南米(ラテンアメリカ)文学には素晴らしい小説がいくつかあります。
ノーベル文学賞作家のガルシア=マルケスやマリオ・バルガス=リョサを筆頭に、アルゼンチンのボルヘスやチリのボラーニョが有名です。
そんな、ラテンアメリカ文学から、南米出身作家と舞台の小説を掲載。
南米(ラテンアメリカ)大陸の国々の小説
「悪い時」 ガブリエル・ガルシア=マルケス(著)
ノーベル文学賞作家によるコロンビア社会の姿
「暴力時代」後のコロンビア社会を描く、死体と腐臭と謎に満ちた物語
10月の雨の朝、殺人事件に関係しているビラにより、息苦しく不気味な雰囲気が街全体を覆っていく。。見せかけの平和を維持する側と弾圧に耐える双方の姿とは!?ー
ラテンアメリカ文学ブームを牽引した巨匠で、「百年の孤独」が代表作です。
「予告された殺人の記録」 ガブリエル・ガルシア・マルケス(著)
ノーベル文学賞作家のリアリズム小説
コロンビアの架空の街を舞台に起こる共同体の崩壊
ストーリー自体はそれ程でもないけど、構成が優れていて言葉や文体が緻密で文学的でした。本人曰く最高傑作だそうです。
冊子が薄く、難しくないので、ラテンアメリカ文学の入門としてもおすすめです。
アルファグアラ賞(スペイン語圏最高の文学賞のひとつ)受賞作家
トロピカル・ゴシック
「三分間の空隙(くうげき)」 アンデシュ・ルースルンド & ベリエ・ヘルストレム(著)
コロンビアが舞台のクライムノベル
70年代~90年代のメデジンカルテル、カリカルテルに続き、反政府ゲリラ組織コロンビア革命軍(FARC)がコカイン産業を資金源。2016年にコロンビア政府と停戦合意
あらゆる形で摂取されるコカインのうち、85%はコロンビア産
そこからメキシコのカルテル経由でアメリカ人600万人のもとに届けられる
コカインキッチンと言われるジャングルでの製造が欠かせない理由。など様々なコロンビアの情報も記載されています。
ペルーが舞台の小説に、「シンコ・エスキーナス街の罠」があります。
1990年、自身が大統領選で争ったこともあるペルーのフジモリ大統領を絡めたサスペンスフルな作品です。
ノーベル文学賞作家マリオ=バルガス・リョサは、南米を代表する作家です。2025年に89歳で逝去されました。
他に「緑の家」「都会の犬ども」「ケルト人の夢」「チボの狂宴」などの作品も有名です。
注目!「沈黙をあなたに」 マリオ・バルガス=リョサ(著)
2025年4月に逝去したノーベル賞作家でペルーの巨匠、最後の小説
ラテンアメリカ文学を牽引した巨匠の喜劇と悲劇、音楽と本と祖国への愛に満ちた人間賛歌ーー
クリオーリョ音楽の研究者・トーニョが出会った、世界で最も美しいギターの音色。その奏者であるラロ青年の死。それは、リマ近郊で暮らすトーニョの人生を変えてしまった。この国の音楽、彼について、を「本に書かなくては」と使命感に燃えるトーニョだが!?・・
「精霊たちの家」 イサベル・アジェンデ(著)
ガルシア=マルケス「百年の孤独」と並び称される、チリのマジックリアリズム作家の傑作
軍事クーデターで暗殺された叔父のアジェンデ大統領の時代に執筆された作品
動乱の近代チリ社会を舞台に、虐げられたインディオの生活などを含みつつ。
美少女ローサの妹・クラーラは、姉の死から9年、姉のローサのかつての恋人・エステーバン・トゥルエバと婚約し、結婚生活を始めるが!?・・
[2008年] 全米批評家協会賞 受賞作
ボラーニョ文学の遺作で集大成
謎の作家を研究する4人の文学教授。バラバラな物語から全体像が浮かび上がる!?・・
ぶ厚い冊子で、2段組の重厚な小説です。
他の作品に、「チリ夜想曲」や「第三帝国」などがあります。
「夜のみだらな鳥」 ホセ・ドノソ(著)
魔術的リアリズムの正当な後継者とも言われる作品
「百年の孤独」と双璧をなすラテンアメリカ文学の傑作とも言われています。
チリ作家のホセ・ドノソの入手困難な幻の名作が復刊されました。
ノーベル賞を受賞した国民的詩人パブロ・ネルーダを題材にした作品。
1970年代のチリが舞台。メキシコ、キューバ、東ドイツ、ボリビアへ続く調査行
現代チリのベストセラー作家のチリ社会を描いた壮大な長編小説
19世紀、南アメリカ大陸を旅しながら、各地の風景や人々の暮らしを描いたドイツ人画家、ヨハン・モリッツ・ルゲンダス。彼は、チリで、カルメン・アリアガダと出会うが!?・・
アルゼンチンの作家で、ウンベルト・エーコの傑作「薔薇の名前」にもモデルとして出てくる南米を代表する文豪です。
代表作に「伝奇集」や「砂の本」などがあります。
短編集「シェイクスピアの記憶」が初訳で、ボルヘス最後の作品です。
「英雄たちの夢」 アドルフォ・ビオイ・カサーレス(著)
ボルヘスの盟友で、ラテンアメリカ文学の重要作家の1人
アルゼンチン作家の幻想、リアリズム小説
1927年、ブエノスアイレスの街。エミリオ・ガウナは、カーニバルに沸く街で、人生を大きく変える出来事に遭遇する。3年後、再び、カーニバルの夜に街に繰り出すが!?・・
「モレルの発明」 アドルフォ・ビオイ・カサーレス(著)
カルト的な傑作とも言われるSF的冒険推理小説的小説
絶海の孤島での「機械」「他社性」「愛」をめぐる謎と冒険。絶海の孤島に辿り着いた「私」は、無人島のはずの島で、奇妙な男女に出会うが!?・・
「悪魔の涎・追い求める男 他八篇:コルタサル短篇集」 フリオ・コルタサル(著)
アルゼンチン作家・コルサタルの代表作10篇を収録
魔術的リアリズムに近い作品 ー「南部高速道路」。現実と非現実が交錯する不可思議な世界が生まれるー「悪魔の涎」など..
注目!「秘儀」 マリアーナ・エンリケス(著)
アルゼンチン文学の頂点に君臨する作家の南米ホラー
80年代、アルゼンチンを舞台にしたロードノヴェル、60年代~70年代、政財界の裏側で暗躍する〈教団【オルデン】〉など、様々な要素の入り混じった怪奇幻想的モダンホラー。
著者の「寝煙草の危険」は、このホラーがすごい!【2024年版】第1位
ブッカー国際賞ノミネート作
ジェニファー・ローレンス主演 映画原作
現代アルゼンチン文学シーンを牽引する著者によるむきだしの感情・・
「吹きさらう風」 セルバ・アルマダ(著)
注目作家の世界的話題作
1人の牧師が、アルゼンチン辺境で布教の旅を続ける。しかし、車の故障で整備工場にたどり着く。牧師、彼が連れている娘、整備工、少年の4人は、車の修理の間、短い時間を共にするが!?・・ それぞれが抱える人生の痛みを描き出すーー
最近の小説では、アルゼンチンミステリの傑作と言われているブエノスアイレスが舞台の「ブエノスアイレスに消えた」などがあります。
アルゼンチン・ノワールの旗手による人間ドラマ
19世紀末、アルゼンチン軍事政権下、軍事クーデターに翻弄される食堂とアルゼンチンの歴史。
双子の料理人が残した「南海の料理指南書」の運命、絶品料理、猟奇的事件が絡む異色作。
「星の王子さま」で知られるサン=テグジュペリの名作
夜間飛行に従事する人達の物語。
ブエノスアイレスの描写も豊富な1冊。北のパラグアイ、西のチリ、南のパタゴニアから、目的地のブエノスアイレスに郵便飛行機が夜の中を飛行する。。
[2022年] 日本翻訳大賞 受賞作
地方からリオのスラム街にやってきた女の人生を語る物語。
リオのスラム街でタイピストとして暮らし、ホットドッグとコーラが好きな女は「不幸であることを知らない・・」しかし、その物語は栄光の瞬間へと導かれていくーー
「ブラジルのヴァージニア・ウルフ」とも評される作家の文学的な作品。
ブラジルの作詞家・小説家で、スピリチュアル系の作品が豊富です。
「アルケミスト」が有名ですが「星の巡礼」や「11分間」なども人気。
また、第一次大戦下のフランス、女性二重スパイの史実を元にした「ザ・スパイ」などの作品もあります。
「太陽に撃ち抜かれて」 ジョヴァーニ・マルチンス(著)
「フィナンシャルタイムズ」「スペクテイター」年間ベストブック選出
リオのスラム街〈ファベーラ〉発の鮮烈デビュー作ーー
ブラジル・リオデジャネイロ生まれの作家で、スラム街〈ファベーラ〉で生まれ育ち、ビーチの物売り等をしながら小説を書き、2018年にデビュー。
巨匠・船戸与一による最高傑作
南米3部作の第1弾
ブラジル東北部の町エクルウ。アンドラーデ家とピーステルフェルト家による抗争で血なまぐさい町。そんな折、アンドラーデ家の息子・フェルナンとビーステルフェルト家の娘・カロリーナが駆け落ちをする・・そこに現れた山猫(オスロット)と呼ばれる謎の日本人。。捜索を依頼され、血塗られた追走劇を始めるが!?・・
「世界終末戦争」 マリオ バルガス=リョサ(著)
ノーベル文学賞作家の代表作
19世紀末、ブラジルの辺境で実際に起きた宗教戦争をテーマにした小説。
カヌードスの宗教共同体とブラジル共和国軍との戦い(カヌードス紛争)を下敷きにしたルポルタージュのような作品。
「汝、人の子よ」 アウグスト・ロア=バストス(著)
パラグアイが舞台のマジック・リアリズム文学
アウグスト・ロア=バストスは、パラグアイで最も名の知れた作家です。
パラグアイの戦争・反乱・独裁など歴史がわかる傑作。
3国同盟戦争(ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイとの)、ボリビアとのチャコ戦争など、周辺諸国と紛争をくり返していた時代。
パラグアイ独立運動の指導者で初代元首ホセ・ガスパル・ロドリゲス・デ・フランシアの奴隷だった老人は語る・・
「伝説なき地」 船戸 与一(著)
南米3部作の第3弾
作家・ 船戸 与一の「ブラジル」「ペルー」に続く、ベネズエラ篇
伝説も生まれぬベネズエラの涸れた油田地帯。多数の難民が住みつく土地から希土類(レア・アース)という超伝導素材が大量に発見される。巨億の利権に目が眩んだ男達の殺戮劇が始まるが!?--
「名探偵のいけにえ:人民教会殺人事件」 白井 智之(著)
[2023年版] このミステリがすごい!【国内編】第2位
カルト宗教絡みの謎解きミステリ
ガイアナ共和国のジョーデンタウンでの滞在日数ごとに進む物語。
1978年、南米ガイアナで起きた人民寺院事件をモデルした推理小説。
密室推理など、連続殺人のミステリとどんでん返し。
「ガラパゴスの箱舟」 カート・ヴォネガット(著)
1986年、ガラパゴス諸島。経済恐慌、戦争、疫病により、滅亡の危機に瀕していた人類。エクアドル崩壊の直前に、何人かの男女を乗せ、ガラパゴス諸島遊覧の客船・バイア・デ・ダーウィン号は、海へ漂い出る。一握りの人類が、ガラパゴス諸島に辿り着くが!?・・
























