倒叙ミステリー小説の代表的な作品をまとめています。
ミステリーの人気ジャンルのひとつである倒叙ミステリー。
その名作と言われる古典的な小説と、現代のおすすめ作品を掲載しています。
倒叙ミステリーとは!?
倒叙ミステリーとは、「古畑任三郎」や「刑事コロンボ」のように、初めから犯人がわかっている作品のことを言います。
物語前半で犯人を明かし、後半で完全犯罪のほころびを暴いていく文学技法です。
犯人を先に明かす(倒叙)形式のミステリーは、フーダニットとは違う楽しみを味わえる作品になっています。
1912年に刊行された「歌う白骨」が、倒叙ミステリの始祖と呼ばれる作品です。
【海外作家】倒叙ミステリー小説
「歌う白骨」 オースチン・フリーマン(著)
倒叙ミステリの始祖と呼ばれる作品
霧深い洋上で忽然と消えた灯台守の男は、やがて死体で発見される。法医学博士・ソーンダイクの科学捜査の七つ道具を納めた小型トランクが開かれ!?・・
「クロイドン発12時30分」 F・W・クロフツ(著)
倒叙ミステリの名作
オールタイムベストの名作「樽」と並び立つ大傑作
12時30分ロンドン南郊のクロイドン発フランス行き。その機内で、富裕層の男が死亡する・・ 他殺が判明し、犯人が早い段階で判明するが、犯行の手口や動機は!?・・
「殺意」 フランシス・アイルズ(著)
驚くべきスリルに富む歴史的名作
倒叙推理小説の形式を活かし、殺人者の心理を見事に描いた作品
英国の片田舎に住む開業医・ビクリー博士。妻を殺そうと決意し、完璧な殺人計画を練り上げた。犯行過程の克明な描写、捜査官との応酬をへて、息詰まる法廷の攻防へーー
「伯母殺人事件」 リチャード・ハル(著)
倒叙推理小説三大名作のひとつ
遺産を狙い、伯母を殺そうとたくらむ男が試みるプロバビリティの犯罪ーー
1度、2度、3度、彼の計画の前に、伯母の命は風前の灯となる。しかし、後半に至り、話は意外な展開を示す。推理小説ファンが必ず到達する新しい境地。
「構想の死角・別れのワイン」 ウィリアム・リンク(著)
刑事コロンボの最高傑作と言われるエピソード
巧妙なトリックと人間ドラマがひかる作品
ワイン醸造会社の社長が、ワイナリー売却を企む弟を殺害する。コロンボは、ワインの知識を駆使して犯人に迫るが!?・・
「黒猫」 エドガー・アラン・ポー(著)
傑作ゴシックホラーや代表的詩「大鴉」など14編を収録の新訳・傑作選
「この猫が怖くてたまらない」おとなしい動物愛好家の「私」は、酒に溺れすっかり人が変わり、可愛がっていた黒猫を虐め殺してしまう。やがて妻も手にかけ、遺体を地下室に隠すが!?・・
「試行錯誤」 アントニイ・バークリー(著)
「毒入りチョコレート事件」で知られるアントニイ・バークリーの作品
奇想天外なシチュエーションでの倒述物
倒叙ミステリーの形式を取りつつ、犯人の心理描写と複数のトリックを組み合わせた傑作
「迷宮課事件簿」 ロイ・ヴィカーズ(著)
倒叙ミステリの金字塔ー短編集
倒叙推理短編集の最高傑作とも言われる作品ーー
ロンドン警視庁の<迷宮課>。他の捜査課が迷宮入りとして見放した事件を解決する部署である。難事件が解決する迷宮課のプロットに引き込まれる作品。
「そしてミランダを殺す」 ピーター・スワンソン
このミス2019年版第2位 / 週刊文春ミステリ第2位 / ミステリが読みたい!2019年版第2位
2019年版の各種ミステリ賞2位を独占したボストン近郊のミステリーです。中盤くらいから先行きが読めなく、けっこう面白かったです。2転3転し、視点が変わったりとミステリーを堪能したという感じでした。
「ブルックリンの少女」 ギヨーム・ミュッソ(著)
倒叙ミステリーの要素や叙述トリックのような仕掛け
作家のラファエルは、婚約中のアンナに隠しごとはやめようと持ちかける。そんな折、アンナが失踪し、ラファエルは元刑事と調査を始めるが、連続少女拉致監禁事件や不審な死亡事故に突き当たり!?・・
「知能犯の時空トリック」 紫 金陳(著)
新感覚の倒叙ミステリー
「悪童たち」で話題になった中華ミステリの新星の最新作
県検察院のトップが、計画停電の夜に殺された。唯一の目撃証言からの容疑者は、ベテラン警官・葉援朝だった。。葉への内偵が進められる中、新たな死者が出る。。葉援朝の背後には、彼を伯父と慕う物理教師の影があるが!?・・
「誘拐の日」 チョン・ヘヨン(著)
「倒叙」と「本格ミステリー」が融合した次世代韓国ミステリー
出だしから誘拐犯側が主人公の斬新な設定
娘の手術費のため少女を誘拐する誘拐犯。ところが少女は天才少女で、豪邸に住む両親は死体で発見される。果たして犯人は誰か!? 両親が抱えている過去の秘密とは何か!?・・
話が2転3転し、次々と起こる展開と先が気になる感じです。殺人ミステリーでありながらシリアスでなく、どこか韓ドラを読んでいるような感覚もありました。いっき読みタイプの読みやすさとストーリーの面白さ、次々と展開するストーリーに引き込まれる1冊です。
【国内作家】倒叙ミステリー小説
「屋根裏の散歩者」 江戸川乱歩(著)
表題作「屋根裏の散歩者」を含む7編の短編集
郷田三郎は、引っ越したばかりの下宿で、屋根裏への入口を見つける。異質な空間に魅力を覚えた郷田は、昼夜を問わず屋根裏を「散歩」し、天井の隙間から他人の隠された本性や生活の秘密を盗み見る興奮に酔いしれるようになる。彼は、彼は天井裏の小さな穴を利用した恐ろしい犯罪を思いつく。 名探偵・明智小五郎は、推理力を発揮するが!?・・
「容疑者Xの献身」 東野 圭吾(著)
【2005年下半期】直木賞 受賞作
第6回 本格ミステリ大賞受賞作、「このミステリーがすごい! 」「本格ミステリ・ベスト10」「週刊文春ミステリベスト10」などにおいて第1位を獲得しています。
東野圭吾作品の代表的な1冊とも言えるおすすめ作品です。東野圭吾作品読者人気ランキングで第1位となっています。ガリレオシリーズ初の長編で、韓国や中国でも映画化されています。
「invert・城塚翡翠倒叙集」 相沢 沙呼(著)
倒叙ミステリの金字塔
犯人たちの視点で描かれる、傑作倒叙ミステリ中編集
「medium 霊媒探偵城塚翡翠」で5冠を獲得した著者のミステリー。invert(逆さにする、ひっくり返す、…を裏返しにする、逆転させる)
「推しの殺人」 遠藤 かたる(著)
2024年(第22回)このミステリがすごい!大賞【文庫グランプリ】受賞作
倒叙形式で進む、行き着く先は破滅!? それとも、ステージ!?
3人組の女性地下アイドル「ベイビー★スターライト」。大阪で活動する彼女らは、様々な問題を抱えている。しかも、メンバーの一人が、事務所で人を殺してしまう。3人は、死体を山中に埋めることを決意するが!?・・
「青の炎」 貴志 祐介(著)
女手一つで家計を担う母と、素直で明るい妹と3人暮らしをしている、湘南の高校に通う17歳の秀一。その生活を乱す闖入者がいた。警察も法律も及ばず、話し合いも成立しない相手を、秀一は自ら殺害することを決意し!?・・
「福家警部補の挨拶」 大倉 崇裕(著)
倒叙形式の本格ミステリ
刑事コロンボをこよなく愛する著者による福家警部補の4編
冒頭で犯人の視点から犯行の経緯を語り、捜査担当の福家警部補がいかにして事件の真相を手繰り寄せていくかを描くーー
「キングを探せ」 法月 綸太郎(著)
4重交換殺人を企む犯人たちと、法月警視&綸太郎コンビの、熾烈な頭脳戦
繁華街のカラオケボックスに集う4人の男。それぞれに殺意を抱えた彼らの結団式だった。目的は一つ、動機から繰られないようターゲットを取り換えること。誰が誰を殺るか、トランプのカードが定めていくーー
「皇帝と拳銃と」 倉知 淳(著)
全4編を収録した倒叙ミステリ・シリーズ
〈刑事コロンボ〉〈古畑任三郎〉の衣鉢を継ぐ警察官、登場
教えてくれないか。いつから私は疑われていたのだね!?・・ 学内で“皇帝”と称される稲見主任教授。副学長選挙を控え、恐喝者の排除を決意し実行に移す。犯行計画は完璧なはずだった。そう確信していたが!?・・
「偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理」 降田 天(著)
第71回 日本推理作家協会賞(短編部門)受賞作
倒叙で統一された短篇集
日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した表題作「偽りの春」をはじめ、元刑事・狩野雷太が、5人の容疑者と対峙するミステリ短編集。





















