サスペンス。
「魂に秩序を」 マット・ラフ(著)
「本の雑誌」が選ぶ2024年度【文庫ベストテン】第1位
リアルサウンド認定2024年度 翻訳最優秀ベスト10 第2位
このミステリがすごい!2025年版【海外篇】第8位
ミステリ、ロードノヴェル、青春成長小説が絡む物語
多重人格障害を抱えるアンディは、下界に適応していくため、アンドルーという新たな魂を生まれさせていた。ある日、ソフト制作会社で、同じく多重人格障害を抱える女性・ペニーと出会う。自身の人格だけでなく、ペニーの別人格にも振り回されるアンドルーは、義父の死は、自分が原因だったのではないかと疑念を持つ。ペニーと共に、真相を解明するため、故郷に向かうが!?・・
「ヴァイパーズ・ドリーム」 ジェイク・ラマー(著)
[2024年度] CWA歴史ミステリー賞(ヒストリカル・ダガー)受賞作
虚実混交のジャズ・ノワール
1961年、ニューヨーク。ジャズ全盛のハーレムで麻薬密売人をするクライドは、自身が犯した殺人を後悔していた。そんな折、ジャズ界の庇護者パノニカから願いを訊かれ、過去に思いを馳せる。1936年、トランペッターを志し都会に出てからの日々、歌姫に出会ってからの日々とは!?・・
「ボタニストの殺人」 M・W・クレイヴン(著)
このミステリがすごい!2025年版【海外篇】第4位
週刊文春2024ミステリーベスト10 【海外部門】第4位
ミステリが読みたい!2025年版【海外篇】第8位
CWA(英国推理作家協会賞)受賞 常連作家の最新作
「ストーンサークルの殺人」「ブラックサマーの殺人」「キュレーターの殺人」「グレイラットの殺人」に続く、ワシントンポー・シリーズ 第5作目
著名人が連続で殺される事件が起きる。そして、捜査をするポーの同僚の病理学者が殺人容疑で逮捕され!?・・
「狂った宴」 ロス・トーマス(著)
「愚者の街」で、<ハヤカワ>ミステリが読みたい!2024年版【海外篇】第1位など、話題となったロス・トーマスの初訳
アフリカ諸国の選挙戦など政治的カオスを描いた傑作。
MWA(エドガー賞)最優秀新人賞受賞作「冷戦交換ゲーム」に続く第2作目
「ビリー・サマーズ」 スティーヴン・キング(著)
ミステリが読みたい!2025年版【海外篇】第2位
ミステリが読みたい!2025年版【海外篇】第2位
週刊文春「ミステリーベスト10」海外部門 第2位
スティーヴン・キングのクライム・ノヴェル最新作
凄腕の殺し屋・ビリー。標的が悪人の殺ししか請け負わない。そんなビリーが最後にうけた仕事。その標的の狙撃地点になる街に潜伏するため、小説家を装うことになるが!?・・
「すべての罪は血を流す」 S・A コスビー(著)
ミステリが読みたい!2025【海外篇】第6位
このミステリがすごい!2025年版【海外篇】第7位
「頬に哀しみを刻め」で、このミステリがすごい2024年版【海外篇】第1位となった作家の最新作
ヴァージニア州の小さい田舎町。郡で初の黒人保安官は、連続殺人事件に挑むが!?・・
第1作目の「黒き荒野の果て」も好評のクライム・ノヴェルでした。
「死はすぐそばに」 アンソニー・ホロヴィッツ(著)
ミステリが読みたい!2025年版【海外篇】 第1位
週刊文春2024ミステリーベスト10 【海外部門】第1位
2025 本格ミステリ・ベスト10【海外篇】第1位
このミステリーがすごい!2025年版【海外篇】 第3位
〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズ最新刊
近年、数々の賞を受賞してきたアンソニー・ホロヴィッツの最新作
テムズ川沿いの高級住宅地で、金融業界のやり手が殺される。英国の静かな村で暮らす人々は、環境を乱す新参者の被害者を善く思っておらず、誰もが動機があると思われるが!?・・
「ウナギの罠」 ヤーン・エクストレム(著)
このミステリがすごい!2025年版【海外篇】第5位
北欧スウェーデンの密室殺人ミステリ
「スウェーデンのディクスン・カー」と言われる作家の幻の名作
ウナギ漁のための仕掛け罠の中で、地元の大地主の死体が見つかる。外からは鍵がかけられ、鍵は被害者のポケットに。遺体には、一匹のウナギが絡みついていた・・ 完璧な密室殺人だが!?・・
「エイレングラフ弁護士の事件簿」 ローレンス・ブロック(著)
ミステリが読みたい!2025年版【海外篇】第3位
このミステリがすごい!2025年版【海外篇】第6位
12編からなるミステリー短編集
アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞【最優秀短編賞】を3度受賞した作家
依頼人は必ず「無罪」となる。たとえ、真犯人でも!
報酬は法外だが、有罪になったら一銭も払わなくていい不敗の弁護士・エイレングラフ。最高で最凶の弁護士・エイレングラフのやり方とは!?ーー ブラックユーモアなどを含みつつ。
「あの夏が教えてくれた」 アレン・エスケンス(著)
バリー賞など3冠の「償いの雪が降る」著者による青春ミステリ
15歳の少年ボーディは、父を亡くし、母親と田舎町で暮らす。高校に馴染めず、友達もいない中、町で事件が起きる。隣人のホークのかつての部下の黒人女性が、不審な失踪を遂げる。ボーディーは、現実に悩みながらも成長するが!?--
「ウォッチメイカーの罠」 ジェフリー・ディーヴァー(著)
リンカーン・ライムシリーズ最新作
このミステリがすごい!2008年版【海外篇】第1位の「ウォッチメイカー」続編!
名探偵ライムを殺すために、緻密な計画を引っ下げ宿敵が帰ってくる。
21世紀最高の名探偵vs犯罪王の最後の頭脳戦ーー 名作「ウォッチメイカー」最後の事件!